洗濯、ハエ、地図
洗濯が唯一の趣味と言えるほど好きな私。
クロアチア到着してすぐにコインランドリーについても調べた。
何しろ限られた旅の荷物、私服はほんとうに最低限しか持っていないのだ。洗濯を計画的にしなければ、すぐに服が足りなくなる。
わりと綺麗で助かった。
朝8時からオープン。バスステーションのすぐ隣にコインランドリーがあったので、徒歩圏内で助かった。
洗濯1回、5ユーロ=850円。まあまあ、そんなもんだよね。
しかもここはバスステーションのwifiが入るので、しばらくはスマホから世の中に繋がることができた。パソコン持ってきて仕事すればよかった。
コインランドリーをオフィスにするようになったら、私もツアーのプロと言えるであろう。
ネットの口コミで、ここの乾燥機はぜんぜんダメだとあったので、洗濯したのちアパートに持ち帰り、庭とか部屋の中に勝手に乾す。
でも外の洗濯物にハエだかハチだかがたかってきて、微妙な気持ちになる。
来ないで!
冷蔵庫に入れておいた昨日の残りの冷たいピザなど食べる。電子レンジがないからね〜。コーヒーメーカーもないので、ティーバッグを買って来て朝はアップルシナモンティーを飲んでいる。朝はあったかいものを飲みたい人なので。
劇場に行ってまたデスクワークの続きをしていると、イヴァナが来て、国立公園の手配をしてくれたという。明日の土曜。
そして、バスステーションからの行き方を詳細に口頭で伝え、さらに地図にガリガリとマジックペンでメモを書いてくれた。
お母さんか。
「はじめてのおつかい」か。
いろいろと複雑だったが、おおむねわかった。
ちなみにイヴァナの英語はクロアチアのアクセントが強くて、聴き取るのが難しい。でもなんというか、情熱でだいたい伝わってくる感じ。
クロアチア語はどの言語とも似ていないが、強いて言えばロシア語に音感が近いだろうか。わりと好きな音だ。
さて、明日に強制バケーションとなると、もうできる限り今日中に仕事をやっつけておかなくては!
とにかくカナダのフライヤーとポスターの発注が難航していて、ややこしいのだ。もう書くのも嫌なくらいストレスだ。
今年のカナダツアーは過去最大にリスキーで、万全を期していてもどうなるかわからない。とにかくやれることを全てやっておかなくてはならないのだ。なのにもう、瑣末なことにずっと煩わされている。
あああああ!誰かやってくんないかな。
今日はGalerijaという手作りパスタのお店に来てみた。
品の良い静かなお店。どこのレストランも、オープンカフェの席が人気。私は屋内が好き。
野菜に飢えていたので、ツナサラダを注文した。野菜というより豆が多かったが、まあ身体には良さそうだ。こっちへ来てから明らかに小麦粉が多すぎる、身体に。
クロアチアはこうしてオープンカフェが圧倒的に多いのだが、ハエも多い。
昨日のピッツェリアもだが、とにかく料理にハエが寄ってくる。
みんなどうやって食事をしているのか、それとなく観察しているけど、たいして誰も気にしていないっぽい。
私は気にする。
ハエ、寄って来るな。これは私の大事なごはんだよ。
ここもwifiがちゃんとしていたし、空いていたので、しばらく仕事もさせてもらった。本当に助かる。そしてマダムが非常に優しくて、静かな人で、繊細な印象すら受けた。
明日、上演されるというイタリアの演目のために大きなステージと立派な音響機材がどんどん組まれていた。昼間はものすごく暑いのだが、炎天下で男たちが重そうな機材を運び、クレーン車が動き、でっかい鉄製の吊りものが出現していた。
サーカスだろうな、きっと。
こんな規模の演目を隣とはいえ異国から呼ぶのには、いったいどれほどの予算がかかっているんだろう。
かたや、ミスしゃっくりの簡単さよ。スタッフなしの演者ひとりよ。
私のステージはどこなんだろう。
そもそもステージは用意されるのだろうか。
なんか図書館の前、ってことしか知らされていない…。
バルーンのおじさんみたいに、そこらへんの路上でちょっとやる感じなのかな?
それにしても音響機材はどうなるんだろうか。
夜になるとまたしてもこのにぎわい。
「The Little Prince」だから星の王子様かと思ったらぜんぜん違う3人芝居だった。クロアチア語なのでぜんぜんわからなかった。そしてあまり好きな感じがしなかった。
キャンディショップ。
キャンディショップなのに酒も売っていて、すごくシアトリカルなデザインの瓶に入っているクロアチアのグラッパみたいなものを買ってみた。
人形劇とかに使えそうな、とっても素敵な瓶なのだ。
明日はバケーションにベストを尽くすぞ〜!
ヤノミ