NTTドコモの株価は、1998年東証一部に上場以来概ね長期下降トレンドを形成してきた。

 

 最近は、11万円台と信じられないレベルまで売り込まれている。直近では、2営業日前の先週15日(木)につけた111,900円を底に、この2日間は切り返してきて昨日の終値が115,000円だ。

 

 2002年の5分割後の高値からみても約4分の1になっている。配当利回りは、なんと5.2%もある。成長企業に投資してキャピタルゲインを狙うのもいいが、人生後半を迎えた人(わたしのように)にはドコモのように日本を代表する優良企業に投資して、安定したインカムゲインを得ていくことも大事だろう。

 

 財務内容も抜群にいい。

 

 また、これまでいやというほど価格競争を仕掛けてきた競合のソフトバンクが、ここへきて収益重視へはっきりと方向転換してきた。つまり今後は、ソフトバンクが価格競争を仕掛けてこないということだ。これは、今後のNTTドコモに追い風だ。(われわれユーザーにとっては、使用料が安くなってくれたほうがうれしいが・・・。)

 

 それに、NTTドコモ自体もこれまで受け身の横綱相撲に終始してきたが、そろそろ反撃に出てくる兆しがみえる。dゲームのオープンなどがそれだ。

 

 それから、今後の注目はなんといっても iPhone の取扱い開始だろう。わたしは、その時期が近いとみている。日本を代表するコモンキャリアが、あるメーカーのスマホだけ取り扱わないということはいかにもおかしい。高速道路に例えれば、ドコモの道路網だけはトヨタの車は走ってはいけないといっているようなもの。

 

  iPhone 取扱い開始となれば、株価はいまのような水準にはいまい。

 

 わたしは、いまの11万円台のドコモは絶好の買い場だと判断する。