②カレー作りから学ぶ「段取り力」深堀編 | コスメとビジネスの舞台裏 〜西尾の商売エンタメ日誌〜

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どうも、西尾です!

 

前回は、サラリーマン若手時代の「死の進捗MT」体験を交えながら、段取りがいかに大事かという話をしました。

 

 

今回はその続きとして、「段取りとは何なのか?」を具体的に掘り下げていきます。

 

そのために、今回は「カレー作り」を例にして、「段取り力」について学んでいきましょう。

 

え?カレー作りと段取り?と思うかもしれませんが、意外とこのカレー作りが侮れないんです。

カレーを作るのにも段取りがある

さて、突然ですが質問です。

 

「カレーを作るとき、あなたはどんな段取りで作りますか?」

 


ほとんどの人が「まず野菜を切って、鍋で煮込んで、ルーを溶かして、はい完成!」と思うでしょう。

 

いや、それも正解の一つです。

 

でもね、僕から言わせると、それはコクも深みもないただの甘口カレー。

 

「段取りとしては甘すぎる」んです。

 

なぜなら、段取りには「前提」「順番」「粒度」という3つの重要な要素があるからです。

 

これを意識せずに「野菜を切って煮込んで…」とやるのは、計画を立てるときに「なんとなくこうやるか」とてきとーにやるのと同じなんです。

段取りのポイント1:前提を考える

まず、段取りを考えるときに大事なのは「前提」です。

 

カレーを作る場合、誰に食べてもらうのか、どんなシチュエーションなのかを考えないと、必要な準備も変わってきます。

 

例えば、家族みんなで食べるカレーと、子供向けのカレーでは材料も作り方も変わりますよね?

 

だから、カレー作りの段取りを決める前に、「どんなシチュエーションか?」「誰に食べてもらうのか?」という前提をしっかり確認しないといけません。

 

これを仕事に置き換えると、「この仕事は誰のために、どんな目的でやるのか?」という前提を考えるのと同じです。

段取りのポイント2:順番を考える

次に大事なのは「順番」です。

 

カレーを作るときの順番をてきとーに決めると、うまくいかないことが多いです。

 

例えば、カレールーが完成していざ盛り付けようとしたときに、お米がまだ炊き上がってない…なんてことが起こると悲惨ですよね。

 

順番が悪いと、結局「この工程のために、あれを先にやっておけばよかった…」ということになるんです。

 

仕事でも同じで、順番を間違えると全体のスケジュールが崩れてしまいます。

 

また、「順番」というのは

「前工程のアウトプットが後工程のインプットとしてつながっていく」

という原則を理解し、決めることが重要です。

 

これを確認しておけば、先ほど例に挙げたお米の炊き忘れといった事は起こりません(盛り付けのインプットは、前工程のアウトプットである炊きあがったお米とカレールーです)

 

この原則を理解し実践すれば、正しい順番になるだけでなくタスクの抜け漏れもなくせるんです。

段取りのポイント3:粒度を考える

最後に「粒度」についてです。

 

カレー作りにおける「粒度」とは、工程をどのくらい細かく分けて考えるのかということ。

 

例えば、「野菜を切る」と一言で言っても、じゃがいも、にんじん、玉ねぎと順番に切る必要があります。

 

そしてそれぞれの切り方も異なるし、切るサイズによって煮え方も変わりますよね。

 

段取りが甘い人は、この「粒度」が荒いんです。

 

「野菜を切る」だけで終わらせてしまうと、その工程で必要な仕事が抜け落ちてしまうリスクが高くなります。

 

逆に、工程を細かく分けておけば、抜け漏れを防げるだけでなく、他の第三者にもチェックしてもらえますし、自分でも何をどう進めればいいかも明確になります。

 

初めてのタスクや不慣れな仕事の場合は、特にこの粒度を細かくしましょう。

 

どれくらい細かくすればよいかの目安ですが、慣れないうちは、こんな風に考えると良いかと思います。

  • 作業が明確にイメージできる粒度:そのタスクを自分が実行しているイメージが鮮明に描ける、シミュレーションができるレベルであれば、OKです。
  • 他の人に説明できる粒度:チームメンバーや他の人に作業依頼できるくらいになっていれば、粒度としては問題ないです。
  • 30分以内に終わる粒度:1つのタスクが長すぎると進捗管理が難しくなるので30分くらいで終わるレベルまで細かくしましょう。

もちろん経験を積むことでいずれは大まかな粒度でも進められるようにはりますが、なれないうちはこのように「粒度」が細かい段取りを行う事で、進捗管理を容易にし、結果的に仕事の成功率を高めます。

カレーを作るための完璧な段取り

それでは、カレー作りを完璧にこなすための段取りを見ていきましょう(笑)。

 

※文字数の都合で粒度はご容赦くださいね~。

  1. 目的とシチュエーションの確認
    誰に作るのか(家族、友人、同僚、パーティーのゲストなど)、シチュエーション(誕生日、夕食、歓迎会など)、目的(リラックスした食事、おもてなしなど)を考えます。

  2. 相手の好みと食事制限の確認
    辛さの度合いや具材の好み、アレルギーやビーガン、ベジタリアンなどの食事制限に合わせたレシピを選びます。

  3. レシピの選定とアレンジの計画
    相手の好みやシチュエーションに合わせて、適切なカレーを選び、具材やスパイスを調整する計画を立てます。

  4. 必要な材料と調理器具の準備
    材料をリストアップし、必要な調理器具を揃えます。

  5. 買い出しと材料の下準備
    スーパーで材料を購入し、野菜を切る、肉を下味をつけるなど、調理の下準備をします。

  6. 調理プロセス
    玉ねぎの炒め、香り出し、メイン材料の調理、トマトやスープの追加、煮込み、味の調整を順に行います。

  7. ご飯やナンの準備
    カレーの煮込みに合わせてご飯を炊いたり、ナンを温めたりします。

  8. 盛り付けとサーブ
    トッピングを準備し、温かいご飯やナンと一緒にカレーを盛り付けます。

  9. 後片付け
    使用した調理器具と食器を片付け、残り物の保存を行います。

  10. 振り返り
    次回に向けた改善点を確認し、メモしておきます。

まとめ:カレー作りで段取り力を鍛えよう

今回は「段取り力」について、カレー作りを例に掘り下げてきましたが、いかがでしたか?

 

段取りを考える際には、「前提」「順番」「粒度」の3つのポイントが重要です。

 

誰のために、どんなシチュエーションで作るのかという前提を把握し、前提に基づき、工程間の繋がりを確認したうえで適切な順番で工程を進め、タスクを細かく分けることで、抜け漏れを防ぎ、スムーズな進行が可能になります。

 

カレー作りのような一見シンプルな作業でも、この3つのポイントを意識するだけで、結果が大きく変わるのです。

 

これは、仕事ならなおさらです。

 

段取りをしっかりと立てることで、効率的にタスクを進め、成果を最大化されます。

 

結果、死の進捗MTが回避できます(笑)

 

ぜひ、日常の仕事や生活でも「段取り力」を活かし、スマートに物事を進めていきましょう。

 

きっとあなたの仕事の成果が大きく変わるはずです!

 

ということで、段取りシリーズこれにて完結!

 

次回もお楽しみに!

 

さようなら〜!