2018・有馬記念 | 小堺翔太オフィシャルブログ『ショウタパドック』Powered by Ameba

2018・有馬記念

有馬記念。

2年ぶりの現地観戦でした。

 

混み合う武蔵野線を降りて、

船橋法典まで歩きながら…

 

普段とは流れの違う人混みに揉まれ、

パドックと馬場を行き来しながら…

 

1つ1つレースが終わるたびに…

 

ちょっとずつ高まる「いよいよ」感。

 

 

そして有馬のパドック。

 

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サウンズオブアース、彼もまたラストラン。

 

好きな馬を、

今年一年の競馬を彩った馬達をじっくり見ました。

一頭一頭を見ながら、色々思い出したりしつつ。

 

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有馬記念直前。

 

コースの脇に移動して返し馬から見ていたのですが、

雨がしとしと。照明が焚かれたゴール前。

あ、と思い出しました。

VTRで見た平成元年・イナリワンが勝った

有馬記念の時もこんな雰囲気だったのではないか、と。

薄暗く、馬の吐く息は白い。

その時の1番枠にはオグリキャップ。

今年、平成最後の有馬記念の1番はオジュウチョウサン。

ともに人気絶頂のアイドルホース。

何かリンクすることはあるのだろうか…。

 

 

オジュウチョウサンが行きかけ、

スタート直後から場内が沸いて始まったレース。

キセキがスタンド前で先手を取り、

少し早めのペースでひっぱります。

そんな中、中団でピタリと折り合った

ブラストワンピース。

いつも緑のシャドーロールをゆらし、

それでも頭が高いいつもの走りで

直線は外へ。

大舞台では悔しいレースが続いていた彼が

グランプリで大きなタイトルを取りました。

 

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池添騎手、グランプリ4勝目。

大竹厩舎、10年目の初GⅠタイトル。

人にもドラマのあった有馬記念でした。

 

『(平成最初の有馬記念勝ち馬)

イナリワンを管理していた鈴木清厩舎が

厩務員としての最初の配属先だったんです。

(平成の)締めくくりを自分が勝って。

脈々と続く競馬のつながりを感じますね』

(大竹調教師)

 

悲願の初GⅠとなった大竹調教師。

『今日はお天気も悪くて照明が当たっていて。

表彰式で、あぁ見た事のない風景だなぁと…』

『人気になって勝ちきれないレースもありました。

ようやくファンの皆さんへ恩返しができたと思います』

淡々と語られる言葉はどこか詩的でもあり、

よりそれが喜びをかみしめているのが表れていて、

とても素敵な記者会見でした。

 

 

グランプリ4勝目について

質問が飛んだ時に

「有馬謙一に改名しますか・・(笑)」と

笑いを誘った池添謙一騎手

ずっとコンビを組んできた

ブラストワンピースについては

『体質がやや弱い馬で

牧場や厩舎が大切に使ってくれています。

菊花賞から有馬記念の間にも

背中にも筋肉がついたりして

成長してくれていました。

来年はもっと伸びてくれると思います』

とまだこれから、というイメージも湧くお話が。

大竹調教師も

『まだここがGOALではない』

という表現をされていました。

まだ3歳。

やっと形が出来てきた、

やっと弱いところも解消してきた、

という中で有馬記念を獲ったわけですから

来年への期待というのも当然なところ。

層の厚い同年代・現3歳世代との

再戦も楽しみになりますね。

 

来年へ向けて、

未来へ向けて、

今日がやがて線となって

続いていくのが競馬の魅力・・・

この有馬記念で改めてそんな事も感じました。

 

金曜日には

文字通り「未来」を占う

ホープフルステークス。

そしてヤングジョッキーズシリーズの

ファイナルラウンドが中山競馬場で。

まだまだ2018年の競馬は続きます。

 

ラストまで…闘いましょう!(笑)