松戸上本郷道院のブログへようこそ!

 

(最初にお断り)

我が道院の所属する「金剛禅総本山少林寺」は武道「少林寺拳法」を通じて人間教育を行う宗教法人でございます。今回のブログの内容は公教育で働いておられる方に「少林寺拳法」をお勧めするものでございますが、もし学校教育の中で少林寺拳法を学ばれる場合には、「金剛禅総本山少林寺」とは別組織である一般財団法人少林寺拳法連盟管轄として行うことになります。宗教とは切り離されます。ただ、どちらの組織体でも武道「少林寺拳法」は学べるという根幹の部分は変わりませんので、道院やあるいはスポーツ少年団(こちらは一財)で少林寺拳法を初めてみてはどうでしょうか、さらに進んでは学校教育(一財管轄のもと)少林寺拳法を取り入れてみてはどうでしょうか、という趣旨のものです。金剛禅総本山少林寺拳法の宗教性についてはこちらをご参照ください。

 

 

 

 

今回のブログは呼びかけでございます。

 

平成24年から、中学校武道必修化が実施されております。

 

武道といっても様々ございますが、とりわけ柔道・剣道の実施率が高いようです。

 

柔道剣道も素晴らしい武道であることは言うまでもないのですが、実際に柔道・剣道を学ばれた方が学校の教育現場で指導にあたられているケースはそこまで多くはないのではないかと思います。

 

(指導研修や日本武道館発行の指導書などがあるものの)見よう見まねで教えざるを得ない状況もある、そのお辛い状況よくわかります。今まで選択制だった武道というジャンルを突然必修にされて戸惑いの中やられている先生も多いと推察いたします。

 

そこで!どうせやらねばならぬなら、少林寺拳法を学び始めてみてはいかがでしょうか?!

 

いくつか、少林寺拳法のおすすめポイントをお伝えします。中学校の先生(特に体育の先生)を対象としたイメージですが、その他の人にも多くの点で共通する内容になっています。

 

他武道に対するおすすめポイント、という側面があるため、他武道を引き合いに出してしまう失礼についてはご容赦ください。その分少林寺拳法よりも他武道の優れた点についても触れつつプレゼンさせていただければと思っています。

 

 

習いやすさ

少林寺拳法であれば、比較的そこかしこに道院があり、未経験者に対して広く門戸を開いています。

 

空手・合気道・剣道の道場に比べると劣後する点ではございますが、武道必修化でもっとも採用されている柔道ですら、その道場を街中で見かけたことは私はありません(1回だけありますが、珍しさにかなりびっくりしました)。

 

少林寺拳法は、各都道府県連盟があり、専有道場を持つことが制度上定められており、武道団体としては比較的習いやすいほうなのではないかと思っています。(少林寺拳法内部の人間の意見なので少林寺拳法が目に付くだけで、実態と乖離していたらごめんなさい)

 

 

 

流派がないというアドバンテージ

少林寺拳法は、全国どこの道院で習っても「同じ少林寺拳法」です。

 

もちろん、各道院の先生ごとの技のクセのようなものはありますが、それでも同じ本部に所属し、同じ研修会を受けている体系だった組織に属していますので、ある程度の共通点が担保されています。

 

すなわち!転勤等があって職場(学校)が変わった場合でも、転勤元と同じように少林寺拳法を授業で取り扱えますし、転勤先にすでに少林寺拳法の授業があったとしてもシームレスに入っていくことができます。

 

何より、ご自身が少林寺拳法に個人的にハマられた場合、転居を伴う転勤に直面した場合でも転居先の道院で再開することが可能です!!

 

県内とはいえ転勤が頻繁にある教員の皆様には、転居があっても私的にも業務的にも連続性の保てる習い事は一定の魅力があるのではないかと思います。

 

流派の分かれている武道では、武道名が同じでもその内実にかなりの乖離がある場合が多く(乖離があるから流派が分かれるわけですが)、転勤等で学校が変わった場合に多かれ少なかれ混乱があるのではないかと思ったりします。

 

 

 

 

「教員」を超えた「拳士」ネットワーク

流派がないということと類似ですが、もう少し突っ込んだ話をしますと、おそらく公立中学校の先生は少なくとも県内で教員ネットワークというものがあろうかと思います。

 

制度上のネットワークがなかろうとも「前の学校で一緒だった」とかそういうことから人的つながりはできてしまうものです。少林寺拳法にも同様のものがあり、特に手を取り合い拳を交わした間柄の距離の縮まり具合は、ビジネスライクなコミュニティと比較するとまさに圧倒的です。

 

あなた一人だけが少林寺拳法を始めるとは限りません。同じ「武道必修化に直面し悩んでる教員」が新たに少林寺拳法を始める可能性があります。というかすでに始めている人も多いです(教師の知り合いたくさんいます)。

 

同じ少林寺拳士として、そして同じ教員として、粒度の高い相談ができるのではないかと思います。そして、違う職場だからこそ話せる相談もあるのではないかと思います。必要な距離感の相談相手が得られる可能性の高さ、これはストレスフルな現代においてはとても重要なエッセンスと考えています。

 

 

 

導入コストの低さ

少林寺拳法は導入コストがあり得ないぐらい低いです。

 

具体的には0円です。たぶん。

 

生徒は学校のジャージで構いません。やはり日本武道館のアンケートに写っていた写真(下)を見るとジャージでやってますので。道着は不要のようです。となると他に必要な道具は特にありません。

 

 

 

体育館であれば十分で柔道場や剣道場である必要もありません。マットや畳も必ずしも必要としません。

 

アンケートによると、柔道では武道場(畳)の有無や、無い場合は畳・マットの準備と片付けにかなり時間を取られるようです。金銭的コストの他に、準備に要する時間的・体力的コストが発生します。

 

剣道は防具にかかるコストと、共通で使用する衛生面の問題があります。この問題を解決するにはやはり継続的なコストが生じます。

 

弓道は弓を射てる場所の確保というコストがあります。銃剣道は銃剣(に見立てた何か)というものが必要になります。相撲はさすがに土俵は考えにくいので、マットでしょうか。これは柔道と同様ですが、まわしがないとジャージを直接つかむのかな?ジャージが破ける気もするのでここの手当てが必要かと思います。

 

いろいろ書きましたが、コストが極めて低いのは空手・合気道・少林寺拳法という「道具を使わない」「場所にこだわらない」ものになろうかと思います

 

学校という現場で継続して行うなかで、学校が費用負担するにせよ、保護者に負担を分担するにせよ、コストは考えて導入すべきと思います。

 

 

 

 

半端ない本部の後押し

これも流派がないことに起因しますが、うちの組織(少林寺拳法の本部)は武道必修化に力を入れています。他の武道も〇〇連盟はありますが、実態的に流派・道場ごとの切り分けが強く指示系統が整っていないケースもあろうかと思います。

 

少林寺拳法は確実に本部直轄ですので、よほどのことがない限り本部の影響下にあります。

 

「武道必修化に貢献したくて少林寺拳法を始めたけど・・・ちょっと困っていて・・・」という声を逃すような本部ではありません!むしろそういう声が上がったときにどこまでやるのか、個人的にも気になります!むしろ声を上げてほしい(笑)

 

本部はあなたたち現場の教員の皆様の味方です。「何をしたらいいのかわからない」という悩みを抱えたままお互い歩み寄れないのは不幸なことです。ぜひ少林寺拳法に頼ってみてください!

 

 

 

意外にもわかりやすい技法と授業内容

私は意外だったんです。日本武道館が各教育委員会に対して取っているアンケートで、実施している武道種目を調査したところ、柔道・剣道・相撲がほとんどすべてを占めているという結果が。

 

少林寺拳法が少ないことが意外だったわけではなく、空手・合気道があまりにも少ないことに驚いたわけです。

 

合気道は、学習指導要領にある「相手を尊重」「健康・安全に気を配る」など満点な気がしています。けがの発生割合も、私がアンケートで見た限り武道必修化が始まって以来ずっと0件です。

 

それでも採用校が少ない!

 

私が思うに「気」「合気」というものが学校授業で保体教員が教えるにはあまりにも難解で難しいものだからではないかと思っています。武道としてはとてつもなく素晴らしいのですが、学校授業でやるにはあまりにもとっつきにくいという側面があります。

 

少林寺拳法の技法にも似たような印象はあるのではないかと考えています。でも、安心してください!(履いてます。)

 

少林寺拳法の技法のうち、難解なものは確かにあります!しかししかし!日本武道館の発行している指導書を見る限り、学校教育内で求められる内容は極めて平易で簡単、その上納得的な内容※になっています。

 

※突っ立ってたら叩かれちゃうから移動しようね、みたいな

 

日本武道館の指導書(少林寺拳法)

 

合気道のほうもおそらくとっかかりやすい内容を用意しているとは思います。ですが「せんせー、合気見せてよ合気!」とか無茶を言われることは、少林寺拳法では(技術面を突き蹴り主体で組み立てるのであれば)少ないものと思います。

 

意外ととっかかりやすい!これは覚えておいてください!

 

 

指導資格(黒帯)の取得のしやすさ

少林寺拳法を道院で習ったとして、黒帯の取得は(道場と練習量によりますが)5年はまずかからないのではないかと思います。(これでもだいぶ長めに書いてます。早いところは1年ちょいです)

 

先述の武道必修化のアンケートを見ると、指導にあたるのを外部指導者に任せるか保体教員のみで行うかという指導体制に関する項目がありますが、平成28年ごろは保体教員のみの割合が増加しており、日本武道館の評価としては「指導者研修などを通して外部指導者に頼らずに指導できる体制が浸透してきた」というものでした。

 

最近は授業協力者などの項目も増え、保体教員”のみ”というのは増えたり減ったりのような印象ですが、とはいえ外部の人が校内に入るハードルがどんどん上がっていく昨今、自前でできるのに越したことはありません。

 

正直、指導書を見る限りは茶帯で十分務まる内容です。「入門ハードルさえ超えてしまえば、あとはどうとでもなるものだ」とあえて言わせていただきます。私が保証いたします。

 

 

協力する気満々です!

「保証いたします」と言いましたが、例えばご相談いただければ(私は)授業計画の策定もお手伝いします。

 

授業のコマ数や生徒数などを踏まえて一緒に考えていきましょう!そういうの得意です!

 

いざとなったら、私も指導サポートで授業に伺うことも可能です!私も仕事があるので全部は無理ですが!!

 


 

 

ということで!どうでしょう!少林寺拳法始めてみませんか?!そしてぜひ学校で少林寺拳法を採用してみてください!

 

先生が強いと、生徒のお話を聞く態度も変わるらしいですよ^^

 

 

 

 

松戸上本郷道院は2025年度上期新入門を大募集中です!興味を持たれた方はぜひご連絡ください!

 

 

 

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