春、ここからまた新しいスタートを。 ~ダイオライト記念~ | 小堺翔太オフィシャルブログ『ショウタパドック』Powered by Ameba

春、ここからまた新しいスタートを。 ~ダイオライト記念~

いやぁ…

もう南関東はナイター競馬がスタートですよ。

 

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夕暮れの船橋競馬場

 

日中がとても暖かかったので、

これくらいの気温ならナイターもいいなぁとか

呑気な事を考えながら競馬場に着いたのですが、

日が暮れるとやっぱり少し寒い…

まぁこんなことも今開催まで、なんでしょうけども。

 

 

今日はダイオライト記念が行われました。

9頭と頭数は正直寂しくなりましたが、

JPNⅠホースが2頭、

メンバー的には濃い一戦になりました。

 

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心機一転! 1・ケイティブレイブ 

 

帝王賞・川崎記念を制しているケイティブレイブ

栗東・目野哲也厩舎の引退にともない、

今回から栗東・杉山晴紀厩舎に転厩。

新たなスタートの初戦がここダイオライト記念。

秋からの連戦が続く中、

パドックではおっとりとした周回でした。

 

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重戦車!? 2・アポロケンタッキー 

 

前走・川崎記念は2着。

ただ陣営からは『体がなかなか絞れない』という

お話も出ていたアポロケンタッキー

今日はマイナス9キロで登場。

パドックを気合タップリにドシドシ歩く姿は

まさに重戦車、という感じ。

気配がとてもよく見えた一頭でした。

(いつも書きますが、あくまで素人目です)

 

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一角を崩したい! 3・ウマノジョー 

 

去年は離されたものの3着だったウマノジョー

前を歩く人気の2頭と比べても

なんだかヒケをとらない気配に見えて…

本馬場入場の際に渡邉和雄調教師からは

『デキだけなら今までで一番いいと思うんだけどなぁ…』

というお話も。

 

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展開のカギを握りそうな 7・マイネルバサラ 

 

浦和記念が圧巻の逃げ切りだったマイネルバサラ

今日もパドックで気合十分。

この馬が行くか、ケイティが行くか…

展開のカギを握りそうな1頭でした。

 

 

最終的には単勝式が

ケイティ→1.7倍、アポロ→1.8倍。

2頭の馬連が1.2倍という完全な一騎打ちムード。

 

レースはマイネルバサラが行きかけますが、

内から少し気合をつけてケイティブレイブが先手。

2頭で後続をグングン引き離していきます。

ポツンと3番手にアポロケンタッキー、

離れてウマノジョーが追走。

すでに1周目のスタンド前から隊列はバラバラ。

 

向正面に入ったあたりで

アポロケンタッキーが徐々に進出。

前に取りつくと800過ぎから3頭がほぼ横並び。

600でケイティ、アポロの2頭が振り切ると

あとはマッチレースのような形。

直線、振り切ったケイティブレイブが結局逃げ切り。

2着アポロケンタッキー。

最後は再び2番手に迫ったマイネルバサラが3着でした。

 

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勝ち戻るケイティブレイブと福永騎手

 

序盤はマイネルバサラにピッタリマークされ、

途中からアポロケンタッキーも動いてくる。

ケイティブレイブにしてみれば、

決して楽な展開ではなかったと思います。

それでも振り切るのがさすがJPNⅠホース。

強さが光ったレースでした。

 

【福永騎手】

『3コーナーでアポロが早めに来て、

馬も少し慌てた感じになりましたが、

よくしのいでくれました』

(転厩について)

『環境が変わって難しい一戦でしたが

馬や先生をはじめとするスタッフの皆さんが

いつも通りのクオリティで送り出してくれました。

意義のある一戦だったと思います』

 

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インタビュー直前の杉山晴紀調教師

 

日吉厩舎の急遽解散にともなって

2016年の10月に開業とした杉山厩舎にとって

これが嬉しい重賞初制覇となりました。

これだけの実績馬を預かる、

というプレッシャーはやはりあったよう。

 

『この条件では抜けている馬ですし、

まさに充実期のこのタイミングで環境が変わることは

大きなプレッシャーでした』

 

目野厩舎の担当の方にも話を聞きながら、

飼い葉なども含めて調整。

『変わったと気が付かせないくらいに』

順調にスライドが出来るように工夫されたそうです。

馬自身も環境の変化に対する適応能力が高く、

すぐに慣れてくれたそう。

 

『今が充実期。

ジョッキーも楽しみにしてくれていますし、

大きい所を一緒に戦っていきたいです』

帝王賞に向けてまずはいったん休養。

間に一戦挟むかどうかは

状態を見て、オーナーと相談、判断されるそうです。

 

 

4着だったウマノジョー

バラバラの展開で有力馬を追う形でしたが、

なかなか差を詰めることができませんでした。

『(隊列が)バラけ過ぎて、集中力を欠いてしまいました』

(御神本騎手)

『少頭数はいいと思ったんですが…

バラバラになって集中できませんでした。

周りに馬がいなかったのが大きかったですね』

(渡邉調教師)

今後は大井記念を向けて、

直行になるかブリリアントCを使うか、

検討されるということです。

 

 

結果的に上位と4着以降で

差がついてしまったダイオライト記念でしたが、

有力処の動きもありながら

最後まで残したケイティブレイブの強さが光りました。

新たなスタートを切ったケイティを

今後、杉山厩舎陣営がどう導いていくのか。

楽しみに見ていきたいですね。