映画「Mr.タスク」 | 正太のゴリ押し

映画「Mr.タスク」

あらゆるジャンルの映画が好きですが
奇想天外なストーリーやハチャメチャな振り切った作品に
出会うと嬉しくなります。これは、まさしくそんな一本。

ポッドキャストを運営するウォレスはネットに投稿していた
少年の動画が面白くて是非後日談を取材したいと思い単身、カナダに飛ぶ。
がしかし、その子は既に亡くなっていて会う事ができなかった。
途方にくれるがこのまま手ぶらでは帰れないと他のネタを探していたら、
昔、船乗りだった自分の武勇伝を聞いて欲しいという老人の存在を知り
興味本位で田舎にある人里離れた大きなお屋敷へと向かう。

美味しい紅茶をいただきながら、物腰が柔らかくてウィットにとんだ語り口で
冒険談を教えてくれる車イスの老人・ハワード・ハウと
盛り上がっていたのも、つかの間、徐々に眠くなってきたウォレス。
・・・やがて床に倒れ込み意識を失う。

しばらくたって目を覚ますと、車いすに縛り付けられた状態だった。
頭が、ボーっとして、顔色も悪く、フワフワしているウォレス。
何よりも、足の感覚がイマイチない。
恐る恐る、かけられていた毛布をはがすと・・・・・・・・・「ギャー」

そしてあんなに優しかったハワードが何とも言えない恐ろしい表情を浮かべながら
とんでもない事を宣言する。それは
「君は、人間を辞めてこれからセイウチになるんだ」
セイウチ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
恐怖におののき叫びまくるウォレスだが、ここは人里離れた一軒家。
助けはこない。
セイウチになるとは一体どういうことなのか?
悲劇は始まったばかりだった。


決して、この普通に思えるタイトルや(タスクは牙)
シンプルでオシャレなパンフレットの表紙にダマされないでください。
とんでもない怪作が誕生しました。

常軌を逸した言動に巻き込まれていく所は映画「ミザリー」のようだし
監禁され心が折れまくる絶望的な感じは
韓国映画の「オールドボーイ」の前半や「チェイサー」のようでもありました。

監督のケヴィン・スミス自身が実際にポッドキャストを運営していて
そこで見つけた一つの掲示板が元ネタになっているという
実話に基づいたお話です

映画「シックスセンス」で聡明であんなにかわいかったハーレイ・ジョエル君が
小太りでひげもじゃ君になっていてある意味ホラーでした(笑)
更に、あの超大物が出演していることでも話題になりました。
とは言え、特殊メイクしていたしパンフレットにもクレジットされていないので
分かりにくいです。
ヒントは、その超大物の娘さんも出演していますよ。

映画「Mr.タスク」 は全国順次公開されていて
大阪はシネ・リーブル梅田にて8月8日(土)から公開されます。

暑すぎる毎日ですが、この映画はかなりひんやりしますよ。
誰も観た事がない「ホラーセイウチ男ムービー」を是非!