【好き】を仕事にした男の【諸々】の話。 | 小堺翔太オフィシャルブログ『ショウタパドック』Powered by Ameba

【好き】を仕事にした男の【諸々】の話。

最近、サウナ好き。

1週間に1回のペースで“ととのい”に行く。

 

先日、ついに仕事終わりに

夜までやっているサウナへ出かけた。

自分としてはなかなかのハマり方だと思う。

 

【何分サウナに入って

→水風呂は何分

→ととのいも時間厳守!】

みたいなかっちりしたサウナーではなく、

まったくその日の気分で回数や時間を決めて入る。

とめどなく流れる汗とともに、

色が付いていたらヘドロよりもドス黒いであろう「諸々」を流す。

水風呂に入ると喉の奥からホワンと吐き出されるような感覚。

深呼吸とともに出る「諸々」はたぶん黄土色をしている。

 

…仕事柄、

色々と変化が聞こえてくる時期なもので、

回数が多くなるのもうなづける(笑)

 

 

 

先日も汗を流しながら考え事…

 

 

父の仕事の影響がないわけがなく、

幼い頃はテレビっ子だった。

同じ時期に競馬と出会い、

祖父に競馬場に連れて行ってもらった。

テレビは父、競馬は祖父からの“遺伝”でもある。

中学の頃、自分の部屋に父の御下がりのコンポが来て、

そこからはラジオも好きになった。

 

以降、その「好き」が全く変わらない。

大学では放送のサークルに入り、

仲間とラジオを作り、

おしゃべりの作品を作った。

行ける年齢になってからは、

ずっと競馬場にも通っているし…

その「好き」だけは持ち続けたまま、

気が付けば、その「好き」が仕事になっていた。

 

 

だから凄く怖い。

 

仕事として向き合った時に

「好き」がそうでなくなる瞬間がたまに来る。

 

 

「ただの好き」だった頃とは違った見え方をしたり、

ガッカリしてしまうような事が起こったり。

好きなはずなのに、なんだか歪な形に見えたりする。

そしてその「好き」が形を変える時は、

たいてい“良くない人”の存在があったりする。

自分の「好き」がその人にとっては「飾り」でしかなかったり。

「好き」をないがしろにされてしまったり。

「好き」な気持ちですら要らぬモノのようにされたりする。

ちょっと話が横道に逸れるかもだけど、

その“良くない人”の良くないところが

世の中からは見えなかったりもする。

もしかして良くないと思っているのは自分だけかもしれないし、

そんなモヤモヤしている自分が“良くない人”なのかもしれない。

で、世間からの評価は“良くない人”の方が高かったりする。

 

もどかしい。

 

でも。

 

時として

「やっぱり大好き!」と思える出来事が起こるのだ。

ずっと好きでいて良かった。

見ていて良かった。

憧れの人と出会えたり、

仕事でご一緒することができたり。

なんだか一種の劇薬のようにそれらの出来事で

氷のように冷え切った心がよみがえったりする。

 

なんか…怖い仕事だなぁって思う(笑)

 

 

「好き」を仕事に出来て羨ましい、とか。

文句言うなよ、色々出来てるんだから、とか。

それも確かにそうなんだけど、

でもなぁ、そうじゃないんだよなぁ。

「好き」だからその「好き」を汚す仕事はしたくない。

「好き」だからその「好き」をまた掘り下げてみたい。

その先は闇かもしれないけれど、

万が一、見つかるかもしれない「宝」を

見てくれている人達と一緒に共有したい。

そこに下心なく、ただ「単純な好き」だけを乗せて。

 

「好き」を着飾るのではなく、

「好き」で満たされる心で共鳴できれば嬉しい。

その時できれば自分は端っこにいて、

「好き」なモノだけが目立っていたら最高。

 

 

…頭が熱い。

「諸々」でタオルと肌がビチャビチャになっている。

脳内からの指示はただ一つ。

 

【アタマヲヒヤセ】

 

いつの間にか氷が張られた水風呂に飛び込み、

さらに「諸々」を吐き出しながら、

アタマヒヤシても気持ちが変わらなかったから。

このクソカッコ悪い頭の中を世に出してみようと思った。

 

サウナの「好き」だけは、しばし守っていたい。

皆さんも「好き」は大切に。