出張先で友人事務所のPCを借りて作業をしていると「いい服を着てますね。ずいぶん儲かっているのでしょう」といわれた。
とんでもない――儲かっているなら、最新のデジタル装備をして、どこでも作業可能状態で……わざわざ借りに来ないちゅうの! だって携帯だって、まだガラケーだぜ。
でも、服装や持ち物をチェックしてみると――高級ファッションに身を包み、高級品を持っていることも事実である。
ブルックス・ブラザーズのスーツ
ラルフ・ローレンのドレスシャツ
ユナイテッド・アローズのペイズリー・タイ
バーバリーのブレイシーズ(サスペンダー)
アクアスキュータムのコート
白山眼鏡店のウェリントンめがね
ジョン・ロブのローファー靴・ロペス
カルティエの腕時計
ゼロ・ハリバートンのアタッシュ・ケース
たしかに定価で全身コーディネイトを計算すると100万円近くになるのに気づき、自分でもびっくりだ。まあ下着はグンゼにヘインズ、靴下はユニクロなんだけど(笑)。
どうして、こんなことになってしまっているのか?
それは最近、貧乏しているからである。
つまり、早い話が新しい服や小物を買っていない(買えない)ということ。
かといってオフィシャルなオケージョンでは、それなりの恰好でないと失礼に当たってしまう。でもって、バブっていたころの「ヨソ行き」や「一張羅」を普段づかいに降ろしているわけ。
すると全身高級品となってしまうって寸法だ。
ただ、これで金持ち扱いをされて、タカられても困る。だってサイフは外見(これまたヴェルサーチ)だけで、中味は木枯らし状態だからね。
さあて、どうするべ?
帰ったら、大奮発して――○木や青○、○山でスーツを買ってみようかな……