8/15 クラスターカップ&桂樹杯 | 小堺翔太オフィシャルブログ『ショウタパドック』Powered by Ameba

8/15 クラスターカップ&桂樹杯

8月15日(火)

盛岡競馬場に行ってきた振り返り、

今度はクラスターカップ&桂樹杯について。

 

 

当日ヤングジョッキーズシリーズの

レースが始まる少し前。

地元の期待馬・ラブバレットを管理する

菅原勲調教師にお話をうかがう時間がありました。

『去年と変わらない状態で

何より順調に来ることができました』

 

今年2月の根岸ステークス遠征で

ハイペースの中、競馬をしたことが

今期のラブバレットのレースにも活きているそう。

 

去年、一昨年(ともに3着)以上の着順を…

とお声かけすると

『そうなるといいね…!』と少し笑顔も。

なんでも競馬場以外でも

「ラブバレット応援しています」

と声をかけられることもあったそうです。

 

場内で声をかけていただいた

地元岩手競馬ファンの方からも

熱いラブバレットのお話を聞きました。

こうして地元の馬を愛し、誇れる

ファンの方のエピソードを聞くと、

ますます岩手競馬が好きになります。

 

自分の中でも

沸々とラブバレットが勝ったら…とか、

気持ちの高まりを感じながら、

でも合間にジョッキーズシリーズがあって、

あちらこちらへ気も飛ばしながら(笑)

迎えたクラスターカップ…!

 

 

★☆

 

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1番人気・サイタスリーレッド&高倉騎手

 

ダノンレジェンドが引退し、

JRAの短距離戦線は少し混戦ムード。

そんな中で4連勝で一気にOP勝利まで駆け上がった

 サイタスリーレッド が重賞初挑戦でも1番人気に。

パドック裏の装鞍所から

おおむね落ち着いた雰囲気の馬でした。

 

 

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2番人気・ショコラブラン

 

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鞍上は岩田騎手…あ、こっち向いた(笑)

 

かきつばた記念3着、北海道スプリントカップ2着。

重賞ではあと少しのレースを続けていた ショコラブラン 

8月14日に函館→翌15日に岩手入りという

スケジュールでも程よい気合乗りという感じ。

 

 

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ラブバレットは3番人気

 

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山本聡哉騎手にもたくさん声援が飛んでいました

 

去年とまったく同じローテーション。

そして前哨戦の岩鷲賞も去年と同タイムで走り、

順調にここへ駒を進めた ラブバレット 

コースへ出ていくときの声援は1番人気でした!

 

 

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4番人気・ブルドックボス

 

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今日のパートナーは初コンビの左海誠二騎手

 

去年の2着馬・ ブルドッグボス 

今年は浦和・小久保きゅう舎の所属として参戦。

前走、南関東へ移籍して初戦の

習志野きらっとスプリントが自身の過去最高体重。

そこから16キロマイナスの506キロでここへ。

小久保きゅう舎、さすがの仕上げです…!

 

 

★☆

 

直前になって雨が…

傘の華も咲く中でのレースとなりました。

 

ラブバレットが外枠で好スタート。

一方、内枠でブルドックボスがやや出負け。

ラブバレットは無理にいかず、

そこを交わしたのがサイタスリーレッド。

内からブルドックボスも盛り返して、3頭が先団。

鈴木麻優騎手のカミノマンボを内に

ショコラブランはその外目からの競馬でした。

 

4コーナーでは

サイタスリーレッドが少し後続を振り切り、

その外へラブバレットがついていく…

抜群の手ごたえのラブバレットが

場内のビジョンに映し出されると

ファンの皆さんからは「行ける!」とか

「トシヤ、勝てるぞ!」の声が。

 

200の地点でラブバレットが先頭に…!

場内のボルテージもMAXに上がる中、

外をいい脚で上がってきたのがブルドックボス

最後は場内から

「うおー!」とも「あー!」

ともとれる大きな歓声の中、

クビ差捉えたところがゴール。

 

1分8秒8。

2010年のこのレースで

サマーウインドがマークしたレコードを

コンマ1秒更新する素晴らしいタイムで

去年2着の雪辱を晴らす形になりました。

 

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引き上げてきたラブバレット

 

地方所属馬のワンツー。

しかしラブバレットにとっては、

大きな大きなクビ差になりました。

 

山本聡哉騎手

悔しそうな笑顔を少し浮かべて、

お話ししてくださいました。

 

『いいレースでした。

100%に近いレースをしました。

うまく持ち味を出すことができましたが、

やはりこの差は…悔しいです。

レコード決着を考えるととてもよく走ってくれています。

逃げた馬をマークしている分、

どうしてもラストが甘くなってしまいました』

 

究極の仕上げをし、臨んだ一戦。

一昨年、去年と岩鷲賞でマークした

自身の最高タイム・1分10秒0を大きく更新。

「10秒の壁」は破っているだけに

ラブバレットが進化を見せたのは確かなんですが…

本当にあと少しでした。

 

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勝ったブルドックボス&左海誠二騎手

 

重賞はこれまで4戦して

いずれも惜しいレースが続いていたブルドッグボス。

南関東へ転厩して2戦目で交流重賞制覇となりました。

数字が示していたように

陣営の大一番のここへ向けての

見事な仕上げも結果につながったように思います。

 

左海誠二騎手

『スタートはもともと上手ではない馬。

ポジションを取ろうと思って出していきました。

あの位置(すぐに3番手につける)を取れたので

馬の力を信じて乗りました。

直線は後ろから来る馬が気になりましたが、

脚音は聞こえませんでしたからね。強かったです』

 

小久保調教師は今後について

アフター5スター賞から

オーバルスプリント、東京盃を経て、

JBCスプリントまでノンストップで

とお話をされていたそうです。

軌道にのった彼がどんなレースをして

JBCへ挑んでくるのか、注目したいですね。

 

 

その他のジョッキーのコメント…

3着・サイタスリーレッド 高倉稜騎手

『手加減をできる相手ではないので、

迷いなくハナに行く競馬をしましたが、

休み明けの分、甘くなってしまいました。

馬自身は成長して、

どんなレースでもできるようになってきています』

 

5着・キクノストーム 小牧太騎手

『スムーズなレースはできましたが、

付いていくレースをすると

最後に脚が使えないのかもしれません。

じっくり乗るレースの方が合っていそうです』

 

 

★☆

 

クラスターカップの熱も冷めぬうちに

11Rには芝の重賞・桂樹杯が行われました。

 

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レースを制したコウセン&山本政聡騎手

 

今日が転入初戦。

JRA1000万条件で

大きな着順が続いていた コウセン が逃げ切り勝ち!

ブレイズアトレイル、カオスモス、

JRAでもOPで活躍していた馬たちを下し、

見事「下剋上達成」となりました。

 

山本政聡騎手

『ケンカをするなら行ってしまおうと思ったけど、

ラクに逃げられている感じがありました。

3、4コーナーからペースが上がりましたが、

それでも直線に入るところで

もうひとギア上がったので、

いけると思いました』

 

今日はプラス21キロでの登場。

ジョッキーもまたがった時には

やや余裕も感じたという事だったので、

これからまだ上積みもありそう。

岩手の芝戦線に新星誕生の予感です。

 

★☆

 

8月15日(火)

盛岡のレースを振り返ってみました。

 

ヤングジョッキーズシリーズの盛り上がり、

クラスターカップの熱、

どちらにも地元のジョッキー&馬の活躍があり、

競馬場全体の雰囲気もとても良かった気がします。

 

僕自身も

ファンの皆さんや関係者の方々とお話をし、

モチベーションをいただきました。

で、いただいた結果がこの長文(汗)

少しでも雰囲気を感じていただければ幸いです。