名探偵コナンのサンデー1066話でRUMの正体が脇田兼則と判明したがいくつか疑問が残る。

 

 

まず、1065話と1066話の違和感から説明する。

 

① 

(A)『大男だとか女のような男とか老人とか義眼とか噂されてるが』 

(B)『ジンの兄貴が言うには確かなのは義眼だけで後はほぼ護身の為にラム本人が流したブラフらしいよ』

 

 ② ウォッカ『そいつは聞かされてねぇがジンの兄貴が言ってたぜ…』『顔を変えて…ふざけた名前を名乗ってるって…』 

 

まず①の解釈について、確かなのは義眼だけという言葉はRUMの3つのうわさされている特徴を否定してると考えられる。ジンがRUMがどこで何をやっているか知っているとウオッカが言っている通り、ジンは本当のRUMの素顔と声を知っていると考えられる。

 

つまり、ジンがウオッカに伝えたRUMの情報はRUMの変装なしの真実の姿だと推測できる。もしあの車に乗っていた老人RUMが本当の素顔なら当たっている以上、「確かなのは義眼だけで」とはならないと思う。「確かなのは老人と義眼で」になってもおかしくない。それに「ほぼ護身のために流した偽情報」にはならないと思う。何故なら老人が素顔なら完全に合っているからである。

 

すると、あの3つの特徴に被らない人物こそが本当の変装なしのRUMの素顔ではないかと推測できる。じゃあどんな人物か、

 

普通に考えると、「かよわい女、男のような女、若い女性」 これらの条件を合わせた人物が本当の変装なしのRUMの素顔だと推測できる。何故なら護身のために流すなら本来の自分の姿と真逆の特徴を流すと考えるのが自然だからである。それに屈強な大男、女のような男、年老いた老人…と具体的に3つの特徴をあげている以上、護身で何の関係もなかったとなると伏線をお釈迦にしたことになってしまうからである。

 

これを裏付ける根拠として、伏線っぽい紅茶のトリックや97巻の雪山事件のタブレットの話がある。以前、ここで考察したのでみたい人は是非どうぞ。

 

特に紅茶のトリックのコナンの「おめえら、カップの裏を見てないだろ」という発言はあの3つの特徴の裏を取れという意味にも取れる。すると上の論理の「大男だとか老人だとか言われているが確かなのは義眼だけで殆どが護身のために流した偽情報」というセリフと辻褄が合う。とすれば、変装なしの本物のRUMの正体は「屈強な大男、女のような男、年老いた老人」の3つの特徴に被らない、すなわち「かよわい女、男のような女、若い女性」 これらの条件を合わせた人物だと推測できる。

 

下記画像は、鬘をつける前のRUM=脇田兼則の顔だけどこれすら変装だと推測できる。

 

 

 

また、黒タイツで描かれているRUMとハゲ老人のRUMとは体格が違う。すなわち、RUMは二重変装をしていると考えられ、禿老人のRUMは真の姿ではなく変装途中の姿だと考えられる。今、RUM=脇田=キャメルが追っ払った老人ということはわかっているが、また別に正体があるのではないかと思われる。上記画像の黒タイツの人物が変装なしの真の姿だと考える。

 

ただでさえ脇田兼則はTime is moneyの時は金なりをもじって並び替えてできた名前なので、偽名であるのは確実である。

 

では、脇田兼則の本名は別に作中に登場しているのでは?と推測できる。左目が義眼で女性だとかなり選択肢が限られてくる。

 

 

もし、既出キャラとして出ている場合、RUMの本名と素顔は誰なんだ?

 

 

え?服部平次のお母さんの服部静華さん!?

 

 

★ まず、あの3つの特徴の裏について

 

①かよわい女→服部静華はコホコホ咳をしている。脇田も一人くしゃみしている。

 

 

 

② 男のような女→赤井が長髪で女のような男と言われているが、服部静華は髪が短いのでその逆、男のような女と取れると思います。

 

③ 若い女性→これはそのまま42歳だと思います。

 

★ 次に、義眼の伏線について

 

 

これは28巻の一場面である。服部静華は平次が心配になったから毛利小五郎にきついことされているのではないかと心配になり、毛利小五郎を試すために素性を偽って探偵事務所に入り探りを入れる。服部静華が毛利小五郎を試すためにいくつか嘘をつくが、そこでコナンが服部静華が黒の組織の人間だと疑うシーンである。じっと見つめているのは何かの伏線なのか?と考えたところ、義眼の伏線かもしれない。50巻で平次をカメラで撮影しているときは右目で撮影していたので右目は確実に見えている。工藤夫婦と違って両目で見渡しているシーンがなく、左目は描写なく不明。から紅のラブレターで自己紹介時に左頬を押さえてたのも案外左目が見えない伏線になってるのかもしれない。

 

 

 

▢RUMと服部静華の共通点▢

 

★ まず、工藤新一について探りを入れているシーンがある。RUMも工藤新一について探りを入れている。

 

 

★ RUMの口調 

 

純黒の悪夢で 「待て、下がりなさいベルモット!キュラソー、君には色がない。あるのはただ純黒の闇。その闇が君を苦しめているのなら他の色に染まればいい。君の特殊能力を私のためだけに使えばいい。インプットもアウトプットも、そして私の右腕になりさないキュラソー」と発言 

 

服部静華の「ちょっとのいてみ」は下がりなさいベルモットに雰囲気が似ている。

 

最新のサンデーでRUMは「私の話を聞きなさい」と発言 から紅のラブレターで蘭に対する発言「人の話は最後まで聞きなはれ、難しい言ってるだけで無理やとはゆうてません」と発言 

 

服部静華の一人称もRUM同様、「私」で一致しており、脇田と静華の2人称はアンタで一致 。口調もセーフティ-。標準語も自然だから丁寧な口調で命令することもできなくはない。

 

★かよわい女→初登場時、コホコホ咳をしている。脇田は97巻の雪山で一人くしゃみしている。 

 

★料理が上手い。静華はテッチリが上手い。脇田は97巻で握り寿司が上手いとの描写がある。 

 

★ 脇田登場回の92巻を見てみると、以下の描写がある。原作、見る限り服部のお母さんはよく包丁でケガをしている。片目だから?とも考えられる。

 

 

 

 

▢その他補足▢

 

★ 眠りの小五郎を見たときの反応が酷似

 

 

 

 

★ 後ろでの腕組みのシーンが共通

 

 

 

★ 服部静華とメアリーの咳の感じが似ている。服部静華もAPTX4869飲んだのでは?という推測ができます。

 

 

★ RUMのせっかち

 

 から紅のラブレターで服部静華は、和葉にカルタの稽古をするが、その際「時間がないさかい、稽古はきつめになりますがそれでもよければ…」と言っていた。時間がない→せっかち…時は金なり…→脇田兼則に繋げることもできる。

 

★ 服部静華と烏丸蓮耶との関係性

 

30巻で、集められた名探偵で服部平次は招かれなかったが、平次の母親が黄昏の館に断りの電話を入れている。これは、平次に自分と烏丸の関係性を知られたくないからなのでは?とも考えられる。服部静華初登場がアニメ版では220話 烏丸蓮耶初登場は219話

 

これ…確実に意識してるんじゃね?w烏丸の次に出したということは静華を組織と関係させたかったのでは?原作では烏丸蓮耶登場より前だったけど、アニメ版で変えたということは何か理由があるのか…

 

★ 人を試そうとしているシーンが共通

 

脇田兼則は92巻においてわざと推理ミスをし、毛利小五郎を立てようとしている。服部静華も28巻で毛利小五郎を試そうとして名前を偽ったと言っている。

 

★ 年齢について

 

 ジンが「確かなのは義眼だけで、後はほぼ護身のために流した偽情報」と言っている以上、年齢も嘘だという可能性が高い。それに、静華は42とされているが、それすら怪しい。28巻でいくつか嘘をつくが年齢でさえ本当かどうかわからない。21巻?で静華がたこ焼きプレート落としてけがをして同級生の結婚式に出られなかったけど、静華の同級生の子供の年齢は26 これは16歳で子供産んでいることになるから静華の年齢はもう少し上なのでは…と思う。アニメ見直したところ、紹介時に脇田は56歳 静華は42歳と描かれていて嘘が描かれている以上同一人物ではないという見解もあるが、反論はある。

 

奇術愛好家事件で怪盗キッドの偽名を用いた土井塔克樹は21歳と表示されていた。本来の怪盗キッドたる黒羽怪斗の年齢は17歳。2人は同一人物ですね。年齢表示はミスリードも兼ねていてすべてが正しいとは限らない。

 

★ 直近の登場回

 

92巻の終わりの話に会話の中でひっそり登場

 

 

服部のお母さん、浪速の連続殺人事件で平次が大怪我していたのにテッチリで待ってたりと暇はありそうに見えるから、違和感がある。

急に忙しくなったのは、85巻でRUMが動き出した→裏を返せば動き出すまではRUMは比較的大人しくしていたと取れる。

 

 

そして、97巻で「やばい感じが…」の前に、服部のお母さんを再登場させたのが気になります。

 

 

 

服部静華さんを出すことで、読者に思い出してもらうため、次の脇田兼則と結び付けるためなのかな、と思います。こじつけだけど。

 

★ 92巻のこのシーンも服部とRUMが関係していることを示したかったのでは?と考えられる。79巻で、服部平蔵が大滝警部に対して「お前、この世に吸血鬼がいると思うか?」といって事件の調査を頼んだ吸血鬼館で起こった事件である。服部とRUMが関係していることを暗示しているともとることができる。こじつけだが。

 

現に100巻の終わりに当たるサンデーではコナンは平次にRUMのふざけた名前について相談している以上、服部平次も組織の重要人物になると考えられる。

 

 

★ 下記シーンも服部静華がRUMという伏線になってるのかも?

 

 

ちなみに平蔵=RUMは99.9%あり得ません。何故なら31巻で遠山刑事部長に頼まれて運転しているシーンがあるからである。義眼の人間が運転するとは到底信じがたい。それに右目見開いているシーンもあれば左目見開いているシーンもあり義眼ではない。それにRUMは義眼といった厄介な設定がある以上、RUM編開始時以外に原作以外で扱うのは不可能と言っていいと思う。原作以外に出すとした場合には伏線残さざる得なくなるし、映画に複数回出ている平蔵は、RUMではないといえる。静華は原作以外では、から紅のラブレターの1回だけ登場している。

 

から紅のラブレターでは、左目を押さえているシーンと、時間がない発言→時は金なり→脇田兼則を暗示、口調がそっくり。純黒の悪夢のRUMの翌年に登場。登場させたのは、静華を読者に思い出してもらうというのもあるだろうが、RUMの翌年ということで静華=RUMをイメージさせるためかもしれない、こじつけだけど。

 

そして、見事にから紅のラブレターでは、灰原と対面していない。元太光彦歩美はカルタの稽古の手伝いを静華さんと一緒にしていたが灰原は博士と一緒に家でお留守番だった。やはり、灰原を会わせられないのは理由があるのでは?と思う。灰原センサーの作動と、RUM=静華と仮定した場合、組織はシェリーの幼児期の顔を覚えている以上、捕まってしまうのでとんでもない矛盾が生じるので回避するためだと考えられる

 

また、94巻で平次は工藤と一緒にいるところをテレビに撮られるがそれを見た和葉が怒って電話する。そこで和葉に両親に対し口止めさせていることも両親を警戒しているということで服部の両親が敵だという伏線なのかもしれない。コナンもから紅のラブレターで静華さんを見たとき「あの人は確か、何でここにいるんだ…」と完全に警戒を解いてはいない。

 

 

 

★ また、服部平次が全くと言っていいほど組織に狙われないのは不自然である。42巻で工藤新一そっくりに変装し、ウオッカの前で変装といてウオッカがジンにそのことを報告したのに目をつけられていない。ウオッカ「妙なことになってまして…」は「何でボスの息子が化けているんだ?」とも読める。

 

上記の修学旅行の回で工藤新一と一緒にいていたことと42巻の行動と合わせれば新一と平次が繋がっていることは組織にモロバレしていてもおかしくない。何故狙われないのか?

 

ボスやRUMの息子だからじゃないのか?としか考えずらい。あんだけ、工藤夫婦もターゲットにされ毛利小五郎も組織のターゲットにされているのに、平次はある意味一番危険なことをしているのに目をつけられていないのは不自然である。

 

★ また、100巻の最後に出てくる平和はやはり100巻の締めとして重要な役割を担うのではないか…と思います。 服部平次の直近の登場回がジンギスカン RUM(ラム)の子=子羊=ジンギスカン すなわち服部平次はRUMの子供という考え方を取ることもできます。

 

★作者の上記インタビューと左目が義眼の可能性があり、RUMとの共通点も何個かあり、平次が和葉に両親に対し口止めしているシーンから本当のRUMの正体は服部静華だと予想します。外見は全然違っても、体質は行動の癖はなかなか変えられないと思います

 

まとめると、RUM=脇田兼則=キャメルが追っ払った老人=服部静華だと予想します。

 

これが事実ならかなり熱い展開になると思います。今まで怪しかった人が味方だったパターンも多かったけどコナンの身の回りにいる人が敵だというパターンも、そろそろ用意して欲しいと願っています

 

最大の問題点は作者のインタビューですね。

 

2017年のインタビュー

 

Q:えっと~ どうぶつの森で「ラムはもう出てきてたりして」てあって、あの時点でもう顔とか名前は出てきてますか?

A:名前~~~………………. え~むずか、むずいな~。え~~~~~~~~~~。う~ん、まぁ、ある意味ぃ…..名前は出てきてない。う~~~ん。

⇒顔は出てきていますか。

A:どうでしょう(笑)

ねぇ?あれだって出てきたりしてってことは、出てきてないかもしれないんだよ?ねぇぇ?(笑) です、すいません。

 

 

これはあの赤黒のクラッシュの老人を示唆していることだとは思うけど、それ以外にいない可能性の方が高いのでは…と思う。ここまで服部静華=RUM説は論理としては結構繋がっているのに違うとしたら全部ミスリードなのか!!でもむずいとか言っているってことはあの老人にも触れなければいけないしあの脇田以外に別の名前で出ている場合にどう説明するのかということでそういったのかもしれない。でもそう考えるのも不自然なんだよな…

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。下は、服部静華と脇田兼則の登場回で、特に服部静華は登場回数が少ないので貴重。