資源外交のため、日本の甘利経産大臣が、11月にアフリカの資源国である南ア、ボツアナを歴訪するようだ。レアメタルの確保が目的である。中国などが先行しているので、遅ればせながらという感はぬぐえないが、こういう外交は積極的にやるべきだ。

 ところでボツアナというと、日本の国債がムーディーズにA2に格下げされたときに、時の大蔵大臣(当時)が、日本がボツアナ以下(当時ボツアナは、A1)とはなんたることかと憤慨していたのを覚えている方も多いと思う。ボツアナ政府、国民に大変失礼な話である。そういう驕りたかぶった姿勢は、ぜひ直していただきたいものである。ボツアナは、ダイアモンド産出量世界一で、財政もすこぶる健全な国である。1000兆円を超える財政赤字のある国とは違うのである。甘利大臣には、ボツアナ政府と対等の立場で、お互いの国の発展に貢献できるように、有意義な訪問にしていただきたいものである。