何度も強調しているように、少林寺拳法の本質は禅門の行である
その禅門の行、金剛禅には他の禅宗とは異なる、二つの大きな特徴がある
ひとつは、易筋行すなわち少林寺拳法の技法の演錬を、主行としていること
もうひとつは、漸次修行を積み重ね、悟道の階段を一歩一歩上がっていく、漸々修学の北禅の流れを汲んでいる点だ
(北禅では、悟りの後にも悟りがあり、修行にゴールがない)
これに対し、日本に伝わっている金剛禅以外の禅宗は、
臨済宗にせよ、曹洞宗にせよ、黄檗宗にせよ、いずれも直観的見性成仏(只管打坐という言葉に代表されるように、ひたすら修行に打ち込み、ある日忽然と悟るという考え方=頓悟)を強調する、南頓禅を学んだ高僧が伝えた禅になっている
というわけで、金剛禅は日本で唯一の北禅といえるわけだが、
その特徴である、漸々修学の考え方に一致するコメントを
シンガーソングライターのスガシカオさんがしていたので紹介したい
『何でもできると思っているうちは、何にもできない』
「今まで自分がやってきたことにしか未来はない
だから小さなことしかできなければ、それを積み重ねて大きくしていけばいい」
ワタシは、スガシカオさんのファンではないし、
じつは曲もNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」のテーマ曲のprogressぐらいしか、ろくすっぽ知らないのだが、上記のコメントを目にしたときは、わが意を得たり、というか「いいことを言うな~」と思わず感心してしまった次第である
(これを機会に、もっと他の曲も聴いてみようかと……)
それをメモしたノートがたまたまでてきたので、今日はそれを紹介させていただいた
本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『109』