おもてなしの心 | 小心記

おもてなしの心

ブルガリアでマリエッタと4日間をともに過ごした。

 

山盛りのヨーグルト、ブルーベリー、プラム、バナナ入り!

 

アレルギー症状でしんどい私に、手をかけ時間をかけ、あれこれとお世話をしてくれた。毎朝おいしいコーヒーも淹れてくれた。

 

この日の夜にはまあまあマシになったので、マリエッタがさらに料理の腕をふるってくれた。

 

友人のボヤン。日本語のひらがなとカタカナと漢字についてビール飲みながら盛り上がった。

 

大量のサラダ!右はマリエッタのお父さんが送って来てくれたという手料理。おかずパンケーキっぽい感じ。これにもヨーグルトをかけて食べる。

 

こちらもお父さんが畑で育てたポテト。たくさんのネギとパセリ。めちゃくちゃおいしい。

 

ブルガリアのビール。

 

ビールはどこの国でも絶対においしい。裏切らない。

私のためにと、ブルガリアの代表的なビールと、マリエッタの生まれ故郷のビールを用意してくれた。

 

あまり頻繁にはお酒を飲まないというマリエッタだったが、ビール買い足しに行くというので3人で一緒に行くことに。

そしてどうせなら公園で飲むか!となって近所の公園に。

ブルガリアは屋外での飲酒が認められている。珍しいことだ。

 

こちらはちょっと高級なビール。おいしい。

 

ビールについていろいろ話していたらマリエッタが「飲むパンだからね〜」と言い、私はゲラゲラ笑った。それがずいぶんとツボに入って、翌日も笑った。

 

私のタバコ、アメリカンスピリットをボヤンとマリエッタにも分けて、みんなでビールとタバコ。でもライターを家に置いてきたため、まずボヤンがそこらへんのベンチに座っている知らない人に火をもらいにいき、ボヤンのタバコからマリエッタと私のタバコにも火をもらう。

 

次には「ブルガリアのタバコも経験すべきだろう。」と、ボヤンがタバコを買いに行く。

そうこうするうちビールがなくなり、またマリエッタがビールを買い足してくる。

コンビニはないけれど、24時間開いている小さな商店があるのだ。

 

 

カマキリもやって来て、情熱的なダンスを披露してくれた。

 

 

ライトを当てて、カマキリの影絵ショー。

 

何度も何度もタバコの火をもらいに、同じ知らない人のベンチに行っていたボヤン。結局、この親切なライターマンも我々の輪に加わった。

 

彼の名はナスコ。

 

そしていろいろな話で盛り上がり、気がつくと再びマリエッタが大きなビールを2本、両手に持って戻ってきた。

さらにさらに盛り上がり、気がつくとまたマリエッタがビールを2本、右手と左手に…!

 

あまりのエンドレス光景に私は大笑いし、ますます彼女を好きになった。

酒飲みには見えないのに!

そして実際、そんなには飲まないのだけど、次々とビールを気前よく買ってくるのだ。

深夜3時になり、明日も朝から仕事だという男たちのためにも私がそろそろお開きにしようと言うと、マリエッタは「あと5分か10分だけ、いいでしょ?」と言う。

 

あなた!大好きだわ!

 

マリエッタいわく、ブルガリアでは知らない人にもすぐ声をかけて、一緒に飲んだりするらしい。

それがブルガリアだからなのか、マリエッタだからなのか、わからないけども。

 

満面の笑顔ででっかいビールを両手に持っているマリエッタのことを、何度も何度もそうやって帰ってくる彼女の姿を、もはや愛しいとさえ思った。

 

翌日には午後まで私は仕事して、絵葉書を持って郵便局へ。

もちろんマリエッタが案内してくれた。

 

黄色いポスト。

 

郵便局。

 

アートバザール。

 

ジブリ作品に出て来そうな、このレストランで遅いランチ。名前がまたかわいい。

「喉の渇いたドラゴン」

 

 

 

ズッキーニのグリル、ヨーグルトがけ。ジューシー!うまい!

 

白身魚のカリカリ揚げ。

 

サーモントラウトのグリル。やわらか。おいしい。

 

プラムの木がそこらじゅうにある。

 

カラスたち。私もマリエッタもカラスが好き。

 

真っ黒じゃなくて、ツートーンのおしゃれカラス。

 

鳩もいろんなデザイン。鳩もツバメもいっぱいいた。

 

オペラ劇場。

 

今回はマリエッタの所属するソフィア人形劇団は夏休み中のため、公演などを観ることができなかった。でも休みだからこそ4日間まるまるたっぷり一緒に過ごしてくれた。

ブルガリアの歴史や、個人的な歴史や、いろいろなことについて話すことができた。

これが公演期間中だったら、こうは行かなかっただろう。

 

21:30くらいまで明るい。

 

 

ロシア様式の教会。

 

 

今は使われていないという立派な建物の窓や壁に、子どもの描いた絵や偉人たちのポートレイトが。

 

有名なストリート、ヴィトシュカ。奥に見えるのがヴィトシャという山だそう。

 

どの店もレストランもバーも大賑わい。

 

ビタミンを、とマリエッタがフレッシュジュースをごちそうしてくれた。

 

ディズニーはじめ、大手の映画の吹き替え版の演出もしているマリエッタ。この作品も彼女が手がけたもの。

 

ストリートミュージシャンの演奏もかっこよかった。

 

ブルガリア最終日のビール。

 

ライトアップされてますます神々しい大聖堂。

 

深夜になると無料になるというバスにも乗ってみた。

 

ブルガリアはおおむね治安がいいというのも素晴らしい。

野良猫がいっぱいいて、近所の人たちが食べものをあげたりしているそうだ。

 

マリエッタは会話の中で何度も「私の英語が下手でごめんね。」という。でも私には彼女が言おうとしていることはちゃんと伝わるし、問題はない。

スマホで厳密な言葉を調べあったりしながら、ゆっくりおしゃべりした4日間。

 

また必ず会おう、と何度も言い合う。

「次は絶対にもっと長く来て。2週間は来て。劇団のシーズン中に来てね。」とマリエッタ。

次回やることリストがいっぱいに増えて、あそこにも行こう、あれも見せたい、これもやりたい、と二人で話す。

 

クロアチアのイヴァナが言ってくれたように、これは長い長い友情のほんの始まりに過ぎない。来年にはまた会おう。

 

ありったけのおもてなしをありがとう。

未来へつづく希望をありがとう。

会いに来てよかった。

出会えてよかった。

 

最後の夜に、マリエッタとエンリが御守りだよと言って、素晴らしくかわいいものをくれた。この御守りが、これからの私のツアーを、そして人生を護ってくれるに違いない。

 

ありがとう、美しき友よ。

 

 

ヤノミ