最低でも20年ほど確実な収益が見込める事業 | 魔法の言霊――寿詞(よごと)説法師が贈る人生のヒント

魔法の言霊――寿詞(よごと)説法師が贈る人生のヒント

おめでとうございます!

『魔法の言霊(東方出版刊)』の著者・橘月尚龍です。
ボクが、この本を上梓したのが2002年――
それから世には同様の表現があふれて玉石混合で、
わけ分からん状態になってます。

そこで本家としてのメッセージを発信することにしました。

 この先週末、ボクが設立時から理事を務める一般社団法人環境浄化技術協会の年1回の大会のため、本部のある千葉県柏市と大会会場となった松戸の商工会議所まで出張してきた。大会も今年で4回目――着実に増加する会員企業も増収増益で、みんな明るい。
 さらに今回は、埼玉県環境科学国際センターの川嵜幹生博士(地球環境科学)を講師として迎え、行政の現場での取り組みなどについて……裏話までを拝聴し、とても有意義な時間を過ごすことができた。

 ところが残念なのは、会員や提携企業が関東圏、さらに東北エリアにまで及ぶのに――西日本からはゼロであったこと。ただひとりの関西勢のボクは少々、肩身の狭い思いで過ごさざるを得なかった。

 環境浄化技術協会は、その名のとおり、環境浄化に寄与する技術を持つ企業や専門家が集まり、相互に支援し合うことが目的の団体である。そして現在、メインとなっているのは建築構造物からの石綿(アスベスト)の安全確実な除去処理である。

 この石綿――その保温性や防音性、耐久性の高さ、そして安価なことから、高度成長期には大量に建築構造物を中心に使われた。ところが後年、その有害性が指摘され、使用禁止になったものの……まだまだ多く残存している。さらに放射性物質と同じく「被曝」という言葉が使われるよう、アスベストによる災禍は深刻なものがある。

 立命館大学の宮本憲一教授によると「ストック公害」という質(タチ)の悪いそれに分類される。これに対して従来型は「フロー公害」といわれ――たとえば、水質汚染による水俣病などの場合は、その元凶である汚染物質の排出をストップすれば、やがて改善される。ところがストック(蓄積)型ではフローを止めても、いちど露出し飛散してしまったアスベストなどの危険物は半永久的に残存し、そのストックから継続的に被害が発生する。
 またアスベストは、それ自体に化学的な毒性があるわけではない。さらに粉塵となった繊維を吸い込んだからといって、すぐに症状が顕れるわけでもない。しかし吸引され、肺の組織に突き刺さったアスベスト繊維は、けっして熔解することなく、体外に排出されることもない。
 やがて20~40年という長い潜伏期間を経て、中皮腫(癌の一種)や肺癌、石綿肺(じん肺の一種)、石綿胸水、びまん性胸膜肥厚……などの疾患を引き起こす。そのため「沈黙の時限爆弾」などという物騒な呼ばれかたもする。

 そして、この石綿が使われた建築構造物(とりわけ石綿断熱材やアスベスト成形管をつかった煙突を有するそれ)が、ちょうど解体時期や耐震補強を迎えている。環境省の発表でも、アスベスト関連の除去は、これから2040~50年(年間100万トンで、累計で3000万トンとも)までつづくとされる。
 だから石綿除去事業は、この先の20年くらい、仕事が増えることはあっても減ることは考えにくい。実際問題、会員企業も「仕事はあるのに対応ができない」という状況になってしまっている。とりわけ西日本は、ちゃんとした対応企業がゼロに近く、ある意味、未開地帯である。

 このブログの読者、もしくは、その縁故で「未来環境に貢献しつつも、充分な収益分野が存在する」石綿除去事業に参画してみる気はないだろうか?

 ただし、あくまで「事業」である。
 よくネットなどで代理店を募集している「だれでも、できます」といった安易なビジネスではない。本気で事業に取り組む覚悟と体勢が必要だ。
 また石綿という毒物を扱うため、スタッフの研修や資格取得の準備時間もいるし、企業としての免許も必要だし、機材などの費用も相応にかかる。
 しかし、それをして余りある未来が、ある意味、約束されている分野であることは、まちがいない。

 もし本気で取り組みたいかたがいるようなら、是非とも検討していただきたい。特に西日本は広大なるフロンティアが広がっているので……

一般社団法人環境浄化技術協会設立理事