セレクトセール2017、初日。
7月10日(月)と
11日(火)の2日間、
北海道・苫小牧のノーザンホースパークで行われた
セレクトセール2017を見に行ってきました。
もう何年か連続で
見させていただいていますが、
来るたびに熱気を肌で感じ、
値段に圧倒され(汗)
セール自体のパワーも増しているように感じます。
全体的なお話し自体は
すでにいろいろな所で話題にもなっているところ。
ここでは馬の写真を多めに
個人的に注目した事を
つらつら書いてみたいと思います。
7・フラッテローザの2016
(父ゴールドアリュール・牡)
(有)三成社に4200万円で落札されました。
祖母のファーザからは
フリオーソやトーセンルーチェが。
ダートの大レースでぜひ見てみたい血統馬。
13・シルヴァースカヤの2016
(父ディープインパクト・牡)
1億円からセリがスタートし、
(株)キーファーズが2億6000万円で落札しました。
「幻のクラシックホース」
復活後も圧倒的なパフォーマンスで2連勝の
シルバーステートが全兄にいる血統馬。
兄同様にとても見た目のいい馬で
重心低めにドシドシ歩く姿が印象的でした。
19・キングスローズの2016
(父ロードカナロア・牡)
(株)NICKS(冠名:スワ―ヴ)に
1億8000万円で落札されました。
兄に今年のきさらぎ賞と毎日杯で2着だった
サトノアーサーがいる血統。
兄同様のグッドルッキングホース。
今年デビューの初年度産駒が
いきなり新馬戦で活躍を見せていた事もあってか、
ロードカナロア産駒はセール全体で評価が高く、
値段もついていたような気がします。
45・ラストグルーヴの2016
(父キングカメハメハ・牡)
祖母はエアグルーヴ。
なんだか穏やかな表情…。
53.サミターの2016
(父ディープインパクト・牡)
2億5000万円で
(株)ダノックスに落札されました。
この馬も1億円スタート。
50番台までにすでに億越え5頭、
しかもうち2頭が2億円越えという状況に
早くも胸の奥にザワザワとした雰囲気が。
61・バランセラの2016
(父ハーツクライ・牡)
落札したのは小笹公央オーナー。
(冠名:ホウオウ)
このセールで高額馬を何頭も落札し
存在感を示していたオーナー。
お話を伺ったところ
「馬体の形はあまり見られないけれど、
顔立ちのいい馬が好きなんです。
この馬もいい顔立ちをしていますよね」と。
おっしゃる通り、鼻の模様も真っすぐで
なかなかのイケメンさんです。
美浦・奥村武厩舎に入厩予定とのこと
奥村調教師自身も早くから惚れ込んでいたそうで
全体のバランスの良さを褒めていました。
90・ハニーパイの2016
(父ヴィクトワールピサ・牝)
母はエーデルワイス賞の勝ち馬。
西村専次オーナーに1400万円で落札されました。
オーナーは岩手でコミュニティなどを所有。
中央にも地方にも馬をお持ちですので、
どこでデビューになるのかも楽しみな一頭です。
107・リッスンの2017
(父ディープインパクト・牡)
このセール早くも3頭目の2億円越え。
2億7000万円で里見治オーナーが落札しました。
リッスン×ディープインパクトからは
タッチングスピーチとムーヴザワールドが出ています。
毎年、
多数の高額馬を落札し話題になる里見オーナー。
この日はお目当ての馬が欠場になり、
それ以外ならこの馬と考えられていたそう。
『去年のセールの時には
まだGⅠを1勝もしていなかったですからね』
それがサトノダイヤモンドの菊花賞を皮切りに
サトノアレス、サトノクラウン、サトノアラジンの活躍で
国内外でGⅠを制する大躍進。
『今まで背伸びをして頑張ってきたことは
間違っていなかったんだな、という気持ちです』
とお話しされていたのがとても印象的でした。
『ダービーを獲りたいですね』
と笑顔も見せたオーナー。
この馬とともに大きな夢を見つめます。
初日だけで億越えが14頭。
単純な落札価格がおよそ86億円。
消費税が7億円近く加わり、
税込み価格で93億2526万円を売り上げました。
セリが終わるころには
「脱力感がスゴイ」という声もあがるほど
とにかく話題も価格も
大きなものが多かった初日。
しかし翌日、
さらに大きいといっても過言ではない
出来事が起こるとは…。
2日目のお話に続きます。