IHIが、昨年9月に突然巨額損失を発表して株価が急落したのは記憶に新しい。当初IHIのボイラー事業の見積もりミスというふうに言われていたが、どうやら事の真相はそうではないらしい。IHIのボイラー事業はほとんどが東芝の下請けで、IHIが出す見積書は名ばかりでほとんどが東芝の言い値で額を決められていたようだ。
資本金958億円の一部上場企業であるIHIのボイラー事業が東芝の下請けであるということ自体驚きであるが、これが100年も続いてきたこともさらに驚きである。今回のごたごたが表に出たことをきっかけに、今後は悪習を断ち切りお互いwin-winの関係を再構築されることを期待したい。
今回の件は、東芝とIHIの2社だけの問題として捉えるのではなく、日本の企業全体に歴然と存在する下請け構造の悪習を見直していくきっかけにしていくことが重要ではないだろうか。
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