スキー場で調和の思想について考える(冬季雪上鍛錬) | 身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

我孫子道院では、毎年2月の第一週に、「冬季雪上鍛錬」というプログラムを実施していて、今年も新潟県の湯沢パークスキー場に行ってきました。

 

 

この「冬季雪上鍛錬」は、

拳士会主催のレクリエーションを兼ねたイベントとはいえ、道院の年中行事の中でも重きをなしていて、すでに15年以上続けている行事になります。

 

なぜ、この行事を重視してきたのか?

それは、この「冬季雪上鍛錬」の真の目的が、

雪の上で、調和の思想について考えることにあるため。

 

拳士であれば、

少林寺拳法=金剛禅は「調和の思想」というのは知っているが、

スキー場という環境は、調和の思想を体得体解するのに、非常に適しているのです。

 

スキーを履いて、ゲレンデを滑り出したとき、

「曲がれ」「止まれ」と強く念じても、スキーはちっともいうことを聞いてくれない……。

 

 

なぜなら、地球には地球の事情があり、地球の法則にこちら側が合わせていかないと、自由自在に曲がったり、止まったりすることができないから。

 

 

地球と喧嘩をしても勝てっこはない。

なので、スキーで上手に滑るには、雪や斜面と仲良くするのが第一歩。

傲慢な気持ちで「曲がれ」「止まれ」と押さえつけようとしても、

地球にあっかんべーされて、しっぺ返しをくらい、転倒するだけ……。

 

雪や斜面と仲良くすることを考えて、調和するのが鍛錬の道。

 

 

本当は拳法の法形(技法)修練だってまったく同じで、

相手と向き合ったとき、「(技が)かかれ」「倒れろ」と念じても、

相手には相手の事情があるので、技の成立条件が整わないと、技はかからないし、倒れてもくれない。

 

地球は人間よりも厳しいので、

自然の中で、雪や斜面と仲良くする方法を試行錯誤し、調和の道を探っていくのは、まさに鍛錬。修行に直結するのでは、と思って、けっこう真剣に取り組んでいるのです。

 

 

そして鍛錬のあとは、

源泉掛け流しの温泉で身を清め、

 

 

ラストは、越後湯沢駅の唎酒番所「ぽんしゅ館」で、

臓腑のお清めを

 

 

怪我をする人もなく、参加者全員楽しく鍛錬することが出来ました。

 

これから一年、じっくり「調和の思想」についての考えを深め、

また来年戻ってきましょう。

 

参加者の皆さん、お疲れ様でした~。

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『118