自省の喪失=壊れていく日本

 

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 事務所に隣接された寮に住んでいる従業員のNは、ちょくちょく事務所に入って来ては、「婿殿」は「世界中の皆んながエイズで亡くなっても生き残る」と、M役員を揶揄っていた

男として、人前で、そう揶揄われるのは、あまり名誉なことではない。

早い話「お前は、女と無縁だ」と言われているのと同じだからである。

 

しかし、そう揶揄われた「婿殿」も「怒る」でもなく、普通に聞き流していた。

「婿殿」という「あだ名」は、養子ではなかったけれどM役員の嫁さんが社長の娘だったからである。

 

 ある日、そのNが、他の従業員も一杯いる事務所で、組合役員と大喧嘩をしていた。

 組合役員が「社員旅行でM役員は、我々を騙した」と言ったことに対し、Nが腹を立て「婿殿が嘘をつくことなど絶対ない」と組合役員を詰り、大喧嘩になったというのである。

 

N従業員と「婿殿」は、田舎育ちという以外、経歴に共通点は全くない。

普段、付き合いがあったわけでもない。どちらかというと、あまり話し合う関係でもなかった。

けれども、どこかで「共通の価値観」があり、多分「揶揄い、揶揄われる間柄」ではありながら、どこかで双方には「信じられるという安心感」があったのだろう。

同時に「道に反する」ことには、自分の利害を越え「腹が立ち、挑んでいく」というエネルギーがあったのだと思う。

それは、「田舎の村」に「共通する部分」であり、私は、それが世界一になった源泉だと思っている。

所謂、野球の監督さん風に言えば「一丸になれた」である(※後述1)。

 

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★「納税で儲かる制度」など断じてあってはならない!

★22年度ふるさと納税約一兆×0.3×5年=一兆五千億を我々は「税」から還流し懐に入れている。にも拘らず、「高々6億、50億」を責め立て「政治を壊している」。余りにも我々は身勝手と言うもの。

★我々は卸値ではなく売値でしか評価できない。また役所は卸値で仕入れているはず。もしそうでないなら職務怠慢。

★22年度9654億、利用者890万人。平均寄付額=102,666円。小売りの粗利31.2%(総務省)=(144.9―100)/144.9。2000円控除。還元=3割OKをもとに計算すると次になる。

★4万4280円(一人当たり儲け額)。

★43.1%(一人当たり儲け率)。

★税制はなんと無茶苦茶な制度か。「甘さ」と「厳しさ=追徴金等」が併存。

★仮に、粗利3割の私企業が「3割還元セール」を15年もやれば、間違いなく「全企業倒産」。正しく「ふるさと納税」は亡国制度。

★にも拘わらず、役所が、甘ったれて、続けられるのは「権力(=コストゼロ)」で金を集められるらだ。

★ふるさと納税は即廃止。廃止に伴う「経費5割OK分」は「減税」にすべき。

★高々4000万で騒ぐなら一兆五千億も騒げ!

 

上記は

【「どんどん劣化していく」ふるさと納税「ポイント消滅」で悲嘆に暮れる声…菅義偉氏ご自慢の功績に大ダメージ 2024/06/26(水) 17:19配信 FLASH】

に対する私の投稿文です。

 

AIによるおすすめ順位は64/102(※後述2)。

私の投稿文に対し、「共感、なるほど」はほぼなく、必ず「うーん」が多い。

なぜそうなるのか。正直、私にはわかりません。

「数字そのものは」主観とは無関係。

 

「うーん」の理由は

「ふるさと納税」の主旨を理解していないから?

「裏金議員」を援護するのか、怪しからんから?

文が生意気だから?

 

 くらいかなぁ・・・? 

 

ただ、「単細胞の欧米」を模した、これまでの「教育は誤りだった」とは思う。

 

※後述1

 円安?

 今さらなにを!

 

※後述2

大体、記事の趣旨に沿ったもの=この例だと「劣化していく、悲嘆にくれる=民の利益を損なう政府」というものが高順位番に並び、やがてコメント3〜2行のものがずらりと並び、それが終わると、記事の主張から外れたものが続く。

AIは集票機だから、中身の判断はしない(と言い切るのは多分AIに失礼。これを組んだ人の抽象力の表れ、と言うのが正確なところだろう)。

多分、「AI」等により、自省などという面倒くさいことは素通りして、瞬時の感覚によって判断する、ますます「ジャスコの従業員」社会が蔓延すると言うことを覚悟しておく方がよいと思う。

 AI的天皇が、かってのように日本を支配し始めている。プーチン、習近平はまだ悪者にできるが、AIは集票機で、最も票数の多いものから構成されるので、最も民主主義的な世界をつくる。それだけに、より厄介だ。

 

 

 

     2024年6月27日   井筒屋 弟二郎