江戸時代の本は貴重であった。

 

本を心から愛する人、どんなものよりも大切にする人、本から知識を欲する人。

今の本屋さんとしての在り方、購入者の想いとは全然違うことがわかる一冊となっている。

 

この本は時代背景を江戸時代として村々を行商するとある本売りの話である。

彼は本売りとして成功を果たすが…おかしいライバルが現れる!

彼の日々は波乱万丈に! 彼のとった策、心情の表れがこの本を読むうちに同情できてしまう。

具体的内容は皆さんがこの本を手に取って読んでみてほしい。

 

とある医者の謎! 人間の性は時代を超えても変わらない?

歴史を学ぶ上でも有用なこの一冊。

非常にためになるし、小説としてストーリーが面白い。

一石二鳥とはこのことか!

気づいたら読み終わっていた!

 

 

 

 

 

【余談】

この本を知っているか と質問したら一番多くの「知っているを」得られる都道府県は北海道だと思う。

実はこの本、2024年度北海道公立高校入試の国語で出題されたのだ!

高校生として全国の入試問題をまばらに解いているが(面白い問題が多いので)この文章問題を解いたときに、

この本は面白い! ぜひ読みたい!となった。

今まで、国語の問題の文章を面白いと思い実際にその本を買うことが何度かあった。

読書の本選びの一種になりつつある。

 

北海道公立高校入試は最近100点満点(計500点満点)となり、国語に関しては文章量が増えたといわれている。

私自身も長い文章を読むのは得意ではなく時々読むのがツライと思うときがある。

でも、文字を読むことは面白いし為になるから読書は楽しい。

 

北海道の模試と言えば、北海道学力コンクール(道コン)だろう。

これから高校受験を控える学生さんのみならず、高校生にもこの本をぜひ読んでもらいたいなと思う。

 

 

著者 青山文平

日本の小説家。神奈川県横浜市出身。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。

経済関係の出版社に18年勤務した後、1992年からライターとなる。

1992年、『俺たちの水晶宮』で第18回中央公論新人賞を受賞(影山雄作名義)。その後、創作活動を休止。

2011年、青山文平名義の『白樫の樹の下で』で第18回松本清張賞を受賞し再デビュー。 

『本売る日々』(2023年3月 文藝春秋 )                     (Wikipediaより)