やっと、米モノライン大手のアムバックの救済策の具体案が発表された。それによると、資本注入の総額が15億ドルということのようだ。2月22日に、米CNBCテレビが報じた第一報では、20億~30億ドルの資本注入の予定ということであったので、かなり予定より少ない状況だ。もっとも、資本注入に応じる金融機関が、米シティグループ、英バークレイズ、仏BNPパリバ、スイスUBSなどということで、それぞれほとんどがサブプライムでやられたところばかりなので、資本を出す余裕もなかったというのが正直なところだろう。

 2月22日に、翌週には発表するといっていた具体案が、遅れに遅れていたのでなにか問題があるのではと思われてはいた。需要が大きければ調達額を上積みするといっているが、現時点ではなかなか難しいのではないか?最終的には、チャイナマネーかアラブ国富ファンドが、間接的に資本を出すというあたりで落ち着くのではないだろうか?