H29少子化白書を読む10 第2部 第2章 第1節 結婚、妊娠・出産、子育ての各段階に応じた支援 | 少子化対策を考えるブログ

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勉強しながら対策案を考えます。

第2部第2章「きめ細かな少子化対策の推進」第1節「結婚、妊娠・出産、子育ての各段階に応じた支援」です(こちらこちら)。

 

項目は以下の通りです。

 

1 妊娠・出産
2 子育て
3 子供の貧困

 

1は「妊娠から子育てまでの切れ目のない支援体制の構築」ということで、「子育て世代包括支援センター」と産婦健康診査事業の実施について書かれています。

 

「子育て世代包括支援センター」は、フィンランドのネウボラをもとに作られています。2014年に始まり、現在では720市町村に設置されているとあります。

 

産婦健康診査事業は、産後うつの予防や新生児への虐待予防等を目的に行われているとあります。

 

どちらも良い制度だと思いますが、これらの制度のおかげで子供が増えるか、というとよくわかりません。

 

2は多岐にわたります。最初に「子育ての経済的負担の緩和・教育費負担の軽減」とあり、児童手当、幼児教育の無償化の段階的実施、高校生の修学支援、高等教育負担軽減策などが書かれています。その他、三世代同居支援、子育て住宅取得支援などの住宅関連、小児医療、ひとり親支援、児童虐待防止、障害児支援などの項目が並んでいます。

 

ここにある項目が、非常にお金がかかる政策ということになります。特に、児童手当が2兆円超かかっています。どれも子育て世帯を助けているということで良いのですが、もう少しコストパフォーマンスを検討してもいいのではないかと思います。白書ではその点は全く触れていません。

 

3は子供の貧困対策です。いろんなことが書いてありますが、ケアと民間の力を利用しているだけで、それほどお金をかけているようには見えません。安易にお金を配るわけにもいかないでしょうが、この程度の施策で良いのかはもう少し検討したほうがいいように思います。

 


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