片道5000円台で、成田から高松に行けるLCCが就航したとはいえ、
香川県の総本山少林寺には、そうそう頻繁には帰山できません
そうなると、貧乏性のワタシは、どうしても元をとろうと思って、あっちこっちに掛錫して、先賢に教えを乞うことを、帰山時のミッションとしております
というわけで、今回、本山の山門外でご教示いただいた主な先生方のご紹介
(四国入りして、お目にかかった順です)
お一人目 圧法・整法の第一人者、加藤義秋先生
加藤先生との再会を喜んで、笑っている写真ではありません……
耳の後ろの●●という急所を押圧されて、悲鳴を上げているところです。
ワタシ以上にうれしそうな表情をしているのは、今回の旅の友、T野先生。
撮影してくださった、もう一人の旅の友、千葉M道院の某犬先生も、この後たっぷり……
加藤先生には、講習会二日目の本山での実技の時間にも、上肢の急所の攻め方を、いろいろ教えていただきました。
お二人目 教範やカッパブックスの技法写真を撮影された、宮野義久先生
この一次講習に合わせ、故三崎敏夫先生を偲ぶ会が、行われるとのことで、三崎先生の写真を中心に、貴重なお話とお写真を拝見しました。
現役最古参、五畳半道場時代に入門され、開祖とマンツーマンで修練された巨人
(写真でも伝わるかと思いますが、身長が高いだけでなく、存在自体が大きな方で、文字通りの大巨人)
先の「修行」と「拳の三要」は、今回、道明先生にお伺いしたお話です。
とても薀蓄のあるお話でしたので、ここで「技・術・略」の続きをご紹介
「開祖が宗門の行として、少林寺拳法を位置付けたのは、この技・術・略そのものと言える。
流水蹴や逆小手は、技。
その少林寺拳法の技を、人づくりの道として、開祖が捉えたのは、術。
それを人づくりの道として、運動として、金剛禅運動に役立てていったのは、略。
金剛禅運動を広めるというのは、逆小手その他の個々の技とは関係ない。
しかし、手足を動かす少林寺拳法の技を通して、身心を鍛えて、人づくりをして、世の中で役に立つような人間を作って、そのためにこの運動を広げていくという教えがその先にある。
開祖は中国から持ち帰った武術をベースに独自に編み出し、少林寺拳法という技、『拳』を作った。
そこに『法』=教えをくっつけた。そこで人づくりの手段にした。
その人づくりの目的は何かと言えば、平和な日本の国を作ろう、と言うところに結び付けていった。
たしかに、平和な日本を作ることと、逆小手は直接には関係ない。
でも、ずっと辿っていけば、きちんとつながる。
つまり、技・術・略は、技法だけの話じゃないんだよ。
開祖は、ご自身の考案した武術を、人づくりの道から、平和で豊かな世の中にする運動に、技・術・略として、見事に結び付けていったんだ。
そこが、本当に開祖の偉大なところ。
だから単なる武道や武術ではないんだよ」
まさに金言・至言であります。
また、道明先生には、技法そのものについても、貴重なご助言をいただきました。
ありがとうございました。
お次は、京都の峠徹先生
先生の昭和論は、専門家も裸足で、しかも大変わかりやすい
今回は、教典の扱い方や、道衣・帯の維持管理についても、アドバイスを頂戴しました。
最後に、合田清一先生
長年、武専の主幹として、指導者を育成されてきた合田先生
技は厳しいが、これほどお人柄が温かい先生はなかなかいないと思います。
他にもたくさんののことを学ばせていただき、多くの先生に教えを乞うことができました。
いつも良くしていただいて、感謝の言葉もありません。
受け取り側(=ワタシ)のキャパシティが乏しく、吸収しきれないことが多く、情けない限りですが、次回の帰山の際も、しつこく参上いたしますので、不出来な後進と見限ることなく、ご指導ください。
本当にありがとうございました。
そして、何卒お身体をおいといください。
◆特典画像◆
田村道明先生に頂戴した色紙です。
開祖は、少林寺拳法を創始して、遷化するまで33年間で、100万人の拳士を育成
今年は開祖没後35年
現在の公称登録拳士数、170万人……
もっと多くの人々に、開祖の志を伝えていかなければ!!
本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『110』