海上自衛隊のイージス艦「あたご」が、漁船と衝突し、漁船の乗組員2名が行方不明となっている。徐々に明らかになる事実、証言から、イージス艦側の非が決定的となってきている。イージス艦は、漁船の左側から衝突しており、イージス艦側に回避義務がある。それに、イージス艦は、衝突直前まで自動操舵で航行していたという。自動操舵とは聞こえはいいが、途中の障害物などをまったく無視して、目的地まで最短経路で航行するシステムだ。大海原で視界良好の時だけに使用する。今回のように、未明でしかも船舶銀座と呼ばれるような海域での使用は考えられない。たぶん、イージス艦側に、危なかったら小さい船のほうが勝手に避けろといった驕りがあったのだろう。このような事故は、たまたま偶発的に起こったものではないだろう。以前から、恒常的に行われてきた海自の我が物顔の行動が、この事故を起こるべくして起こさせたと言えるのではないか。
社会保険庁の年金問題や、経済産業省現役事務次官の「ばかでまぬけ」発言など、日本は、最近官尊民卑の嫌な国に成り下がってしまったのではないか。