自省の喪失=壊れていく日本
1
事務所に隣接された寮に住んでいる従業員のNは、ちょくちょく事務所に入って来ては、「婿殿」は「世界中の皆んながエイズで亡くなっても生き残る」と、M役員を揶揄っていた。
男として、人前で、そう揶揄われるのは、あまり名誉なことではない。
早い話「お前は、女と無縁だ」と言われているのと同じだからである。
しかし、そう揶揄われた「婿殿」も「怒る」でもなく、普通に聞き流していた。
「婿殿」という「あだ名」は、養子ではなかったけれどM役員の嫁さんが社長の娘だったからである。
ある日、そのNが、他の従業員も一杯いる事務所で、組合役員と大喧嘩をしていた。
組合役員が「社員旅行でM役員は、我々を騙した」と言ったことに対し、Nが腹を立て「婿殿が嘘をつくことなど絶対ない」と組合役員を詰り、大喧嘩になったというのである。
N従業員と「婿殿」は、田舎育ちという以外、経歴に共通点は全くない。
普段、付き合いがあったわけでもない。どちらかというと、あまり話し合う関係でもなかった。
けれども、どこかで「共通の価値観」があり、多分「揶揄い、揶揄われる間柄」ではありながら、どこかで双方には「信じられるという安心感」があったのだろう。
同時に「道に反する」ことには、自分の利害を越え「腹が立ち、挑んでいく」というエネルギーがあったのだと思う。
それは、「田舎の村」に「共通する部分」であり、私は、それが世界一になった源泉だと思っている。
所謂、野球の監督さん風に言えば「一丸になれた」である(※後述1)。
2
★「納税で儲かる制度」など断じてあってはならない!
★22年度ふるさと納税約一兆×0.3×5年=一兆五千億を我々は「税」から還流し懐に入れている。にも拘らず、「高々6億、50億」を責め立て「政治を壊している」。余りにも我々は身勝手と言うもの。
★我々は卸値ではなく売値でしか評価できない。また役所は卸値で仕入れているはず。もしそうでないなら職務怠慢。
★22年度9654億、利用者890万人。平均寄付額=102,666円。小売りの粗利31.2%(総務省)=(144.9―100)/144.9。2000円控除。還元=3割OKをもとに計算すると次になる。
★4万4280円(一人当たり儲け額)。
★43.1%(一人当たり儲け率)。
★税制はなんと無茶苦茶な制度か。「甘さ」と「厳しさ=追徴金等」が併存。
★仮に、粗利3割の私企業が「3割還元セール」を15年もやれば、間違いなく「全企業倒産」。正しく「ふるさと納税」は亡国制度。
★にも拘わらず、役所が、甘ったれて、続けられるのは「権力(=コストゼロ)」で金を集められるらだ。
★ふるさと納税は即廃止。廃止に伴う「経費5割OK分」は「減税」にすべき。
★高々4000万で騒ぐなら一兆五千億も騒げ!
上記は
【「どんどん劣化していく」ふるさと納税「ポイント消滅」で悲嘆に暮れる声…菅義偉氏ご自慢の功績に大ダメージ 2024/06/26(水) 17:19配信 FLASH】
に対する私の投稿文です。
AIによるおすすめ順位は64/102(※後述2)。
私の投稿文に対し、「共感、なるほど」はほぼなく、必ず「うーん」が多い。
なぜそうなるのか。正直、私にはわかりません。
「数字そのものは」主観とは無関係。
「うーん」の理由は
「ふるさと納税」の主旨を理解していないから?
「裏金議員」を援護するのか、怪しからんから?
文が生意気だから?
くらいかなぁ・・・?
ただ、「単細胞の欧米」を模した、これまでの「教育は誤りだった」とは思う。
※後述1
円安?
今さらなにを!
※後述2
大体、記事の趣旨に沿ったもの=この例だと「劣化していく、悲嘆にくれる=民の利益を損なう政府」というものが高順位番に並び、やがてコメント3〜2行のものがずらりと並び、それが終わると、記事の主張から外れたものが続く。
AIは集票機だから、中身の判断はしない(と言い切るのは多分AIに失礼。これを組んだ人の抽象力の表れ、と言うのが正確なところだろう)。
多分、「AI」等により、自省などという面倒くさいことは素通りして、瞬時の感覚によって判断する、ますます「ジャスコの従業員」社会が蔓延すると言うことを覚悟しておく方がよいと思う。
AI的天皇が、かってのように日本を支配し始めている。プーチン、習近平はまだ悪者にできるが、AIは集票機で、最も票数の多いものから構成されるので、最も民主主義的な世界をつくる。それだけに、より厄介だ。
2024年6月27日 井筒屋 弟二郎