映画「愚行録」 | 正太のゴリ押し

映画「愚行録」

エリートサラリーマンの夫、美人で完璧な妻、かわいらしい娘。
絵に描いたような幸せな家族を襲った一家惨殺殺人事件。
犯人が捕まらないまま事件から1年が過ぎ迷宮入りになりそうな中、
週刊誌の記者・田中(妻夫木)は特集記事を書くために
改めて事件を洗いなおす。
普段の仕事ぶりや大学生時代までさかのぼって
友人や関係者に取材してみると意外なことに
理想的に見えていた夫婦の見た目とはかけ離れた実像、
更にその証言者たち自らの思いもよらない姿が見えてきた。
果たして理想的な家族は誰に殺されたのか?
 
そんな取材者、田中本人も身内に問題を抱えていた。
妹の光子(満島ひかり)が育児放棄(ネグレクト)の疑いをかけられて
警察に逮捕・拘留されているのだ。
 
「悪人」、「怒り」・・・などドロっと濃厚で人間の業を描いた作品に積極的に
参加していて邦画も楽しいなあと思わせてくれる俳優さんの一人・妻夫木聡。
 
架空の人物から、黒柳徹子さんからど根性ガエルのぴょん吉などを
演じても抜群の演技力と存在感で憑依してるかのように存在する
満島ひかり。
二人の芸達者の華麗なる共演は映画では、それこそ「悪人」以来なのかな?
 
人のズルイ部分、汚い部分が次々に出てきてイヤな気分になったり
なんとなく共感できたり、自分も例外ではないような気分になったりして
ココロがざわざわしたりドキドキしたりする作品。

 
貫井徳郎さんの本が原作で映像化は不可能と長い間言われてきたらしい。
映画観終わった後、原作も読んだけど確かに難しそう。
でも、エピソードを膨らましたり順番を入れ替えたり、削ったり足したりして
とても分かりやすくそれでいてドキドキさせる構成になっていて
ビックリ。
断然、映画を先に観るのをオススメしまっす。
ネタバレになるので詳しいことはほとんど言えません(笑)
 
是非、劇場で!!

 
 
映画「愚行録」は今週末18日金曜日から全国公開されます。