読むDJ・第2回 『推しの話』 | 小堺翔太オフィシャルブログ『ショウタパドック』Powered by Ameba

読むDJ・第2回 『推しの話』

自分の好きなモノを否定してくる人がいる。

『〇〇が好きなんだよね』
「えぇ~〇〇ってちょっと××じゃない?

それより△△が~」

無意識なんだろうな。


でもそれでちょっと

好きなモノに対する自信が揺らぐ
自分がスゴク嫌だった。


誰かがちょっと失敗したり、
壁にぶつかった感がある時に
「もともと〇〇ってイケ好かなかったんだよな」
「ま、〇〇がいいと思ったコトない」
とかいう人がいる。

勝ち誇ったつもりだろうか。

 

人がスゴク嫌になる。



星野源さんが好きだ。

逃げ恥を見て気になり、
「恋」のCDを買ってから一気にハマった。

アルバムを買い曲を聴きまくり、
エッセイで言葉に触れた。



「コサキン」が好きだったと知った。



毎週、放送をテープに録って
通学の時間に聴いていたという星野さん。
『僕もです!』と感激した。
いくら辛いことがあっても
行き帰りのラジオの時間があるから
(僕の場合は爆笑問題さんだった)
とりあえず「学校には行けてた」あの感覚だ…

 

キラキラ輝いている人に共通点を見つけると

たちまち身近に感じてしまう。



源さんのラジオを毎週聴くようになった。
「コサキン」から何かを受け取ってくださった源さんから
コサの遺伝子から生まれた私が
いろんなモノを受け取らせてもらって。
ありがたいし、面白いし、

その不思議なサイクルが

なんだか嬉しくて楽しい。



部屋の中で「まだ誰にも聞かれない曲」を作っていた時、
日の目を見てから病に倒れて奈落を見た時、
自分の作ったものが爆発した後でも、
どこかやりきれない思いを感じてしまった時。

その気持ちを真っすぐお話してくれる源さんのラジオ。

日常で感じたこと等々を
今までご自身が吸収してきた「面白いもの」で包み、
詩で、音で表現してくださる源さんの音楽。


もはやそれは

自分の生活の支えになった。



先日。
この状況の中で源さんが生み出し、
また大きく爆発したものが、
思わぬ形で世間の注目を集める事になった。


また自分の好きなモノを否定している人がいた。
また勝ち誇ったように批評する人達がいた。


でも…

不思議と気持ちが揺らぐことがなかった。
作り手の想いをスゴク身近に感じる事ができたから。
想像しか出来ないけれど、
きっとこんな気持ちで作ってくれたんだろうと思えたから。

今思えば、それは源さんが作った

「POP VIRUS」が僕たちにくれた

『免疫』だったのかもしれない。

 


そして例によって源さんは

ラジオで熱い気持ちをぶつけてくれた。
誰も傷つけず、誰も否定せず。

『面白いコトをしよう、楽しい事をしよう…ねっ!!』

 

エンディングの魂の叫び『負けるな―!』を聴き、

この方の作ったものに触れられて本当によかったと思った。
と同時に、ちょっと思った。

あぁ…これが

「人を推す」

という感情か、と(笑)
 

 

今日の一曲

『アイデア/星野源 ライブバージョン』

 

このライブ、

まさにこの映像が収録された日に

私、東京ドームの3階席にいました。

波のように動くお客さんの一員になれてマジで幸せでした(笑)

 

 

『つづく日々の道の先を

塞ぐ陰に アイデアを』

 

皆が今

楽しい事、面白いコトを探して

世の中はこの大変な日々を生きるアイデアに満ちています。

すべてを超えた後で

またみんなで「楽しい」「面白い」を響かせられますように。


 

もうすぐ1時。

今日も源さんに面白い、と元気をもらいに

ラジオの前へ…