関西に復活はあるか。

 

 私が関西に「おや?」と思った事。1ほぼ半世紀前、漫才で「商売の言葉」が聞き取れない。2吉本は「天然の、笑いの宝石、軍団」。今はない。3怒鳴って、叩いて笑いを取る。「神戸のA少年症候群(=相手の意志とは関係なく、自分より弱い相手を見つけ、舞台に引きずり上げ戦いの対象とする←1989・9・19記。ガキの使い←同年10・4始)」を全国にまき散らす。4関西の芸の重鎮が「酒の肴」的にテレビ出演。にも拘らず誰も止めない。5関西のお笑い関係で「品」があったのは「米朝師匠時代まで」。今はなし。6IR、関東は厳しかった。関西はその逆。物価高で難儀している。奈良、京都、だから大阪は商売一筋(=技術革新)でもよかったのでは?。

「商売道具、個性、人間、尊厳、品位、倫理」の喪失。「関西に復活なし」それが関西人の私の結論。寂しい。

 

 「ぶらり途中下車の旅」はサンテレビでよく見ます。そして「よくぞここまで、自分のやりたいことをやれ、食っていけるなんて、日本ってすごいなぁ」といつも感心しています。これに匹敵するのは関西テレビの「よ~いドン」かな。残念ながら「すごいなぁ」と思ったことはありません(これは多分「東京のテレビ」対「関西のテレビ」であって「東京」対「関西」ではないと思うけれど)。 

 

 しかし、漫才のさる師匠は「東京がなんぼのもんじゃい!」と言われ、師匠は天然ではなかったけれど、その舞台は正しく「天然」。だから木戸銭を、3倍にも4倍にもして返してくれはった。関西の皆さん、分野を問わず師匠を見習いませんか。

  

    

       2023年1月14日     井筒屋 弟二郎