山崎貴監督 アガデミー賞視覚効果賞受賞 おめでとうございます。
1
これまで積み上げられたものの上に、ここまで達成できた、というようなことを言われたのが、とても印象に残っています。ただそれを知ったのが何だったか、忘れてしまい、申し訳ないです。
ありきたりですが、これまでの人々への思い、と、そしてその上に何かを積み上げる、と言うような思いが伝わってきて、人々の時間が繋がっているように感じられ「ホット」します。
また、今日の神戸新聞「人」欄で「爪に火をともすような、僕らのやり方を肯定してもらった気がします」、「画面には僕ら技術者の、ある種の怨念のようなものが映っていると思う。」ここにも、「人」が感じられ、私は「ホット」します。
監督は「長野県出身」だそうですが「長野」と「それ(言葉に人の繋がりを感じること)」と関係があるのかも知れない・・・・・
2
なぜ、山崎監督の心の軌跡を追うのか。
それは「愛の無機質化」の「復元力」を探しているからです。
男女中学生が、大学生を死に至らしめる結果の事件。
果たして、そこに至る過程で、それらの中学生に、どれだけ、内省の力が働いたでしょうか。
むしろ、ゲーム感覚での方が、主体性を持っていたのではないでしょうか。
今の世の中、明らかに「内省の喪失」時代です。
この克服力をいかに回復するか探さなければならないと思っているからです。
3
この事件にかかわらず、毎日のように、詐欺事件が頻発しています。
おそらく、それらにかかわる人々も「悪行」というよりは「遊び感覚」の方が実態に近いに違いありません。
「復元力」を何に求め、どう「実施すべきか」を見つけなければならないと思っています。
2024年3月12日 井筒屋 弟二郎