8/22 ヤングジョッキーズシリーズTR金沢 | 小堺翔太オフィシャルブログ『ショウタパドック』Powered by Ameba

8/22 ヤングジョッキーズシリーズTR金沢

昨日は金沢競馬場へ。

ヤングジョッキーズシリーズTR金沢

取材しに行って来ました。

 

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雨予報もあってお天気を心配しましたが、

紹介セレモニーの最中に少しパラパラ来た程度。

時折夏らしい日差しもあり、ムシムシとした体感。

馬場も良をキープしたまま開催が行われました。

 

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紹介セレモニーの様子

 

セレモニーでは

「今回がトライアル最後なので・・・」

というコメントをするジョッキーもチラホラ。

トライアルラウンドもいよいよ終盤に差し掛かり、

ポイント争いに注目が集まってきます。

 

 

★☆

 

7Rと9Rに組まれたレース。

第一戦は1400m戦でした。

 

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コウユーカゲムシャ&渡邊竜也騎手

 

人気を集めたのは

トライアルラウンド笠松・第1戦を勝って、

地方競馬・西日本地区のポイント争いでトップの

 渡邊竜也騎手(笠松) が乗る6・コウユーカゲムシャ

馬も金沢では5着を外さぬ堅実派。

一時は単勝1倍台という時間もあり、人気を集めました。

 

 

4・フェアウェルローズがなかなかゲートに入らず、

各馬は少し待たされた後でのスタート。

それでもスタートは揃いました。

1・オーミリスペクト(兵庫・長谷部騎手騎乗)が行きかけますが、

外から積極的に行ったのが、

ポイント争い2位の加藤聡一騎手(愛知)が騎乗する

12・ベルウッドレオーネ。

2コーナー過ぎには先頭に立ちます。

追う形になった1・オーミリスペクトが2番手の外を取り、

内で脚を貯めたのが、6・コウユーカゲムシャ。

 

…実はこの最内が

今日の馬場の「ビクトリーロード」。

直線で逃げ粘るベルウッドを

外に出したコウユーが交わしてゴール。

ポイント1位&2位、東海勢の二人のワンツーフィニッシュ。

3着には後方で脚をひそめ、

大外勝負にかけた佐賀・山口以和騎手の

9・マイネルピオネロが入りました。

 

 

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渡邊竜也騎手、シリーズ2勝目!

 

以前乗っていた先輩ジョッキーから

逃げていた馬の後ろくらいがいいと聞いていたそうで

アドバイスを着実に実行。

 

『道中もハミを抜く面があると聞いていましたが、

しっかり取って走ってくれていましたし、

後は開いたところからスッと抜ける事ができました。

4コーナーまでノーステッキで抜けてこられて、

最後は手応えどおりに伸びてくれました』

(渡邊騎手)

 

同じ東海の加藤聡一騎手が目の前に。

最後は「申し訳ないけど…抜きまーす!」と

思いながら交わしていったとか。

笠松シリーズ初戦に次ぐ2勝目を

今度は金沢の初戦で飾りました。

 

2着・ベルウッドレオーネの 加藤聡一騎手 

事前にこの馬で前走を勝った吉原寛人騎手に

「行ってこその馬だ」と聞いていたそう。

それで大外からでも一気に先手の積極策。

『(大外から)行った分脚を使っていたのに、

焦って3コーナーから動いてしまった。

馬にムリなレースもさせてしまって…』

と冷静に自分のレースを分析していたのが

印象的でした。

 

 

★☆

 

第2戦は1500m戦。

 

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ケージーアメリカン&栗原大河騎手

 

人気を集めたのは2・ケージーアメリカン。

騎乗するのは地元・金沢の 栗原大河騎手 

先日、ムーンファーストでMRO金賞を勝ち、

重賞初制覇を飾ったばかり。

パドックでも地元ファンからの声援が飛んでいました。

 

 

11・ラヴリーハット(小崎綾也騎手)が出走取消、

12・タイセイマリーン(岩崎翼騎手)が放馬し、競走除外。

8枠の2頭が出走できず、10頭の争い。

 

レースは

スタートを決めた

4・ティアップアラシ(山口以和騎手)が行きかけるも

外から7・ソリッドボード(塚本雄大騎手)が交わし先頭へ。

さらに坂井瑠星騎手の10・サーブルレーヌも先行。

ソリッドボードがペースを落として

マイペースに持ち込む中、

向正面で動いたのが6・ミリノカイザー(加藤祥太騎手)。

3頭で3コーナーに入るも徐々にソリッドが突き放し、

最後は後続を振り切って、逃げ切り勝ち。

 

2着は後方のインで脚をため

最後は大外を伸びた加藤聡一騎手の

9・シャスールニング。

3着にサーブルレーヌが粘りました。

 

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2戦目を制したのは 塚本雄大騎手 

 

『この馬はハナに行った方が成績がいいので、

スタートで出負けしたけれど、譲らない気持ちでした』

積極策、そして向正面でペースを落とし、

うまく脚をためてラストにつなげる好騎乗でした。

最後のガッツポーズは嬉しさの表れ…ですが

『体が先に動いてブサイクなポーズでしたけど…

嬉しかったですね』

 

所属は高知競馬の塚本騎手。

4月から金沢で期間限定騎乗をスタートし、

期間を延長して今月の29日まで。

『お世話になっている黒木センセイの馬で

勝てて良かったです』

金沢での所属厩舎でのシリーズ勝利、

厩舎へのいい恩返しになったのではないでしょうか。

 

 

悔しそうだったのが2着の加藤聡一騎手

金沢の2戦はともに2着。

『またっすね…

差し切らなきゃダメですよね…

結果的にはポイントを取れたんですけど、

レース映像を見直すと

折り合いをつけられたり、

もうひと捻りあれば(もっと)いい結果だったと思います。

・・・うまく言葉は出ないですけど、悔しいの一言です』

 

見ている側としては

初戦の積極的な逃げ、

2戦目は貯めての追い込み。

そして今日の「伸びるコース」を通っていて、

非常に考えられた騎乗なのかなと思いましたが、

それでも差し切れない結果をご本人は

『ラスト詰め寄っているけど

差し切れないのが技量不足ですね。

(シリーズで)2着が多いのも確かなので…』

と分析。

 

初戦の後にも感じましたが、

細かく冷静に騎乗ぶりを分析し、

ストイックな姿勢のあるジョッキーなのだなぁと。

優秀新人騎手賞、

日本プロスポーツ大賞などを受賞。

ルーキーイヤーから注目度の高かったジョッキー。

先日は重賞初制覇も果たし、まさに充実一途。

次の園田ラウンドでのレースぶりも注目したいと思います。

 

 

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シリーズ2戦の勝利ジョッキーでガッツポーズ!!

 

笠松ラウンドと

金沢ラウンドの初戦を勝った渡邊竜也騎手

園田ラウンドも含めて、

今後の動向次第の面はあるものの

ポイント的には「ほぼファイナルラウンドへ」の情勢。

 

ヤングジョッキーズシリーズのプロフィール欄に

“持ち前の明るさで周りの人を楽しませます。

レースでは勝負強さを見せたいと思います”

っと書いているように

とても穏やかな雰囲気で

いい人オーラが溢れ、

なんだか和むジョッキーでした(笑)

大きなステージで姿が見られる日を楽しみにしています!

 

 

ヤングジョッキーズシリーズ。

次は期間が少し開き

10月26日(木)に船橋競馬場で

東日本地区・地方競馬の南関東ブロック戦が

行われます。

 

佳境に入ってきたシリーズ。

暮れのファイナルラウンドに向け、

注目のレースが続きます。

 

 

・・・さて

ヤングジョッキーズシリーズのレースのお話しはここまで。

この日の金沢はサイドカードにも

重賞戦線を楽しむために見逃せないレースが沢山ありました。

その辺りは次の更新で…!