コロナ闘病記② 身に起こった心配事。感謝。そして結びに。 | 小堺翔太オフィシャルブログ『ショウタパドック』Powered by Ameba

コロナ闘病記② 身に起こった心配事。感謝。そして結びに。

前回に引き続き、コロナ闘病記の2回目です。

 

記事更新後の皆様の反応

 

このブログで1回目の闘病記を書いた後、内容がネットニュースの記事になり、様々な反応をいただきました。正直ショックな中傷やご指摘もありましたが…お答えする必要があるものに関して、最初に書かせてください。

 

『ワクチンは打っていたのか』

実は、ワクチン接種の予約を取っていた1週間前にコロナに罹ってしまいました。よって罹った時には未接種の状態でした。

 

『どこで罹ったのか、どういう経路で感染したのかを書いて欲しい』

これははっきり「分からないです」としかお答えができませんし、憶測を書くのも違うかなと考えます。自分が罹る以前に周りで感染された方もおらず、外食もせずに仕事以外ほぼ自宅におりました。私の感染後に検査をした家族も皆、陰性。仕事柄、職場が何か所もありますが、そのどの現場でもそれぞれに対策はしっかりされており、自分自身も消毒や本番以外でのマスク着用などはしておりました(本番でもマスクをつける現場もあります)。本当に心当たりがありません。正直、コロナに罹ってしまった方で家族や濃厚接触者以外に「ここだ」と分かる方は少ないのではないでしょうか。

 

『高熱・寒気などはインフルエンザでも出る症状なのではないか、症状を重く書いていないか』

言葉が足らず、もしかするとインフルエンザを例えに出したのが良くなかったかもしれません。ただ、私自身の感じ方としてインフルエンザに罹った時にも高熱は出ましたが、すぐに薬を飲んで落ち着いたこともあり、その時に感じた体のダルさと今回のコロナは明らかに異質なもので、酷い時には起きてトイレに行くのもちょっと難しい状況だった、ということです。なお、症状については人により様々な出方があるかと思います。

 

『後遺症はどうなのか』

この後書きますが、熱が出ているさなかで味覚が分からなくなる時期がありましたが、少しずつ良くなってきています。また咳をしすぎた影響か、若干ノドの炎症があり、現在も薬を飲んでいます。お医者様からは薬を飲み切る2週間後くらいには治るでしょう、と言われております。

 

 

 

続いては闘病記の2回目。

今回は体調の変化とは別に、メンタルをやられた出来事を書いてみたいと思います。

 

 

家族や仕事仲間にうつしたかも、という不安

 

陽性を告げられてから最初に、この事が頭をよぎりました。一緒に生活をしている家族は大丈夫なのか。昨日、おととい、仕事をした方達のこと。マネージャーに連絡をしてもらってから、割とすぐに皆さん対応してくださり、体調の観察や検査をしていただき、大丈夫だと連絡をいただいたりして、心からほっとしました。家族もすぐにPCR検査を受け、全員陰性でした。ただ中には「念のため」ということで、仕事を休んでいただかなければならなくなった方もいました。本当に申し訳ない気持ちで一杯です。

 

保健所からの連絡

 

現在、東京で1日に発表される陽性者の数が多い時で5000人以上。当然、懸命に対応していただいている各保健所の方々にもその影響が出ているのでしょう。私は陽性と分かったのが5日の木曜日。病院から保健所からの連絡も2、3日でいきますよ、ということでしたが、実際に最初に連絡をいただいたのは10日の火曜日でした。その間、家族が濃厚接触に当たるのかとか、自分の症状が果たしてどれくらいのレベルにあるのか等が分からなかったので、大いに不安でした。

ちなみに保健所とのやりとりは常に同じ方というわけではありませんでした。自分のその時の症状や、熱などどういう経過で来たかをしっかりと説明できるようにしておく必要はあるかと思います。ただ、保健所の方はどなたもとても親身になって様々な不安に寄り添ってくださり、教えていただいた薬の飲み方で快方に向かったわけですから、感謝してもし切れません。

 

 

味覚の変化

 

ご飯も発症当初は普通に食べられていました。ただ、段々と味覚の変化を感じる出来事が。最初に異変を感じたのは「ポン酢が酸っぱくなかったこと」でした。酸っぱさがなく、しょうゆ味を薄くしたような風味に。お肉を甘辛く味付けしたものも「ただ微かにしょっぱいもの」という感じ方になりました。ならばとカットレモンをそのままかじるってみると、酸っぱさよりも水っぽさが舌に来る感じ。この変化で病状の悪化を身に染みて感じ、また暗い気持ちになりました。食べなければ体に良くない。でも、そのご飯を首をかしげながら食べなければならないのは、大きなストレスでした。

 

 

結局ある、誹謗中傷

 

コロナの陽性を発表し、それがネットの記事になった辺りから、皆様から心配の声をいただくようになりました。ほとんどが温かいお言葉ばかりで、これらには感謝してもし切れないのですが、中には信じられないような、正直、これが血の通った人間が発した言葉だろうかというものもありました。

 

『どうせ遊んでいたんだろ』『医療ひっ迫の中、何を考えているのか』『人に迷惑をかけている自覚はあるのか』…

正直、人一倍気を付けている自負はあったし、業界的にも感染対策に関しては、皆さんかなり気を使っていると思います。実際に私がコロナに罹り、その後対策が強化された現場もあります。「テレビ」「マスコミ」に関与している人間というだけで、感染した人に向かって『ほら見たことか』と言ってくる。どうせ夜遊びしてたんだろ。対策もせずにしゃべっているからだ。業界が悪い。辞めてしまえとか。そんな言葉も飛んできました。迷惑をかけている自覚…一番感じている部分を指摘され、本当に辛かったです。「感染した人が悪」という思いのある方は、どうしてもいるのだなと感じました。

 

後は、この病独特の「それぞれの見解」で人を刺してくる方。

『そもそもコロナなんて病気はありません』『ただの風邪なのに騒いで、どういうつもりですか?』中には『反論があったらおっしゃってください』というメッセージまで。自分の見解を肯定するために、私が使われているんだなぁ…と。これは本当に心が持ってかれました。辛かったです。(※なおそれぞれの見解について、間違っているとかそれを正そうとかそういうつもりは毛頭ありません。見解は人それぞれですし、それぞれの予防策があるんだと思います。ただ「今、まさにコロナに罹っている人」という見方はしてくれないんんだなぁという悲しみがあっただけです)

 

 

一方で、温かい言葉には深い感謝を…

 

ちょっと辛いことばかり書きましたが、①の冒頭でも記した通り、陽性をお知らせしてから温かい言葉もたくさんいただきました。仕事柄、職場がたくさんあるので、それぞれの場所でご迷惑をおかけすることになったわけですが、どの現場の皆様も優しいメッセージをくださいました。この場を借りて、厚く御礼を申し上げます。また、番組で代打を担当してくださった方々には感謝してもし切れません。本当にありがとうございました。これから仕事でお返しが出来ればと考えています。


 

 

結びに…「絶対に罹らないでください」

 

長文にはなりましたが、今回、コロナに罹って感じたことをまとめさせていただきました。とにかく皆さんにお伝えしたいのは『引き続き対策は万全に、コロナに罹らないでください』ということです。普段からの対策はもちろん、体調の些細な変化にも気をつけていただきたいです。

コロナに罹ると今までにない苦しい思いをします。ご家族の心配やお一人で自宅に居なければならない方は、それに伴う「病気とは別の心配事」もたくさん出てきます。各所に連絡を取るのも大変。そこに体調の悪化が加わってくるわけです。病気に関して未知な部分も多く、先が見えないという怖さもあります。こんな辛い思いはここを読んでくださった皆さんにはしていただきたくないです。とにかく、罹らないように万全の対策をなさってください。

コロナに対して、行政や政治に対して、いろいろ思うところがある方も、自分が罹らないことは大切に考えてください。罹ると「○○が悪い」と言っている余裕はないと思いますので。大切な人にうつしたり、うつさなくてもご家族の行動が制限されることもある。ご自身の気持ちの面でも辛くなる病気です。とにかく今は、罹った後の辛い思いをしないためにも、まずは自分自身を出来うる範囲で守ること。これに尽きるかと思います。

 

 

最後までお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。

おしまいに改めておことわりですが、今回は私自身の体験や感想をもとにまとめさせていただいております。コロナによる症状の出方は人によって異なるかと思います。それぞれの対策をなさってください。また保健所などの対応も各自治体によって変わってくるかと思います。その点はご了承ください。