少林寺拳法の昇級・昇格考試を受験するときは、
あらかじめ学科の宿題(レポート)を提出することになっている。
学科レポートのテーマは、受験する級位・段位ごとに定められていて、
先日、2月末に八級の昇級考試を受験する拳士からレポートの提出があった。
八級受験者の学科の宿題のテーマは、
・なぜ少林寺拳法を習おうと思ったか
・少林寺拳法の拳士としての心得
の2問。
今回は、このうち3年生の女の子、M・Yちゃんが書いてきた、
「なぜ少林寺拳法を習おうと思ったか」の作文の一部(要約)を紹介したい。
『わたしは、少林寺拳法ではなく、空手を習う予定でした。
空手の道場に見学に行くと、入口にはクツが散らかっていました。
見学をしていると、足に包帯や絆創膏を貼っている子が多くいました。
その子たちに話を聞いてみると、「組手をした時にできた傷だよ」とのこと。
見学を終えて、靴を履いて帰ろうとしたとき、足のつま先がチクッとしました。
とても痛かったので確認してみると、切った爪が落ちていて、わたしの足に刺さっていました。
改めてまわりの床を見てみると、ツメやホコリ、ゴミがたくさん落ちていました。
他の子たちはそれが普通のようにしていました。
家に帰って、お母さんに相談しました。
するとお母さんは「少林寺拳法というのもあるよ」と教えてくれて、一緒にパソコンやスマホで少林寺拳法を調べてみました。
道場に見学に行ってみると、少林寺拳法の道場ではみんなクツが揃っていて、床にゴミは落ちていなくて、とてもきれいでした。
そして習い始めると少年読本で勉強しているとき、“強さ”だけではいけないと気づきました。
わたしは強く、やさしく、礼儀正しくなるために少林寺拳法を習い始めました』
(以上)
大切なことを、いろいろと再確認させてもらったレポートでした……。
少林寺拳法の拳士としての心得
①脚下照顧=靴をきちんと揃える(自分自身を常に見つめる)
少林寺拳法の拳士としての心得
③作務=修練の前後に拳士全員で必ず掃除を行う(練習以外の作業も大切にする。自分の心も磨く)
汚くなったところをきれいにするのが「掃除」。きれいな状態を維持する作業が「作務」
いい環境、いい仲間たちは、我孫子道院の誇りであり、宝です。
本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『105』