5月第1週のソフトの目玉は、何をおいても
アカデミー賞に輝く! 「ゴジラ -1.0」だろう。
映画批評サイトのレビューでも、星5つが随分
多く与えられている作品だけに、ここは見て
おかねばなるまい。
が、
タワレコの在庫を確認すると・・・ \_c(^、^o) !
「ゴジラ -1.0」
渋谷店 在庫あり
池袋店 在庫あり
新宿店 お取り寄せ バッ、バカメ! c(_ _ )
強力新譜を品切れさせる
とは、いい度胸だ c(--メ)ヾ(^^:;)...
渋谷店にはあるが遠い・・・。
仕方なく、錦糸町店で買うことにした。
次々閉店する中でも生き残っている「錦糸町パルコ」
その中にある、タワーレコードとは名ばかりの ヾ(^^:;)...
小規模店舗だ。
無論、クラシックなどはほぼ皆無で、売れるソフト即ち
旧ジャニーズ系、K-POP、アニメなどが並ぶ中
僅かに並んでいるBD/DVDの中に
かろうじて、それはあった □ c(^、^o)
ゴジラ -1.0は3種類(実際は4種類だが)あったが、この
時初めて、豪華盤には-1.0と「/C」つまりモノクロVer.
も同梱されていることを、店頭で知った。
なら、これが一番割安 川o´.`)o□ c(^、^o)
と、豪華盤を買う。
結果的にこれが良かったのだが、その話はあとで。
昨今の映画ソフトの常として、メニュー画面が出て
音声や字幕の選択が出来るが、小生は常に
音声:日本語 2.0ch ドルビーTrueHD
字幕:日本語字幕
で視聴することにしている。
言うまでもなく、昨今の俳優はセリフが聴き取り
にくく、小生は字幕なしではとても無理だ ヾ(^^:;)...
そして視聴 | c(^、^o)
見終って
しかし、つまらない映画だ・・・ c(_ _ )ヾ(^^:;)...
その評価はマイナス1どころか、マイナスが10個
くらいある映画だ。
戦争で受けたトラウマをいつまでも引きずっている
主人公が、最後に遂に自分の戦争を終らせる。
ただそれだけだ。「縦糸」が1本しかない。
「キングコング対ゴジラ」では、二大怪獣が登場し
人間(自衛隊)の攻撃も虚しく都市を破壊するが、
ならば、と人間側が策略をめぐらして怪獣同士を
戦わせて共倒れを狙う、これが縦糸。
一方で、ライバル会社セントラル製薬の企画に
対抗すべく、パシフィック製薬はテレビ局とタイ
アップして局員を南方の島へ送り込むというのが
横糸。それぞれに様々な伏線が張ってある。
そんな脚本は無理だというならせめて、だ。
「ゴジラの熱線で死者3万人」と語られるが、怪我人
だって多数出ているはず。そういう人々が病院に
次々と運び込まれてきたり、トリアージをしている
医者が、「この患者はもうダメだ」とかぶりを振る
といったシーンを入れるくらい出来ないのか?
日劇が破壊されるより、バラックが吹き飛んで、
住人が「東京大空襲で燃えた家の跡に、やっと
建てた家なのに」って泣くとか・・・
そういう描写の積み重ねが、「怪獣のいる風景」の
描き方だと、昭和ゴジラから教わった小生(ら)には
まあ、視覚効果賞だな c(^、^ )ヾ(--:;)...
という感想がせいぜい。
そのVFXにしたって、どっちがセンスが良いかと
問われれば、う~ん、やっぱりシン・ゴジラだな。
ゴジラが進む姿を下から煽って、電柱をわたる電線
をその前に置き、ゴジラはこんなに大きいんだぞ
と見せる、そういうシーンが足りないよ。
脚本がつまらないのは
どっちもどっちだけどな c(^、^ )ヾ(--:;)...
音楽は、昨今よくあるのべつまくなしに流れている
のでないのは良いと思うが、その音楽。
小生は1983年8月5日に日比谷公会堂で開催され
た「伊福部昭・SF特撮映画音楽の夕べ」(SF交響
ファンタジー1~3番の初演)を現場で聴いている。
そしてその時は、いずれゴジラ映画が再開され、
これらのメロディが流れることだろうと大いに
期待したものだった。
しかし、今や流れすぎ。40年経っても未だに
「ダ~ン、タンタンタンタタ~ン」かい・・・c(--;)
ゴジラのテーマはまだ許すとしても、モスラ対ゴジラ
のモスラのライトモチーフが流れるのは疑問。
無論、キングコング対ゴジラの
「ア~シ アナロイ アセケ~ サモアイ
ケ ケレテナ ケ ケレテナ・・・」は論外
モーいいっ! c(>_<。) *バシッ
字幕についても一つ。
恐れ入谷の鬼子母神だ
に、「きしぼじん」とルビが打ってあったが、
これは「きしもじん」が正しい。
少なくとも、東京の人間はそう言う(ATOKも、
きしもじんで変換する)。
さて、3枚組のBDBOX、メイキングはあまり見る気
になれないが、「/C」つまりモノクロVer.は、不思議
なほど違和感なく見られた。
70~80年代のテクノポップグループ「ヒカシュー」の
井上誠が伊福部サウンドをシンセサイザーで演奏した
「ゴジラ伝説」というアルバムがあるが、そのライナーで
井上は「ゴジラのテーマ」について
モノラル録音の暖かさ
という言葉を使い、オリジナルどおりゴジラのテーマ
をモノラルで録音した。
小生も、脳のどこかで
ゴジラ・戦後の風景 → モノラル・モノクロ
という図式が出来上っていて、それにこのモノクロ版
が嵌ったのかもしれない。
まあ、もうストーリーが分っているから、それくらいしか
楽しみがないという点も
ない事もないがね ヾ(^^:;)...
だから「/C」はともかく、カラーのほうは、まあ二度と
見返すことはない。
ゴジラが蹴立てる波のCGに腐心するのと同じく、脚本
も推敲して欲しかった。
でわ、また~ (^.^)/~~~