大人の自由研究 競馬キャスターの作り方・その② | 小堺翔太オフィシャルブログ『ショウタパドック』Powered by Ameba

大人の自由研究 競馬キャスターの作り方・その②

初回を書いてみて、

はて…これは、面白いのか?と思ったのですが、

想像以上にコメントなどもいただき、ありがたい限りです。

 

そしてやはり同じ仕事をする方々にも

「他人の資料フェチ」がいる事が分かったのも嬉しい(笑)

もしかすると、それが一番の研究成果だったりして…。

 

それでは

大人の自由研究

「競馬キャスターの作り方」2回目にまいります。

 

 

競馬キャスターの作り方 その2

小堺 翔太

 

【前回までの振り返りと今回の研究内容】

月曜日に先週の成績をまとめ、木曜日から金曜日にかけて本格的な準備をはじめた研究対象の競馬キャスター。いよいよ週末になり競馬が始まる。中継担当前日の土曜日をどのように過ごしているのかをまとめる。

 

<午前中から夕方にかけて~とにかく競馬を見る(笑)>

シワシワの競馬新聞とコーヒー(笑)

 

金曜日はグリーンチャンネルで担当する「アタック!地方競馬」の収録があるので、その本番を終えてから土曜日の競馬の予習を…するときもあれば、なんだかんだで金曜の夜。そのまま寝てしまう事もあり(苦笑)土曜日はちょっとだけ早く起きて、この日のレースの予想なんぞをしつつ、午前中はまったりと過ごすことが多め。

 

コロナ禍に入る前は、土曜日に競馬場に行き、取材をしたりする事もあったものの、最近は競馬場取材にも制限があり、入れなくなっているので、ひたすら自宅で競馬観戦。お昼の新馬戦まで見たら、駅まで競馬新聞を買いに行き、ついでに競馬を見ながら食べるお菓子やらコーヒーやらを調達するのがすっかりルーティンになってますが、これが日常になっているのはやっぱりちょっと寂しいです。

 

メインレースまで競馬を観戦したら、明日の準備に取り掛かります。準備に対するテンションは土曜日の馬券の結果が大いに影響します(笑)

 

 

<夕方から夜にかけて~ひたすらに新聞と格闘>

切って色をつけた新聞

 

新聞は2部購入して、レース毎に出馬表を切り取り、発走時刻順に並べてからノートに貼っていきます。この方法は競馬キャスターになる直前の研修で、同じくグリーンチャンネルで土曜日前半を担当している大澤幹朗キャスターに教えていただいたもの。新聞をそのまま使う場合、レースを探して行ったり来たりするのが大変(
(そこまで器用ではない 汗)だし、放送にバサバサ音が入ってしまう場合があるので、個人的にはこの方法がしっくり来るかなぁと。ちなみに方法はキャスターによってまちまちで「こうしなければならない」というものありません。

 

新聞の場名に付けている色は、それぞれの場のパドックCGの色。だいたい東が青、西が緑、ローカルがピンク。

 


完成!本番で使ったものなので、道中の通過順を取ったものも入ってる。

 

馬柱は厩舎の欄を美浦・青、栗東・緑で縫り、同じレースには色をつけて…あとは一頭一頭、予想をする時と同じような感覚で細かく見ていくという流れ。この函館1Rは解説の方とのクロストークを担当するレースなので、細かめにメモがしてあります。ちなみにかつて一緒に中継を組ませていただいた岡部玲子キャスターも新聞が真っ赤になるくらい細かくメモを取られていて、それを盗ませていただいた感じ(笑)これもキャスターによって違っており、かつては少量のメモが書かれた新聞で中継をこなされる先輩もいらした。自分はそこまで頭の回転も良くないので、どうしてもメモが多くなる(苦笑)

これを中継を担当する前半のレース分やっていきます。どうしても細かいレースとそうでないレースは出てくるし、もっと効率のいいやり方があるんじゃないか…とも思うけれど、もはや染みついてしまっており、辞められなくなってる(汗)メインレースの予習もする頃にはすっかり日付が変わってしまうこともあるけれど、それなりに楽しんでやっており、これももはや趣味なのでは、という話も(笑)

 

 

<分かったこと>

・キャスターによって準備の方法は実にまちまち。

・予習の方法は、もはやルーティンの極みであり、なかなか変える勇気がない。

・研究対象の競馬キャスターは己の頭の回転に大いに不安を持っている(笑)

<まとめと感想…?>

競馬キャスターを担当しはじめた2013年から土日の逆転はあれど、週末はこんな過ごし方。我ながら頭でっかちの極みだし、実はこの予習の話をすると、たまに結構ガチ目で引かれることがあり、今回この文章にどんな反応があるのか大変興味があります(笑)明日の更新では日曜当日の動きをタイムラインでご紹介します。週末の競馬中継を見る上で、少しでも興味を持っていただけたらと願うばかりであります。