魔法の言霊――寿詞(よごと)説法師が贈る人生のヒント

魔法の言霊――寿詞(よごと)説法師が贈る人生のヒント

おめでとうございます!

『魔法の言霊(東方出版刊)』の著者・橘月尚龍です。
ボクが、この本を上梓したのが2002年――
それから世には同様の表現があふれて玉石混合で、
わけ分からん状態になってます。

そこで本家としてのメッセージを発信することにしました。

 世界には数多の宗教(信仰)がある。そして、たいていは教祖がいて、さらに本尊、教義、教典があり、また行為やタブーが設定されている。ところが時を経て、教えが昇華されるにつれ、これらは不明瞭となり、意味を失い、やがて所作……儀式だけが残る。あれれ、日本のライフスタイルそのものじゃないか!
 

 自らの国の古典を識らずして叡智ある二十一世紀の国際人たり得ない――山下宏一。これには激しく首肯だ。自分のアイデンティティである自国の歴史や文化、さらには神話までを最低限は知らずして、それらを知る他国のひとと対等に渡り合えるわけがない。そう、国際人とは、まずは愛国者でないとあかん。

 

 いるんだよなあ……自分は勉強しないで、ひとにアイデアを求めてくるヤツ。ところが素地がないから、どんなに素晴らしいアイデアであっても理解できない。それどころか使っている用語にすら説明を要求。いやあ、困った。せめて当該分野の最低限の知識を持った状態でリクエストしてほしいものである。

 

 創造性の発現には相当大量の語彙の蓄積が必要だ――湯川秀樹。これは真を突いてるよね。創造には、それをインスパイアしてくれる厖大なバックデータがいる。で、それらは言葉というインデックスで整理され、必要に応じて引き出される。だから発現に必要な量のボキャブラリーの蓄積がないといけない。

 

 ひとにとって食べることは最重要な行為のひとつだ。美味いモン喰って、楽しい食事時間を過ごして、後悔するひとはいない。にもかかわらず、忙しさをいいわけに食事を軽んずるヤツがいる。ヒドい場合は効率重視なんてバカもいる。それは単なる補給。いまいちど食事と幸福の重要性を見直してみようよ。