
僕の住む地区では秋祭りがあちこちで催されており、統治する神も神主も大変だと思う。
僕も昔は四ツ太鼓に乗ったり、酒を飲んでBUCK-TICKみたいな化粧をして参加したりしていたが、「年齢的に大事な時期」に鬱病になり、和歌山を離れている期間が長くなってきたのに気負い、いつの間にか参加しなくなった。そして、知り合いの多い土地柄、「来るなら参加しろ」と言われるのが億劫で見物にも行かなくなった。
台風由来の大雨で水害が起こり、それ以来稲刈りの時期も早くなり、祭りの頃には大層な作物も実っていない。それで豊穣祈願の祭りとは神々もプレッシャーが大きいだろう。
と言いながらも関係が悪い訳ではなく、寄付や差し入れ、送迎等で微力ながら協力している。
今日は土地の氏神神社の秋祭りだったが、僕は事前に不参加の意思を伝え、ウルフルズのライブに出かけた。大阪で働いていた時、万博記念公園が近く、屋上に上がり、ライブ演奏から漏れてくる音を聴いて楽しんだものだ。
演奏側としても観客側としても、ライブはお祭りだ。
僕はパンク・ロックやロカビリーが好きだが、ジャンル問わずプロのミュージシャンは何れも凄いなぁと思う。楽しく、帰りには「ちゃんとギターを練習しよう」と思わせてくれる。若い頃に何となく見に行った頃の思い出もふわっと蘇り、感動的な曲ではないのに目頭が熱くなり、ブルーのスポットライトのせいにしてハンケチーフで涙を押さえる。20年前の僕も同じような行動を取ったはずだ。
あっという間の2時間が終わり、余韻に浸りながら帰宅する。チケット代が高くなったなぁとか、あの曲が聴きたかったとか、運転がしんどいとか、色々な思いもあるものの、トータル良い「祭り」だったと思えたし、感動を共有できる感性が残っていた事に感激する。
趣味が音楽ならば、金や時間はこのように使うべきだろう。
僕は外れた「BRAHMAN」の抽選結果を見ながら、「クレイジー・ケン・バンド」の合否に胸を高鳴らせるのであった。