またボルテスVかと言われそうだが、日曜日放送の
「世界アニソン総選挙」を見せられては、やはり色々
と思う事がある。
まして、こういう
予告編を見せられると、な c(^、^ )ヾ(--:;)...
https://www.youtube.com/watch?v=IPzQMAYoPBY
「超電磁マシーン ボルテスV(ファイブ)」は、アニソン
総選挙で語られたとおり、日本(テレ朝)で1977年に放送
が始り、翌78年には早くも輸出されフィリピンで放送が
開始された。
ところが(番組でこの話は出なかったが)、物語が大詰を
迎えた所(残り4話)で、諸事情により放送中止。
小生は、海外用の英語吹替えを用いたLP(コロンビア
(CZ-7027)を持っている。
A面には当然、第1話「宇宙からの侵略者」(脚本:田口
章一・五武冬史、絵コンテ演出:とみの善幸)が収録され
ているが、B面は最終回でなく、剛健太郎がボアザン星
に連れ去られる場面で終っている。
https://www.snowrecords.jp/?pid=121299452
放送再開は、マルコス政権崩壊後の86年まで待たねば
ならなかったが、後の再放送で再び人気に火がつき、今や
その主題歌は「第二の国歌」と言われる迄になった。
といった人気の程はアニソン総選挙でも大いに語られた
ものの、ストーリーは語られなかった。 全く・・・
少々残念だったので、ご紹介しよう
物語のあらすじはこうだ ヾ(^^:;)...
上記YouTubeに見るとおり、地球を侵略する宇宙人は
頭に角がある。
宇宙の果てにあるこの星、ボアザン星では、角のある
少数の貴族が角の無い民衆を奴隷として支配していた。
その星に皇帝の嫡男として生れた子供、ラ・ゴールには、
なぜか角がなかったが、角を偽装して成長し、結婚。
妃が子供を身籠った頃、ラ・ゴールは先帝の後を継いで
王位に就くことになったが、帝位を狙う先帝の愛妾の息子
に角が無いことを暴露され、奴隷の身におとされる。
ラ・ゴールは母星を脱出。
宇宙を漂流して地球に落ち延び、剛健太郎と名乗った。
そして、いずれ来るであろうボアザン星の地球侵略の日に
備えて十数年をかけてボルテスVを作った。ボルテスを操る
のは、地球で結ばれた地球人の妻との間に生れた三人の
子供達とその仲間である。
敵の繰り出すメカを次々撃破したボルテスVチームは、
ボアザン星に向けてワープ、時を同じくして同地で発生
した革命にも乗じて、王宮である城で、最後の決戦と
なるが・・・
まあ、ここまで覚えておいてくれたまえ c(^、^ )ヾ(--:;)...
古い、かつて見た映像や聴いた音(歌)などに久々に
接した際、(当時、夢中になっていればいるほど)往時
が彷彿するのは誰にもある事。
しかし小生の場合、自慢じゃないが、
ボルテスVは湧き出す情報量が違う ヾ(^^:;)...
まず思い出すのは、「SFアニメ大全集」(奇想天外社
1980年刊)。
冒頭に、映画評論家の森卓也の文書が載っているの
だが、スターウォーズを絶賛し、銀河鉄道999を貶した後、
触れたのが白雪姫。
要は白雪姫の様な物がアニメだという、ディズニーファンと
しての、いわば宗教告白だが、この辺りの年齢層(当時47)
が当時、何より嫌っていたのがヤマトであることは、ご存じ
の向きも少なくない事だろう。
999やヤマトを切って、返す刀でこう来た。
ただ、これも聞いた話になるが、あるアニメで登場人物
が、自分が仕える男(美形キャラというんだってね)を逃す
ために刀を腹に突き立てて、血がドバー。怖いですね~
ボルテスVを知る人なら、プリンス・ハイネルに仕えるルイ・
ジャンギャル(声は飯塚昭三)が、ボルテスVのメンバーが
ハイネルを追跡するのを阻止すべく、自決したシーンで
あることくらいは、すぐ察しがつく。
そしてそのシーンでは、血など只の一滴も出ていないこと、
故に、上記の「聞いた話」は話した男も聞いて書いた森も
偏見によるものだということも分るはずだ。
それに続けて述べたのは、日本のアニメは駄目だが、唯一
の例外は宮崎駿で、カリオストロは良かったという話。
あのさ~、カリオストロ伯に銃で撃たれて倒れたルパンの
体から血がダラダラ流れてたのを見てないのか?
ダブルスタンダードもいいところだ。
これだからディズニーファンは・・・
ディズニーファンって奴は度しがたい
と思ったものだ σ(--;) ククッ
次に思い出すのは、少し後の時期の、雑誌「日本版
スターログ」。
スターウォーズに詳しい人には常識だろうが、第1作は
エピソードⅣなのはたしかにそうだが、シリーズが
「全9作」などとは、(当時の)ルーカスは言っていない。
いわばファンのでっち上げである。
エピソードV「帝国の逆襲」が公開され、Ⅵ「ジェダイの
帰還(当時はジェダイの復讐)」が公開されるのを待って
いた頃、そのスターログに
全9作のエピソード内容を入手しました!
慌てず騒がないで、じっくりお読み下さい
という文章が載った。
SF好きハリウッド映画好きなら、ルーカスフィルムがネタ
ばらしなどするはずがなく、こんな文章は冗談だと、すぐ
分るのだが、読んでいて
ああ、これはボルテスVを知る人の文章だ □c(^、^o)
と、思ったものだ。
なぜなら、上記のあらすじの続きになるが・・・
ボルテスVの最終回「崩れゆく邪悪の塔!!(脚本 田口章一、
演出 寺田和男)はこう終る。
戦いの帰趨は既に決し、革命軍の攻撃で王宮が炎に
包まれても、尚も抵抗をやめぬプリンス・ハイネルが
短剣を抜く。
剛健太郎はハッとして、
「ハイネル! 教えてくれ、その短剣は誰にもらったのだ?」
「誰でもいい、貴様には関係ない!」
「違う! その短剣は私が亡き妻、ロザリーに贈った物」
「何を言うか! この短剣は亡き母上の唯一の形見!」
ハイネルの誕生前に星を追われた剛健太郎こと
ラ・ゴールは、刹那に全てを了解し
「そうだったのか・・・ なんという皮肉な運命だ。
ハイネル・・・ 私が、私がお前の父親なのだ」
いや、これだとスターウォーズになってしまうな ヾ(^^:;)...
正しくは、
「ハイネル・・・ お前と(ボルテスVを駆る)健一たちは
兄弟なのだ!」
「嘘だ~!」
「嘘ではない! その短剣の柄を見るんだ
私が宇宙の平和を願って刻んだ鳩の模様が
あるはず」
ハイネル 握った掌を恐る恐る開くと
「ああっ 鳩の模様!」
地球での子供たちは、ハイネルに「兄さ~ん」と呼び
掛けるが、ハイネルは「お父さん・・・」とつぶやき、城の
崩壊に巻き込まれて消える・・・
昭和のアニメに通じた人なら黙って見せても多分、気が
つくのだが、総監督は「巨人の星」の長浜忠夫であり、
まあ、芝居がかったといえば、これ程芝居がかったアニメ
もなく、「歌舞伎アニメ」とかよく揶揄されたが、
エンタテインメントである以上
やるならとことんやるべき c(^、^ )ヾ(--:;)...
さて、おいた話をもどすが ヾ(^^:;)...
上記の日本版スターログでは、
次作「ジェダイの逆襲」のラストは
水の惑星の軌道上に浮んだスター・デストロイヤー
から「兄さ~ん!」と叫びながら、水面に落ちて行く
レイア姫・・・
とあった。
この時点では、ルークとレイアが兄妹である事は未だ明か
されていなかったが、ベイダーがルークの父親で、その
描き方(事実の告白)がこのとおり瓜二つであるのだから、
ルークとレイアも「そんなとこだろうな」と想像したのだろう。
つまり、ボルテスVのラストのパロディを書いたわけだが、
当たらずとも遠からず。
名前も知らない雑誌ライターだが、ハリウッドだけしか見て
いない森卓也などより余程、広くアニメ世界を見ているな
と分った。
そしてそれは、ジョージ・ルーカスも同じであるのだが。
もう少しお話ししたいところだが、あれこれと思い出す
という点はご理解頂けたことだろう。
そして大切なのは、過去より未来 c(^、^ )ヾ(--:;)...
「ボルテスV レガシー」だ。
原作のアニメが40話なのに、その倍の80話製作された
というから、先ずは全80話、東映チャンネルでの放送を
期待したい。
特にこの最終回はどう描かれ、セリフは如何に翻訳され
ているのだろうか、興味は尽きない。
最後に、ご立腹のディズニーファンもあろうから、フォロー
しておかねばなるまい。
本論で小生が攻撃しているのは、アニメーションという
無辺際の大宇宙の中の、「白雪姫星雲」という小さな
島宇宙を全宇宙だと勘違いしていた、当時のディズニー
ファンであり、アナと雪の女王が好きな現在のファンは
全くの対象外である事を明確にしておく。
小生の意図するところ、汲んで頂けると幸いである。
でわ、また~ (^.^)/~~~