2ヶ月半の海外ツアースタート! | 小心記

2ヶ月半の海外ツアースタート!

小心記も気づけば長らく放置されていた…。FBなどに比べると断然使い勝手が悪くなってしまい。

だけどせっかくの海外ツアーなので、久しぶりにブログを書けるだけ書いてみようと思う。かつてはツアー中に毎日書いていた。1回書くのに4時間くらいかけていた。

でもあれが自分にとってとても重要だったし、実力になっていったと思うので。

 

4月から6月は暇のはずだったのに、あれよあれよと予定が埋まってしまい、出発直前まで北海道とか神奈川とか長野とかにじゃんじゃん行っていた。

そして出発当日になって、4時間近くかかってパッキング。

羽田出発だと思い込んでいたが、念のため〜と思って確認したら成田発だったので超びっくり。危なかったわ〜〜。油断大敵だわ〜〜〜〜〜。

 

夕方4時半頃に自宅を出発。

成田に到着したときにはすでにヘトヘト。なぜって、総重量50kg超えの荷物を一人で運んでいるわけですからね…。変形性膝関節炎を抱え、腰痛を抱え、常にオーバーワークの身体でえっちらおっちらと。

今回の荷物の中には、膝ケア用品とか薬とか湿布とかがいっぱい。

 

長年の友、ヘンテコリッパと雁パック、昨年から参戦のミドルレッド。そして真っ赤なスーツケース「赤ちゃん」は国際郵便でカナダへ既に送り出されている。

 

世界一好きな場所、それは空港。どこでもない、ボーダーラインの上。

 

 

LOTポーランド航空で、まずはワルシャワへ向かう。

ここでこのツアーのスタートを飾る素晴らしい朗報その1!!!

なんと、機内がガラガラであったため、座席を移動して3席独占できることに!!!

なんと横になって寝られる!

足を好きなだけ伸ばせる!

 

神様!ありがとう!!!

 

幸せな気持ちで離陸。夜の10:40頃。

 

 

 

 

 

私は機内食はもちろんアルコールとともに映画を観ながらのんびりいただくので、他の乗客に比べて異様に食べるのが遅いらしく、何度も何度もCAさんが「食べ終えたか?」と下げに来る。そのたびに「まだ。」と断って、食べ続ける。

ちなみにCAさんは全員が白人だった。そしてとても親切であった。

 

今回は「Gifted」というハートフル映画と「Joker」を観た。Jokerは2度目だけど、ほんとうに素晴らしい。あれが演技だなんて、信じられない。ホアキン・フェニックスの俳優としての恐ろしさに感動してワインがすすむ。

 

そうこうするうち、周りはみんな眠りにつき、私だけ朝4時くらいまで起きていた。何度目かのワインのお代わりをお願いしたら、女性のCAさんが、「こっちに来てみる?おやつとかあるし。」と言ってくれた。パントリー的なところで、「ラーメンもあるし、お菓子もあるし、ほら、ワインのお代わり。」と、ワインを注いでくれた。

小さいプラスチックボトルではなくて毎回プラスチックのカップに一杯ずつ注ぐシステムだった。

ナッツをもらうね、と言って席に戻る。

 

日本人のCAさんだと、あまり何度もお代わりをしているとやんわりと注意される場合もある。かたや、アメリカなどの航空会社だと昨年のフライトでもじゃんじゃんお代わりを持ってきてくれて、しまいには朝ごはんを運ぶタイミングで「このワイン余ってもどうせ捨てちゃうから、もったいないしあなた飲む?」とドボドボ注いでくれたりする。

 

映画を見終えて、ワインも飲み終えたので、3席を広く使って寝る。

私にしてはまあまあ眠れた。

とはいえずっとうとうとしているのだけど、寝ながら100回くらい「神様、ありがとう!」と唱え続けた。とにかく足と膝が助かった。

 

朝日が昇る。

 

朝からパスタがっつり。糖分高め。ケーキまでも…(要らない)。

 

空を飛んでいるなんて、ほんと何度経験してもすごいことだと思う。

 

 

ちなみに3席使えたが、そのうち2つのモニターはイヤホンジャックが壊れているのか、音が全然聞こえず、さすが海外の航空会社だと思った。

これでもし席が固定だったら、14時間ものフライトで映画も観られない。

私は昔から機内でほとんど眠れないため、持ち込みのヘッドフォンでとてもいい音で映画を観ることにしている。映画とワインだけが命綱なのだ。

 

そしてまずは無事にポーランドはワルシャワ・ショパン空港に到着。

 

ここで4時間ほど乗り継ぎを待つ。

 

そして!朗報その2が!!!

1週間ほど前にものすごい苦労をして出した国際郵便の赤ちゃん(人形などの道具の入ったスーツケース)が、カナダのホームステイ先に到着したとのこと!!!

 

神様、ありがとう!!!

 

なんという好調な出だし!

英語に「So far, so good.」という表現があるが、まさにそれ。

今のところ順調!

油断禁物だが。

 

つい最近、カナダの法改正があったとかで、国際郵便でスーツケースなどに物品を入れて送る場合、ものすごく信じられないほど面倒な手続きが必須になったのだ。全ての物品の材質と原産国と重さと数量と価格と輸入コード番号とを一つ一つオンラインのフォームに記入して特殊な伝票を作成しなければならなかった。

洗濯バサミ・プラスチック・中国産・10g・100円・番号12桁、みたいな。

面倒くさくて死ぬかと思った。ここでも日本の友人と郵便局の窓口の職員さんたちにとても助けていただいた。

 

さて、そんな朗報が届いたワルシャワ空港にて。

とにかく円安がエグいので、ビクビクしながらショップをうろつき、最も安い自販機の水を発見して買う。5ズオティ=200円くらい。他の店では13ズオティだったので、水1本で530円くらいにもなる。

 

登場ゲートで電源を発見し、先客ががいなくなるのを待って意気揚々とパソコンの電源をつなごうとしたら!

ありゃ!コンセントの変換アダプターを持ってきていないではないか!

 

あああ、毎回ヨーロッパに来るたびに変換アダプターを買っている…。

北米はコンセントが日本と同じタイプなので、ヨーロッパにあまり来ない私は毎回うっかりしてしまう。

しょうがないので近くの免税店でアダプターを買う。

またしてもズオティと円の換算でビクビクしながら値段を調べていたら、店員さんが「何か困ってるの?」と話しかけてくれて、念のためパソコンの電源を見せて「これ使えるよね?」と尋ねたら、迷いもなく売り物のパッケージをバリバリと開けて、私の電源を実際に差し込ませてくれた。

売り物だよ?

日本だったらありえないっすよ。

 

ありがとう、バッチリ合ったので早速買って、今こうしてコンセントに繋いでブログを書いているというわけです。

 

フリーwifi、さんきゅう!

とにかく神様、ありがとう!

引き続き何卒よろしくお願いします!

 

 

まだこのあと、クロアチアのザグレブってとこに飛行機で行って、そこからバスで市内まで行って、そこから劇場に行って、プロデューサーに無事に会えたら、そこから宿泊先のアパートに連れてってもらい、そこでようやく眠れるはず。

 

日本を出発してから次にベッドで眠れるのが何時間、いや何日先なのか。

 

冒険は始まったばかり。

 

 

 

ヤノミ