前前前世ではなく漸々修学 白帯から七段までの昇級昇格考試で、一番壁が高かった考試は??? | 身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

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我孫子道院 道院長のブログ

12月21日に、今年最後の昇級考試と令和元年後期の入門式を行いました。

 

昇級考試の受験者は、

一級が1名

三級が1名

五級が1名

六級が2名

でした。

 

 

結果は、一応全員合格!

みんな揃って新たな気持ちで、新しい年を迎えることができることになりました。

 

続いて行った入門式の法話では、
上記の受験生を含め、全拳士に質問

 

「道院長は今年、10年ぶりに(武階の)昇格考試を受験して、七段の允可をいただきました。

そこでみんなに質問です。

白帯のときに受験した最初の昇級考試から、今回の七段の特別昇格考試までで、

先生にとって、一番壁が高いと思った試験は、何級の、あるいは何段の試験だったでしょう?」

 

最初の試験?
黒帯になるための初段の試験?

はじめて本山で受験した四段の試験?

今回の七段?

……

 

いろいろな答えが返ってきましたが、

答えは

「どの試験も、壁の高さは等しく、同じぐらいチャレンジのしがいがあった」

でした~
(※ 個人の感想です)

 

何だそれ、と思うかもしれませんが、

どの試験も、「努力すれば手が届く」という難易度で、

毎回、事前の準備をしっかりやってきたからこそ、クリアできたというわけです。

 

少林寺拳法の修行は、北禅の基本的な在り方である「漸々修学」が特徴。

「漸々」(ぜんぜん)とは、「事が少しずつ進んでいくさま」「だんだんに、徐々に」という意味。

 

つまり、一段一段と階段を上るように修行を積み重ねていくのが原則。

そしてその階段の段差、ステップレシオ(?)は、基本的に均等と考えていい。

 

ただし、均等は均等でも、級位や段位が上がるごとに、自分も成長しているので、その成長した分割増しになるため、ハードルそのものは高くなっているが、求められる努力の総量は同じという意味だと思ってください。

 

というわけで、少林寺拳法では、一度でも昇級試験に合格する力があれば、

同じような努力とモチベーションを持ち続ける限り、次の昇級、昇段のチャンスは必ず巡ってくるはず。

 

新入門のO君も、今回昇級した5人の拳士も、その他の拳士たちも、

一層の精進を重ね、来る2020年はさらなる高みを目指してください。

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『105』