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アイドル(坂道シリーズ)を中心に趣味について書いています。
ブログなのに掲示板なのはTeaCupの掲示板から移動したから ヾ(^^:;)...

 

マーラーとブルックナーの交響曲のディスクを1曲
ずつ取り上げる毎月の企画。

3回目の今月は、マーラーの交響曲第2番「復活」。

マーラーはユダヤ人でユダヤ教徒だったが、後に
キリスト教(カトリック)に改宗。

この改宗について、バーンスタイン(同じユダヤ人)は
「ユダヤ教は、十戒どころか二百も三百も戒律が
 ある厳しい宗教」と説明した映像もあるが、いずれ
にせよ、復活は大事な言葉に違いない。

あるいは、作曲者は第1楽章のあと、5分以上の休み
を設けて第2楽章を演奏せよと指示・・・

といった視点は全く省みることなく、この文章は純粋
 に管弦楽法とその音質についてのみ
        論じることを先に断っとく c(^、^ )ヾ(--:;)...
  

更に今回、復活は名演奏名録音が数多あることから
2種類の録音を取り上げることにした。

1.ズービン・メータ指揮 
  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 他
  (1975年2月録音)

2.レナード・バーンスタイン指揮 
  ニューヨーク・フィルハーモニック 他
  (1987年4月録音)

バーンスタインには、同じニューヨーク・フィルを指揮
した60年代の録音があり、メータにもイスラエル・
フィルを指揮した別の録音があるが、そこまで深入り
 すると収集がつかないので
     それぞれ一つずつってことで ヾ(^^:;)...



まず、ズビン・メータ指揮 ウィーン・フィル。

比較した箇所は、第3楽章スケルツォの冒頭部分。

ドドン!と強烈なティンパニーの強打、続けて今度は
弱くドンドンドンドンと続くと、ファゴットの前奏に続き、
同じマーラーの歌曲のメロディをクラリネットが歌う
その辺りを聴いた。

今回は、いつもとは趣向を変え
          ランキング形式で紹介する ヾ(^^:;)...


第6位 国内盤CD (キング 21DE 1167~8 (2CD)) 
 
 1989年発売の初期のCD。
 盤面には60年代のローリング・ストーンズ等でなじみ
 の「LONDON(筆記体)」のレーベル。
 
 '75年というアナログ最盛期の優秀録音であり、現在
 の視点(聴点? ) かすれば、ティンパニーの音にもっと
 低域成分があるはずだとか、ヴァイオリンやピッコロ
 が高域になると「音のケバ立ち」とも呼ぶべき難点が
 ある。 

 しかし、この楽章の主役というべきファゴットやクラリ
 ネットの音質は安定していて、発売当時にこのCDを
 聴いてその音質に不満を持った人はまずいなかった
 だろうと思われる音だ。


第4位 輸入盤CD (デッカ 414 538-2 (2CD))

 次のSHM-CDと同率4位。
 1987年の発売だが、既にレーベルは「DECCA」。
 
 75年なのでアナログ録音だが、キングのCDの元に
 なったテープとはマスターが異なる、即ち、本CDは
 オリジナル・マスター、日本製はそのコピーであろう
 と容易に想像できる。

 その良さは国内盤と比較すると明確で、ティンパニー
 の音が深くなっているし、高域も綺麗になっている、
 いや、本来の音が聴けるというべきか。 


第4位 SHM-CD (ユニバーサル UCCS-50160)

 上記2枚のCDから30年以上経過した2021年発売
 の「クラシック百貨店」というシリーズの1枚。

 当初74分(640MB)だったCDは、後に80分(700MB)
 になったが、本CDは更に長い80分53秒収録。

 マスターもあたらに作られたらしく、秒数も
               
              旧    新
  第1楽章      20:48  20:56
  第2楽章        9:59  10:11
  第3・4楽章     15:49  15:58
   
 と、全体に新マスターのほうが遅くなっている(無論、
 聴いていて分らない)。

 SHM-CDらしく、音域の高低への伸びはいいのだが
 逆に、冒頭のドドンから音が飛んでくる迫力という点
 では、上記輸入盤CDに譲る。

 一長一短で甲乙付けがたく、同位とした。  
 

第3位 リマスターCD(デッカ 466 992-2)

 2000年発売の「LEGENDARY PERFORMANCE」とい
 うシリーズで、「96Khz 24bit Super Digital Transfer」
 と表示されている。

 リマスターなので収録時間も81分08秒となっているが、
 よくあるコンプレッサーで音圧を上げるリマスターでは
 なく、ノイズ除去と周波数の(微)調整を行った成果は、
 例えば、フルートとピッコロの重奏部分の音の分離に
 明確に表れている。

 CDというメディアでは、本盤が最上位といえよう。
 

第2位 SACD (ユニバーサル UCCD-9505)
 
 トータルタイムが80分53秒なので、上記SHM-CDと同一
 のマスターだろうが、やはりSACDは音の余裕度が違い、
 ティンパニーも思わず 「オ~ c(^0^o)」と声が出る深さ。

 上のリマスターCDと比べると音域は同等といえるが、
 やはり、オーケストラの奥行感がいいのがSACDだ。


第1位 アナログLP (キング L45C-3016~7 (2LP))

 帯に僅かな痛みがあるために、格安だった中古LP。
 発売は1984年で、発売元はキングでなくポリドール。

 その帯には「直輸入メタル原盤使用」とあるとおり、
 溝を刻む工程の原盤はデッカ本社製である。

 はっきり言って、針を落してドドン!が鳴った瞬間

    はい、LPが1位 c(^、^ )ヾ(--:;)...

 と言ってしまう音質。

 無論、レコードだから針と盤の接触音はするが、それ
 も低く抑えられている、得がたいアナログだ。

 それは、このLPにはキングレコードが発売していた
 「ザ・スーパーアナログディスク」シリーズで、いの一番
 に発売されている(K33C-70001~2)事でも分る。 

 実は小生、そのLPを持っていたのだが、音質差を左程
 聴きとることができず、手放してしまった。

 だが、それはシュアーV15しか持っていなかった時期の
   話なので、オルトフォンで
      もう一度聴いてみたかった・・・ c(_ _ )ヾ(^^:;)... 


さて、続いてバーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル。

1987年録音だから当然デジタル録音であり、CD有利
と思われるがどうだろうか。

同じ第3楽章では面白くないので ヾ(^^:;)... 、ソプラノ
独唱の第4楽章の「原光(Urlicht)」を聴く。

短い楽章だが、バーンスタインはメータの5分38秒
に対し、6分18秒とぐっとテンポを落して、いわば
「思い入れタップリ」の指揮。


ここではランキングでなく、ディスクの発売順とする。

1.輸入盤CD (グラモフォン 00289 477 5174 (6CD))

 もっと古いCDと比較したかったが、手持ちがなく、

 中古の入手も出来ず断念。

 最も古い輸入CDは、交響曲1~4番をまとめたセット
 (2005年発売)で、16枚組の全集の一部。

 一言でいって、充分な音質。
 メータ盤の比較での、20世紀のCDの様な聴き苦しさ
 もなく、ソプラノも周りを取り囲む弦楽器、管楽器とも
 ある意味、これでいいじゃないかとも言える。


2.国内盤 (ユニバーサル UCCG-9838~53)
 
3.国内盤 (ユニバーサル UCCG-50245~6)

  2.は国内盤の交響曲全集(2008年発売)、
  3.は単売(22年発売)だが、ともにSHM-CD。

 22年盤は、グリーンカラーレーベルといって、緑の盤
 だが、違いが出るか? と思ったが音は違う。

 やはり新しい盤のほうが、ソプラノも楽器も前に出て
 来るというか、妙な話になるが、楽器奏者が力の
 入った演奏をしている様な音がする。

 無論、その差は微妙だが。


4.国内盤 (ユニバーサル UCCG-90775~6)

 SHMより古い、18年発売のUHQCDだが、単に奥行感
 が良好というのでなく、音場の見通しが良くなるのが、
 他の盤も含めUHQの美点と感じることが多いのだが
 この復活もその例に漏れない。 
 
 この盤は、これまでの盤との差を多くの人が聴き
 とれることだろう。

 両方店頭にあったら、UHQのほうをお買いなさいと
 言っておこう。 


5.アナログ (ドイツグラモフォン 486 5041)

 やはり最新のアナログ。デジタル録音とは一風異なる。

 スピーカー(あるいはヘッドホン)にソプラノや楽器の姿
 がデジタルよりくっきりと浮ぶ。

 つまり、コンプレッサーがかかっているのかも知れない
 が、何事も程度問題。アナログはこの程度が好結果に
 つながると判断したエンジニアの作業かもしれない。 

 ソプラノが歌う
  Da kam ich auf einen breiten Weg
   (私が広い道にたどりついた時) 
 そして転調し
  Da kam ein Engelein und wollt mich abweisen
   (天使が現れて私を追い返そうとした)  

 と続く所は、ヴァイオリンのソロが絡む。

 ソロを弾くのは、第1ヴァイオリンのトップ奏者、即ち
 コンサート・マスターだが、ご多分に漏れず体を大き
 く揺らして演奏するので、近くのマイクが拾った音も
 同じくゆらゆら揺れる。

 理由は不明だが、アナログはそのヴァイオリンの
 位置、つまり定位がデジタルより明瞭にきこえる点
 もアナログの優位であろう。
 
 ただ、楽章の終りの
  wird leuchten mir bis in das ewig selig Leben
  (永遠の祝福されし命へ この身を導かん)

 と静かに終る(続いて第5楽章がフォルテシモで開始)
 箇所の沈黙は、やはりデジタルに分があるがね。

 まあ、これくらいの音を聴かせてくれれば、アナログ
 の存在意義は充分あると言えよう。
 
 但し、価格7,000円は
       何とかして欲しいがね c(^.^;) TARA~


結論として、アプローチは異なるものの、どちらも良い
復活だと思う。

敢ていえば
  「力のメータ、技のバーンスタイン」ってとこか ヾ(^^:;)...


でわ、また~ (^.^)/~~~