気持ちは筋肉に出る | 身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

昨夜、四国から帰京して、10月26日に放映された「爆笑問題のニッポンの教養」を見た

今回のテーマは「がんばれ!! ロボ魂」

「人の気持ちはどうすれば、ロボットに伝わるか」ということを研究している、ロボット工学博士の中村仁彦教授が出演していた


中村教授は、(人が)相手の気持ちを察するのは、言葉、しぐさ、身体の動きから、と考え、「筋肉マジックミラー」(詳しくは番組HPへ http://www.nhk.or.jp/bakumon/previous/20101026.html )を使って、人間のさまざまな動作の筋肉への負荷のかかり方や動きを測定していたのだが、その測定実験でおこなわれていた動作は、明らかに少林寺拳法の動きだった!!

(天地拳第四系などの単演がメイン)


それはともかく、番組内容はなかなか興味深いもので、とくに中村教授の

「気持ちは筋肉に出る」「知能の原点は身体の形にある」

というコメントは、武道論的にも、身体論的にも大いにうなずけるものがあった


やっぱり、人間は霊肉一如

知性も心の問題も、身体抜きには語れない

身心二元論ではなく、身心一元論で考えていかないと、ロボットの開発も進まないし、コミュニケーションの本質も解き明かせない……


開祖は「わかることと、できることは違う」とよくおっしゃられたそうだが、バーチャルではわかることはできても、身体を使って身につけなければ、できるようにはなかなかならない


いまだからこそ、我々が大事にしてきた「面授面受」「体伝体得」の価値を、世に伝えていく必要があるのではないだろうか



本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『108』