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本日は知ってるようであまり知らない「教区・小教区」のお話です。

 

私も正直自分が道院を出すまであまり意識してなかったものですので、世間の拳士の皆様もちゃんと存在を把握してる人は少ないのでは、と思い筆をとった次第です。

 

なお、本山の発行する「都道府県教区 運営必携」に基づいて記載するつもりです。わかりやすさのために補足説明は自分の言葉で入れるつもりですので、そこで誤解が発生したらごめんなさい。

 

 

 

 

​都道府県教区

 

都道府県教区の性質

 

都道府県教区(以下、県教区)の性質として「県教区は、金剛禅総本山少林寺の地方組織であり、道院と同じく教団の一部であり、本山と一体の組織である。」と記されています。

 

地方組織であり、道院と同じ教団の一部であり、本山と一体なんですね。よくわからんですね。

 

少なくとも、宗教法人格の内部組織であることは読み取れます。財団とは異なるわけですね。

 

では、この教区の運営について記載している項目を見てみましょう。

 

 

県教区の運営

 

4.県教区の運営について

(1)教区におけるヨコのつながり

  教区制は、道院同士のヨコのつながりを土台とした布教・教化育成の活動基盤の充実をはかり、金剛禅運動を一層推進させるために施行された。

  とりわけ、最小単位の小教区の目的は、道院長同士が連携をはかり、”援け合い、学び合い、分かち合う”金剛禅らしい共助関係をさらに育むことにある。

 

県教区の説明の中に、小教区まで出てきてしまい少し戸惑ってしまっていますが、(県・小)教区というのは道院同士の「ヨコのつながり」を強化してみんなで頑張っていこうという趣旨のものだということがわかります。

 

「少林寺拳法には流派がない」ということはよく言われることですが、各道院内で関係性を閉じさせずに、他の道院間での共助関係をつくっていこうよという思いが感じられますね。

 

では、ちょっと出てきた小教区について触れてみましょう。

 

 

小教区

「都道府県教区 運絵必携」の小教区の項目には、先ほど県教区のほうに記載した内容と同内容で小教区の説明がなされています。「とりわけ小教区はその要である」というやつですね。

 

では少し細かく見ていきましょう。まずは「小教区の構成について」です。

 

 

 

構成

 

2~9道院を小教区の基本構成数とし、道院新設・廃止等によって増減があった場合はには、本山の判断により再編する

 

と、あるとおり、1道院ではだめですし、10道院を超えてくると少し多いかなっていう感じのようです。とはいえ確かこの運営必携が発行された後に「離島などの場合には1道院でもOK」となったはずですので、必ずしもこの限りではないですが、なんとなくの規模感はこんなもんです。

 

また、本山が再編するので、小教区の中で勝手に再編はできないということですね。ま、実際に再編をするときには小教区ないし県教区が立案して本山が承認するということになるのでしょうが。

 

では、小教区の活動についてみてみましょう。上で「”援け合い、学び合い、分かち合う”」というワードがありましたが、これの具体的な話ですね。

 

 

小教区の活動

運営必携には活動内容として以下の3点があげられています。

  1. 道院長を対象とした研修会の実施
  2. 儀式行事の実施
  3. 奨励事項

 研修会は「道院長を対象とした」となっていますね。これは私の参加した小教区長研修会のトーンとは少し違いますね(笑)その研修会では”小教区講習会の講師は、若者を引き付けられるような人が講師に”って言ってましたし、少し変わっているのかもしれません。

 

 1番の研修会と2番の儀式行事の実施が、先日ブログにも記載したものですね。楽しかったです。今年もやらなきゃ。

 

 

 

3番目の奨励事項は次のように書かれています「奉仕活動、演武会や練習会など、必要に応じて実施する。また、次世代の幹部同士の交流と研鑽の機会を設けることが望ましい。

 

つまりまぁなんでも出来そうですね!

 

 

また、県教区と小教区と道院の関係図については、以下のような図が示されています。

 

 

 

 

 

これは非常に示唆に富む図でして、各道院は本山から直接線が伸びているんですね。小教区も同様です。

 

決して県教区から小教区へ、小教区から道院へ線が伸びているわけではない。

 

小教区(長)と小教区内の各道院町に上下関係や主従関係はなく、あくまで小教区内でのとりまとめ役ということを意味しているのかと思います。私も小教区長を拝命しておりますので、この点は努々忘れないようにしていきたいと思っています。

 

少林寺拳法も武道団体です(宗教団体であり教育団体でもありますが)。武道は「自己を修める」というイメージとは別に、どうしても「切った張った」みたいな排他的なイメージと結びつきやすい気がしています。個人的には。

 

道院でいかに良いことを伝えていたとしても、それがすべてではなく他の道院との協調・融和を図ろうというこの教区制は少林寺拳法ならではの良いものなのではないかと考える次第です。

 

 

今年の小教区研修会はなにをしようかなっと♪

 

 

 

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