「神速」が騒ぎだした ~埼玉新聞栄冠賞~
10月18日(水)
浦和競馬場へ。
晴れた…!
関東地方は
気持ちもほっとする久しぶりの晴れ。
ですがメインの時間が迫るにつれて、
どんどん冷たい風が吹くようになり、
いつもの取材陣の皆さんとも「寒い、寒い」と。
10月とは思えなかったもんなぁ…
★☆
浦和記念、パドックの様子。
馬時間!
神速!!
オウマタイムとカンムルのメンコ。
うまく写真が撮れなかったんですが、
引き手の皆さんのネクタイにも
同じ柄が刺繍されていました。素敵。
タマモネイヴィー
オウマタイム、カンムルと合わせて
3頭出しだった小久保厩舎のもう1頭・ タマモネイヴィー が
このレースの1番人気に。
イヌワシ賞で2コーナーマクリという大味なレースをし2着。
東京記念でも5着と重賞まであと一歩。
先週の冨士見オープンを勝って連闘でここへ。
後方からのレースをする馬で久々の地元戦、
どんなレースをするのかに注目が集まりました。
カンムル
2番人気に推された3歳馬・ カンムル 。
使い込んでいたクラシックのシーズンは、
パドックや馬場に入るところでチャカチャカしていて
いかにも気が立っている感じがあって。
それがここ2戦ではとても大人しく歩けていました。
今日も落ち着きの中にたまに気合を見せる程よい雰囲気。
タイムズアロー
3番人気は去年の覇者・ タイムズアロー 。
外をスーッと上がってきた去年の勝ち方は印象的。
以前、川島正一調教師が
『とにかくその時に気持ちが乗るかどうかにかかっている』と
お話していた事があって。
調子が良くても、稽古があれ?って思っても
気が乗れば走るし、そうでなければ走らない、という
不思議な特徴を持った馬だと。
それ以来、この馬の当日の様子をどう見るか、
というのが個人的な楽しみになっています。
今日はマイナス15キロで登場。果たして。
★☆彡
ハーキュリーズ、オウマタイムの先行争いから
1周目の3コーナーでオウマタイムが先頭。
スタート直後は行き脚が付かなかったカンムルも
スタンド前に出てきたところで進出し2番手に。
好位にタイムズアローとディアドムス。
タマモネイヴィーは隊列の一番後ろのあたり。
2周目の2コーナーで
オウマタイムにカンムルとディアドムスが並びかけ、
レースが少しずつ動き出しました。
3コーナーではいつの間にかタマモネイヴィーも取りつき、
オウマが後退。3頭が抜け出していきますが、
タマモネイヴィーは少し置かれてしまい、
カンムルとディアドムスのたたき合いに。
争いはゴールまで続き、
2頭が全く並んだ所がゴールでした。
★☆
勝ち戻ったカンムル
『勝ったのは俺やー!』
とでも言ってるかのようだ(笑)
いい叩き合いでした!
カンムルの 左海騎手 は
ゴールの瞬間はどちらが勝ったかは分からず、
入線後もディアドムスの 岡部誠騎手 と
『どっちだ!?』と話をしていたそう。
帰ってくると厩務員さんが1着のスペースにいたので
ホッとしたんだそうです。
本当に見ごたえのある叩き合いでした。
58キロで古馬、
しかもGⅠホースに競り勝ったカンムル。
小久保調教師は表彰式の後に
『今の状態でヒガシウィルウィンと再戦したい!』
とお話されていました。
しかも『まだ体が完成していない』との事で
さらなる成長も見込めそう。
次走は浦和記念かダービーグランプリとのこと。
どちらに行っても注目の存在になりそうです。
★☆
この日浦和競馬の8Rで
3頭が関係する大きな落馬事故がありました。
(実際の競走中止は4頭)
馬達が引き上げてくる場所のすぐ近くにある
救護室には心配したジョッキーが沢山集まり、
3台の救急車がやってきて、
騒然とした雰囲気でした。
落馬した藤江J、山崎真J、加藤和博J。
意識はあるというお話しに
少しだけ安心はしたのですが、
言葉にならない大きな落馬事故でした。
少しでも軽いケガであることを願うばかりです。
「とにかく人馬が無事に帰ってきてほしい」
こんな事を書くとよくキレイ事だという方もいます。
ただ今日、あのようなシーンを目の当たりにし、
無事のありがたさというのを改めて感じました。
競馬を楽しませていただいている身として、
願うことしかできないのですが、
今日も無事でレースが行われますように。