こどもの日。
「ちまき」というものが何なのか未だによくわからず、桜餅を購入し様子を見ている。
少年の心を忘れていないというよりは「三つ子の魂百まで」だと思うし、少年の心など持ったままだと年を取れば地獄で、さっさと捨てるべきものだろうと思う。
自分の書いている字がぼやけてくるほど老眼も乱視も進み、長い事風呂に浸かるだけで息切れするほどに年老いた僕は、自分ではまだ若いつもりでいるものの、一般的には中年以上に鎮座しているのは間違いなく、気を付けていても血圧や血糖値は「デフォルト」で上昇しているのだろう。
いつどうなっても良いように、俄に身辺整理でも進めておこうと思うが、面倒くささが勝つ始末なので、いずれ、このまま、野垂れ死にくらいが丁度良いのかもしれない。
絶望的なことばかり思い浮かぶのは、ひょっとして五月病なのかもしれないな、と桜餅に手を伸ばす。
旨い。
春に手を伸ばしているようで、これはなんともロマンチックだ。