パヤタス Aklan地区 洪水被災状況報告
日時:2013年9月29日 11:30 -13:00
場所:Aklan地区(パヤタスB、ルパンパガコ)
   市場のある大通りを直進し、約10分程坂を下った場所 


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被災したPさんの家。

持ち出せる家財道具を探す人。


 
状況

9月28日(金)


17:00 雨がひどくなり、黒い水の浸水が始まった。
18:00 水位はひざ上までとなり、避難を開始。
いっきに水嵩が増え、道具を持ち出す時間はなかった。
夜になり、頭を超える高さまで黒い水が押し寄せた。

道路の反対側は1メートルほど高くなっており、被災しなかった。


頭まで黒い水に浸り、避難した家族は15。(被災家庭はもっと)
道向かいのGawad Kalingaが建設したヘルスセンターに一時的に避難している。

住民の多くは、ゴミに関係する仕事をしている人が多い。

大部分は、スカベンジャー、ジャンクショップ、運転手等。

今回、Aklan地区のみが被災したのは、(被災者によれば)その辺り一帯で、最も土地が低いから。
ただ、見た目では左程高さは違わず、ごみ山からの距離も変わらず、被災地域から10メートルほど離れた、同じごみ山側の居住区の住民によれば、そこでは洪水は発生していなかったとのこと。

今回被災した場所の目の前5メートル先では、POGが汚水の水路となる排水管を埋める工事をしていた。因果関係を噂する声もあるが、はっきりしない。


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埋め立てる予定の排水溝が近くにたててあった。



15家族のうち、5家族は洪水の前から Gawad Kalinga の家に移転することが決まっていた。

10家族はサンイシドロのエコビルに移るか他の場所に移転するのかまだ決定していなかった。

30日、被災家庭のうち、移転先が決まっていない10家族とPOGが、今後について相談する会議を持つ予定。移転が前提の交渉となる様子。


対応・支援体制


29日朝、POG長官が視察に来た。
Gawad Kalingaは、避難場所、支援物資、食糧を提供し、POGは被災家庭1件辺りにつき、2000ペソ見舞金を提供すると決めた。
2000ペソの見舞金以外、失った家財道具に対する補償については、今のところ何も提示されていない


聞き取り2家庭

Pさん
洪水前から移転を決めていた家庭。Likhaメンバー。Galwad Kalingaの団地が完成したら、そこに住む予定で、建設が完了するまでの間POGのすすめで暫定的にAklanの家を住まいとしていた。
テレビ、スピーカー、扇風機など5万ペソの家財道具を失った。
POGから、それに関する補償は、具体的に何も提示されていない。
POGに補償を求める気持ちはなく、自分達でまた一から家財道具を揃えなくてはいけないと泣いていた。


Fさん
Aklan地区で部分被災をした人。4人家族。果物を売っている。
移転先はまだ決めていない。
1997年からパヤタス在住。POGが勧めるサンイシドロのエコビルに移転するのは嫌。

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避難の途中、ガラスで足を切ったPさんの息子さん


特定非営利活動法人ソルト・パヤタス
事務局長 小川恵美子
http://saltpayatas.com


パヤタスの立退きが進んでいます。


2000年のごみ山崩落事故以降、住民に対し、ケソン市は

ごみ山の閉鎖を約束してきました。


しかし、現地で進行しているのは閉鎖ではなく立退きです。


今年に入り、立ち退きは更に加速しました。

危険だからという理由で自発的に立ち退かせ、その後に

ゴミを広げ、またその先で危険だからと立ち退かせ、

また空いた場所にゴミが積まれていく、これを繰り返して

コミュニティーがゴミに浸食され、形が変わっています。



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ゴミ山の一角を崩し、下に下にゴミを落とし始めています。



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ふもとのコミュニティーに押し寄せるゴミ。

立ち退いた後、家はすぐ取り壊されます。

取り壊された家の跡と、立ち退かずに頑張る家が

点在するコミュニティー。



ゴミ山の写真を撮影することは禁じられ、あちこちに監視人がいます。

撮影しようとしているところを見られると注意を受けます。


先週はとうとうLikhaのサブリーダーのロレッタさんの家も

無くなりました。



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ロレッタさんの家の跡地。


最後の最後まで、思い出の詰まった家を立退きたくないと

粘っていたのですが、いよいよ目の前にゴミが迫り、

パヤタスの端の非常に遠いところに、引っ越しを余儀なくされました。


この立退きの動きに対して、住民側がまとまって反対運動を起こすことを

阻止するため、また交渉をスムーズに進めるため、脅しともみられる動きが

見られるようになりました。


以前までは、多少の雨ではなんの被害も出なかった場所が、

工事によって洪水が起こるようになったり、コミュニティーに

たちこめるゴミの匂いが、各段にひどくなったりしています。



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ゴミ山からしみ出る水を吐き出させるための排水溝。

それまでは溝だったものが、小さな土管を埋めたてる工事が

はじまったことで、水の通りが悪くなり、台風でなく普通の雨でも

付近のコミュニティーは真っ黒な水の洪水が出るようになりました。


これに対する住民の動きはまちまちです。
私たちの調査では、同じルパンパガコ地区でも、立場がこれだけ分かれています。


ケソン市は、住民に本来補償されている居住権と住居を守るべき。立ち退かない。
ケソン市は、ゴミの投棄を即刻停止し、立ち退きも停止すべき。
ゴミ処分場の操業については賛成、但し、立ち退きには反対。
立ち退きは止むを得ない。しかし移転先は都市部であるべき。
立ち退きは止むを得ない。移転先はケソン市が推奨するエコビルでもOK。


住民たちは分断されている状態です。


ある住民は、この状態をなんとか外の人に知ってほしいと言っています。

この問題に対し国内外のできるだけ多くの人の関心が集まるようにと希望しています。


静かに、個別に、交渉が進められ、住民が当たり前に持っている居住の

権利を奪われている状況を伝えてほしいとフィリピン国内メディアに訴えていますが、

大きく報道してくれるところがありません。


社会的弱者、フィリピン社会の中で差別の対象にもなっている人達が、

開発に翻弄され、正確な情報を与えられないまま、それぞれが孤立した形で、

「自発的」な立ち退きという名の下で、次々と移転させられています。


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事務局長 小川恵美子
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9月28日 現地体験プログラム

Likhaセンターでの1枚。


作り手と買い手が近い

ソルトのフェアトレードですラブラブ


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手刺しゅう品オンラインショップ:http://likha.shop-pro.jp/

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ひょんなご縁で、10月3日はインターンの青木さんと二人で
クラークにある語学学校、「クラークフィリピン留学院」さんへ
お邪魔させていただきました。


代表の芦田さんの英語教育に対する理念に共感し、
一度お邪魔したいと思っていた学校です。


http://www.clark-english.com/


クバオからバスに乗って1時間ちょっとで学校の最寄りの

バスターミナルに到着。


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そこからは車で案内していただきました。


案内して下さったのは、現地在住でこの学校の共同経営者である中野さん。
宿泊先のお部屋(ホームステイも選択できます)、教室、提携先の大学と、
いろんな場所に連れていってもらいました。


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ちなみに中野さんは、社会人になられてから勉強を始められて
TOEIC990点満点をとったという凄腕コンサルタント!

なんですが・・・ご本人はいたって謙虚で気さく。


きっと留学に来られる人達にとっては、なんでも相談しやすい

心強い存在なんだろうなと感じました。


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小規模ですが、講師(ネイティブ講師)の質、厳選輸入した教材、快適な宿舎、日本食の提供、
日本人向けのサービス等々、総合力で満足度が高い学校、「クラークフィリピン留学院」さん。


1週間コースもあるということで、私も時間ができたらここで勉強したくなりました音譜

8/21、今日は、立命館アジア太平洋大学の20名の学生がパヤタスを訪問。

台風の最中で、声もかき消すような雨の中の訪問で、活動はほとんど

センターの中になりました。


奨学金を受け大学に通う地元の7名の学生との意見交換。


「自分の国は好き?」、

「将来について具体的な夢はある?」



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そんな質問が飛び交い、答えがフィリピンと日本の大学生で

はっきり別れて、お互い、驚いていました。


さしずめ

人生の大事なものが、最初から明確なフィリピンの子たち

大事なものを、探し続けている日本の子たち

というところでしょうか。


自分達の、または社会の課題が何かについて、どんどん議論が深まって、

あっという間に2時間オーバー!

時間の都合で打ち切らざるを得なかったのが非常にもったいなかったです。


出会いからまだ、ほんの一時しかたっていないのに

もう一緒にお腹をかかえて笑い、

一緒に歌い

抱いて別れを惜しむ若い人たち。



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60数年前にこの国で繰り広げられた戦争のことが

頭をよぎりました。


こんな日が来てよかった。

こんな日がもっともっと増えますように。


と、願う帰り道。


ふと、随分昔に見たNHKドラマ「その人の名を知らず」(大野靖子作)の

エンディングで流れた詩を思い出しました。


====

無名の人達が居る
生まれ、愛し、別れ
死ぬ人たちが居る

人は国境をつくる
国境を越えるのは
時には暴力
時には愛

愛は鳥のように軽やかに
国境を越える

無数に流された血がある
勝利と敗北
希望と挫折
絶望と再起

古い時代は
新しい時代を拒んで
壁をつくる

壁を押し流す大河の水に
元の雨の一滴を
見分けることは出来ない

幸せないまをつくったのは誰かと
大地に訊こう
風に訊こう

大地は答える
無名の無数の人・・・・

風は答える
その人の名を
私は知らない

====


軽やかに、国境を越えやってきてくれたAPUの皆さん、

コーディネートして下さった

APUアカデミックオフィスの

杉山さん、上田さん、

ありがとうございました!



日本赤十字社福島県支部様を通じ、福島県内の16名の高校生が

16日、パヤタスにやってきてくれました。


前の予定がずれこんだこともあり、約3時間半という短い滞在でしたが

見るもの聞くもの、一生懸命吸収しようと努めている、高校生の皆さんの

姿がとても印象的でした。


ゴミに埋もれなくなった多くの犠牲者に思いをはせ、黙祷をささげた慰霊碑。

「自分の夢はただひとつ。子どもが学業を終えること」という現地のお母さんに圧倒された

家庭訪問。



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言葉につまったり、涙したり、同い年の現地の子どもたちと、ちょっぴりボーイズトーク、

ガールズトークをしたりして、想像していたことを超え、いろんな思いと体験が

入り混じった半日だったと思います。


「どっこいしょ~、どっこいしょ」


パヤタスの子どもたちやお母さんたちの前で

披露してくれた力強いソーラン節の掛け声が、印象的だったようで

現地の子が覚えてまねをしてました。


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子どもたちが披露した、フィリピンの伝統的な踊りと歌も、

覚えていてくれたら嬉しいなと思います。



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最後に、お母さんを代表して、メリージェーンさんが言った言葉。


「私たちは別にこの境遇に自分たちがいることについて、

同情されたいと思っていないのです。

私たちが自分たちの力で生活をよくしようと、自分たちで頑張って、日々闘って

いますから。

・・

貧困という問題は根深くて複雑で取り組むことはとても大変。長い長い

時間とエネルギーが必要です。


それに疲れ果てず、息長く、一緒に闘って下さるといいなと思っています。」


福島から来た子どもたちが、この言葉をどう受け止めてくれたのか。


パヤタスの人たちとの交流が、帰国してこれからまた始まる

彼らの日本での生活の、何かのシーンで、どこかの一場面で

活きる時が来るといいなと思った一日でした。


赤十字社福島支部の皆さん、来てくださって

ありがとうございました。


かわいい福島のキャラクターグッズ、センターの宝物にします。


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ソルト・パヤタスの1日現地体験プログラム

http://www.saltpayatas.com/katsudo/taiken


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今月、事務局に新しいスタッフが仲間入り

ランチタイムがまた朗らかに、にぎやかになりましたニコニコ


今日の社食は、

 ナスのごま味噌炒め

 小松菜と油揚げの煮びたし

 トマト

 豆腐のお味噌汁


我ながらしぶい。

中高年向きか。


12時を過ぎ、包丁を握るとき

仕事と与えられた時間との狭間できゅうきゅうしている心が

ちょっと解放されます。


山盛りのキャベツの千切りは、

ごはんの食べ過ぎを防ぐ意味もあるけれど、

実は、刻む作業で無心になるのが心地よいから。

午前と午後の気分の切り替えに、千切りはなかなか効果的です。


ごはんとお味噌、おかずにお茶を並べて、

スタッフのみんなと「いただきます」を言うとき

ちょっと幸せ。


ソルト・パヤタス 社食はお一人様150円

しっかりこの金のぶたに入れてもらってます。

ぶひひひひひ。


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Felizの柿本さん
カシグラハン・パヤタスで年に何度か
アクセサリーワークショップを開いて
ママ達にお仕事を作って下さってます。

Likhaでは、刺繍の仕事以外に、
この柿本さんからのお仕事も受けています。

サンデーマーケットでは、刺しゅう製品を販売するかたわら
アクセサリーに使う材料を、貝柄などを扱う別のお店で
購入することも。

でも・・材料の調達は大変。
注文していた材料が日本向けには適していないクオリティーなので
選別作業も一苦労です。

この日も半分以上は返品することになってしまいました。
ですが、こうして質の良い素材で作られたものが
日本のFelizさんのお客様のもとへ届いてるんですね。


7月29日。

先日、ykspaの山端さんからヒロットマッサージのトレーニングを受けた

デリアさんの腕前をみたく、ココナッツオイルとバスタオルを

持っていそいそとパヤタスへ。


いつもは職場として出入りしているLikhaセンターの2階で

上半身素っ裸になってマッサージを受けようとしている自分に

一抹の疑問を感じつつ、これも仕事を作るためよと思い直し

横になりました。


バナナの葉に、バージンココナッツオイルを垂らし、ろうそくで少し炙って

肌にあて、引っ張りながら具合の悪いところを見つけます。

あったかい蒸しタオルをあてられているような気持ちよさです。

これで悪いところが見つかるなんて、神秘的。

私の場合、腰のあたりでバナナの葉のすべりが悪くなったので

そのあたりに問題があるのかもしれません。


小柄でスキニ-な体からは想像もつかないほどの握力で

マッサージをするデリアさん。

腕前は想像していたより上で、痛、気持ちいい50分でした。


今度は、職業訓練学校に行ってライセンスをとりたいデリアさんですが

母子家庭で二人の子どもの面倒を一人でみなければならない彼女は

なかなか学校に行く時間がとれません。


でもライセンスがあれば、有料で、サービスを行えます。

少なくともこれまでのように、20ペソ、ときどきはただでサービスを

要求されることはなくなります。


デリアさんがプロのマッサージ師になれる日

いつ来るかなあ。。。


北九州市立精神保健福祉センターの中村知英さんからの

ご案内を転送します。


普段から依存症や国内の貧困の問題に、仕事を超えて

熱心に取り組んでらっしゃる中村さん。

私が尊敬している方のお一人です。

====


第46回公的扶助研究全国セミナーを

今年は北九州市で開催します。
日時 9月12日(木)~14日(土)
会場 北九州市立大学 北方キャンパス
このセミナーへの申し込みはこちらから。
https://ws.formzu.net/fgen/S5177184/