140文字の説法・379 熟達の山水河原者(さんぜいかわらもの=庭師)の手による造庭――すなわち枯山水に余白は存在しない。すべての要素がジグソーパズルのようにお互いを支え合い、全体像としてコスモス(宇宙)をかたちづくり、観る側を執着から解き放つ。そう、余白とは遍満を顕す間合いという重要な要素なのである。