140文字の説法・1970 青春が楽しいというのは迷想である。青春を失った人達の迷想である――モーム。そうだ、そうだ。青春の想い出は、けっして楽しいだけではない筈である。でもツライばかりでは身体が耐えられないので記憶回路は楽しいに変換する。だから、いまの眼前のツライより変換された楽しいが美しく思えるのだ。