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今回は『少林寺拳法の6つの特徴』松戸上本郷道院のブログへようこそ。門下生向けに学科の内容を記載していきます。教科書通りの記載を心がけつつも、門下生向けですので私の解釈や思いも所々入りますので…リンクameblo.jp


のうち『不殺活人』です。




殺人拳でなく活人拳

この特徴は、ぱっと見で理解しやすいです。


拳法を用いて、人を殺めるのでなく、人を活かすことを目的としています。


え?それってどういうこと?と思いますよね。

殴っておいて「活かす」なんて寝言を言うなと。


私は「相手が不法なことをしようとした際に、それを諌める目的で拳法を行使する。そうすれば相手は不法を実際には働けず、下手人にならずに済むこととなる」ことをもって、「相手を活かした」と言えるのでないかと考えています。


また、組手主体の話にもなりますが、自分が攻者を務め、相手にしっかりした攻撃をしてあげることによって相手が上達する。すなわち「活きる」と言えるのではないでしょうか。




技法の中に見る不殺活人

教範にも載ってない話ですが、昔どこかで見た?聞いた?話で、不殺活人のわかりやすい例がありました。


少林寺拳法では、相手の戦力を一時的に削いだとしても、相手の肘を折ったり、後頭部から投げ落としたりする技はない。技法の中に不殺活人の教えが組み込まれている


と言うものでした。今となっては出典不明ですが、私はこの話は好きです。





経脈の活用

学科としては、不殺活人を語る際に必ず触れないといけない項目があります。


それは「少林寺拳法は経脈・経絡を活用することで、力の弱い者でも効率的に相手を制することができる」ということです。


これは私の不勉強ですが、これがなぜ不殺活人なのかは明確ではありません。


  • 経絡への加撃は外傷を伴うものでないから
  • 経絡は攻撃だけでなく整法にも使用するから
  • 経絡になる活殺自在を持って不殺と言いたい
  • そもそも殺しさえしなければ「活人」という世界観だった
と、いろいろな観点がありますが、わかりません。でも学科として問われたら触れる必要があります。



不殺?不可殺?

これは私が常日頃思ってることです。


不殺と不可殺は違う。

I can kill you, but I don't kill you.


であって、


I can't kill you, so I don't kill you.

ではないのです。


「殺す」と言うカードを所持した上でそのカードは絶対に切らない。その選択肢の保有によって精神修養が行われるのかと思います。選択肢もないのに、出来もしないのに「不殺ですから」なんて、悲しいし情けないですよね。


道院の皆様はしっかり強くなりましょう。




不殺活人の相手はだれ?

人を殺さず活かす、と言うことですが人って誰なんでしょう?


ケンカ相手ですかね。それがまず正解だと思います。


でも自分だって人です。少林寺拳法の修行を通じて、自分が卑屈になるのでなく活き活きと過ごせるようになる。これだって不殺活人です。


また、もっと広く「人類」と思うこともできるのではないかと思います。少林寺拳法を通して、身の回りの、地域の、世界の人々が幸せになれる道に貢献する。これももちろん不殺活人。


殴り合いをして、俺が強いあいつは弱いに拘泥しては、こういう思想には繋がらないと思います。


自分が楽しみ相手もたて、その結果まわりの環境が良くなる。そういう不殺活人をしていきたいですね。


私は不殺活人、好きですね。



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