リサール州カシグラハン地区で立ち上がった、女性団体KAISA。

19名のメンバーのうち、6名の役員が、家事の時間、仕事の時間の合間を縫って、週に1度、集まってミーティングしています。


地域の女性や子どもたちが、個々の力、団体としての力をつけ、助け合って、日々の問題を解決していこうとしているKAISA。頼れるところがないなら自分たちで力をつけよう、ということでできました。


KAISAの特徴は、必要な資金を自分たちで集めることや、外界とつながることの大切さを、知っていること、それを強く意識しているところです。


今、ここで話されるのは、自分たちへの収入向上ではなく、将来、子ども図書館を運営する、その運転資金をどう捻出するのか、です。





11/11は、新しい収入向上事業の収支計画と活動の詳細を話し合っていました。


手前で手を動かしながら話すのは、ペディカブの運転手の仕事をしているセルンドさん。

かなり、熱が入っています。


食べるのに困らない人でも、公共施設への寄付というのは、なかなか難しいと思うのですが、再定住地の、お米を毎食分単位でしか買えない、それだけ現金収入がぎりぎりの生活をしている女性たちが、最初からそこに意識を向け、自分たちの時間を割いて、いきいきと話し合いをしているところを見ると、尊敬を感じます。


どうも、私は、すごい人たちと一緒に働いているようだ・・・と
今更ながら、気付いたりしています。


比べるのは良くないかもしれませんが、既に経済的に安定してきたパヤタスのLikhaの女性たちの10年前の様子と比べてみても、KAISAの意識と行動力は高いと感じます。


Likhaが15年かかったこと、
このKAISAは5年でやり遂げるかもしれません。


いやあ、楽しみだなあ。

南国フィリピンには、日本のような四季はありません。


雨の回数、強さ、それに若干の気温の差。

咲く花や、市場に出まわるフルーツの種類や

値段が変わることで、季節の移ろいを感じます。


でも、この時期の空は、なんとなくですが、

日本の秋の空を思わせるような空で、

つながってるんだな~と、実感します。


抜けるように青くて高い空と、

流れる雲をみながら、

今日は、一人柿をむいて食べました。


今回マニラに帰任する前日、

田舎から送られてきた、きれいな、

オレンジ色の生の柿です。


裏山で、母が、柿を収穫して、箱詰めして、

送ってくれている姿を想像しながら、


秋っぽいフィリピンの空を眺めがら、


シャリシャリと食べました。


今その母、病と闘ってます。


柿の味は、毎年食べるそれと違わないけれど

今年の柿は、特別な気がしました。


オレンジ色の柿と、青い秋の空と、母。

日本に帰りたくなった、日曜日の午後でした。

フェイスブックって、いきなり前に投稿した画像が出てくるんですね。


今朝、3年前の画像として、この画像が出てきました。

パヤタスに住む奨学生の、G君です。


ストローで、器用にクリスマスの飾りを作って見せてくれました。

成績は・・・ですが、手を動かして何かを作ること、画を書くことが

好きな彼でした。






そして・・・これが、3年後の彼です。


10/23(土)にパヤタスで、子どもエンパワメント事業評価のための
インタビューに、協力してくれました。





3年前、母親不在、父のドラッグ、叔父からの暴力、

いつも食べるものに困っていて、この子と兄弟を育てているおばあちゃんから、この子と兄弟を、施設に入れたいと相談されました。


今も、そんな不安定で殺伐とした家庭環境は激変はしていません。

暴力を受けることも、あります。

悔しいけれど、私たちは、そんな環境を変えることまで、残念ながらできません。


時々口をぎゅっと結んで、ただ黙って前を見ているときがあります。
家でまた辛いことがあったんだろうなと想像して、そっとしておきます。

わかば図書館で画を描いているとき、真剣でいきいきしています。


学校に、行き続ける。
卒業して、稼いで、
自分の力で食べていく。

家族を養う。


そのことが、目の前の目標です。


図書館での時間が、救いになっているならば

本を読まなくても

そこにいたらいい。


卒業まで、がんばれ、がんばれ。

がんばれ、G君。


スポンサーのTさん、ありがとうございます!!!

データ収集を始めてからも、計画を何度も見直して、

今日やっと最終成果物の全体像が見えてきました。


結果的に評価終了を迎えるのは、11/5。

約30日の事業となりました。


約5年の活動を振り返り、データを整理して、

住民の声を聞いて、分析してとなると、

かかりますね、これぐらい。


通常業務も全く止めるわけにはいかないので

この期間スタッフは大変です。


辛坊強く、設計にも、データ収集にも取り組んでいる

姿を見ると、得難いスタッフが揃ったと、本当に

神様に感謝したくなります。


今日で、半分。


これから終盤にかけての課題は、記録、記録、記録。


データ収集では、それぞれの収集活動を記録して、

振り返って、まとめてその後の全体での分析に

備えます。


さあ、あと半分。


11/5は今後現地での教育活動を受け継ぐリカや

カイサのお母さんたちにも評価者の席についてもらいます。


分かりやすいデータの提示も、みんなの腕の見せ所です。


頑張ろう、もうちょっと。

現地で時々1日の収入が100ペソ~200ペソ

(270円~540円)という家庭に出くわします。


スターバックスの一番安いコーヒーSサイズで

100ペソ。


いったいどうやって、この収入で5,6人の家族が

食べていけるの???


長年疑問に思っていましたが、

圧倒的に収入が少ない、そこだけを見て、

それ以上深入りせず、思考停止していました。


隣近所、親族、同僚で貸し借りし合ったり、

地域に頻繁にやってくる高利貸しを利用して

しのいでいるということまでは、

なんとなく知っていましたが、

そんな単純なものではない、

創意工夫に満ちたやりくりをして

生き抜いている姿を、この本は

教えてくれました。


バングラディッシュ、インド、南アフリカでの

調査結果をもとにかかれている本ですが、

描かれている家族は、パヤタスや

カシグラハンの家族の姿と、

とても重なります。


なんとなく分かったような気でいた自分。


その程度の理解で、何年も住民の人たちと

接していた自分。


知ったかぶりをして、語っていた自分。


どれも恥ずかしい。


ガツンとやられました、

一冊の本に。


もっともっと事実に近づいていかなくちゃ。




6月から始めて8回目を迎えました。

刺しゅう製品の生産と販売を支えるダンダン、ロレッタ、大井と私4人の、中長期目標と計画を作るための勉強会。





Likhaの生産体制を正確に把握すること、
意思決定経路をはっきりさせること、
ステッチをする女性たちの技術向上のモチベーションを高めること、
そして団体の規模や売上の、明確な目標を持つこと…などなど

そんなことをゆっくりゆっくり考えてきた、4か月間でした。


毎回、ミッションテストというのをしています。

Likhaのミッションは3つ、覚えるのはなかなか大変です。

しかも普段使わない英語で。


でも頑張りました、二人とも。
今日は完璧!








フィリピン語と英語、両方で覚えて
国内・国外これからいろんな人に、

このLikhaの素晴らしいミッションを

伝えてくれるでしょう、この2人が。


がんばれダンダン、
がんばれロレッタ、

それから、


彼女たちの成長に便乗して

自分たちも成長しようとしている

大井と私も、




がんばれ、

なのです。


この間経過報告をなまけていたら、あっという間に

開始から12日も経過していました。

とんでもなく早く毎日が過ぎていきます。。。


19日(月)は、カシグラハン地区にできた女性団体

KAISAの女性たちと、今KAISAがどのくらいの組織力や

資源を持っているのかと、
2年先どのくらいの力をつけていたいか、というのを
確認するセッションをしました。




普段はあまり考えなかったことも

考えてもらって、エルミタさん、ぐったり・・・(笑)


でも2年後の姿や、それに至るまでに必要なことが前より具体的に描けてきました。




台風が来ていて、外は大粒の雨。
センター前は水たまり。


トタン屋根にたたきつける雨で、声がかき消されるので、途中中断したり、大声を張り上げたり。


おなかから声を出し続けるって疲れますね。
声が枯れたセッションでした。


でも、セッションの最初から最後まで、みんな頑張ってくれました。


終わった感想は・・・


「わくわくするね

・・・でも不安」


2年後に必要なお金、スキル、体制。


自前で調達できる団体になれるかな。
なりたいね。
でも本当になれるかな。


自分たちへの不安と期待が入り混じった言葉の数々。


最後に、閉めの一言を、

KAISAのアドバイサーになってる

Vickyさんに頼むと

一呼吸置いて、たったひとこと。


「We can do it !」


それでみんな笑顔。

まとまっていました。

すごい!Vickyさん。

すごい!みんな。


今日食べるものにも事欠く日がある人たちと思えない元気。

KAISAにも、Vickyさんの向上心とチャレンジ精神が
どんどん伝染しています。


重要なのは、無私の心の、できると信じさせてくれるリーダー。
そして、信じるメンバーと、チームワーク。


できるぞ、こりゃ。
KAISA。



子ども図書館の建設工事事業。

工事が止まって4か月が経ちました。


建設業者との話し合いが平行線で合意点が見いだせず、

あわや契約撤回?!というところまで行きかけましたが

今日の会議で、ようやく出口がみえてきました。




10/14は長かったトンネルからの脱出記念日。


まだ手放しで喜べる状態ではありませんが、工事再開に向け、

合意プロセスに合意するというところまでは、小さく歩を

進めることができました。


ほっとしています。


建設のためにご支援下さった皆さま

ご心配をおかけして申し訳ございません。


建設事業に関し、経験の乏しい私たちを、技術面、精神面両面で

支えて下さった皆様、心からお礼申し上げます。


この約半年、まさかのトラブルが3つありました。

判断ミスや無知で、問題を長引かせてしまいました。


この先も忘れてはいけない

貴重な4か月です。



来てしまいましたこの日が。

今回最も不安だったのが、評価設計。


設問の絞り込みと、データ収集の計画書作成、この二つをしっかりやり切れるか、緊張して朝を迎えました。


設計のワークを進めるにあたり、参加者の合意を確認しながら進めること、データ収集の計画で、簡単に入手できるデータや主観的なデータばかりに集中しないようにということを心がけました。


前回までのワークで、出された質問は69個。


評価を通して知りたい質問は?という問いに対する質問で、評価設問そのものとして使えるものにはなっていません。 中にはそのまま使えそうなものもありましたが、その多くはデータ収集の時点で使うような質問だったり、既存の事業内容のことではなく将来に対する質問や、教育事業に関するものではない質問等も混ざっていたりして、混乱が見えました。


住民側の質問は事業終了後について尋ねるものが多く、継続性を問うものに偏っており、一方、スタッフから出された質問は、有効性を問うものに偏りが見えました。


ワークが始まる前に、質問の本質を変えないように注意しつつ、可能な限り評価設問の形に変換し、評価基準毎に並べ変えたリストを用意しました。


この仕込みの作業を通して、それぞれの参加者の関心事や、理解仕切れていない場所などが見えたので、実際のワークではそれに気を付けながら進めることができました。


資料として用意したのはこの3点です。


1.2012年の中間評価で使用した評価設問

2.今回チームから出された69設問と整理後の質問

3.田中先生作成の評価基準毎の設問サンプル


3つの資料を参考にして、結果的にできた設問がこの11個の質問です。


1)有効性:奨学金支援は、ハイスクール卒業資格を得るために効果があったのか。

2)有効性:補習活動は学習能力を上げるのに効果があったのか。

3)有効性:図書館はライフスキルを高めるのに効果があったのか。

4)有効性:ライフスキル研修は、ライフスキルを高めるのに効果があったのか。

5)効率性:奨学金支援で、投入に見合う結果が得られたのか。

6)継続性:カシグラハン地区の住民団体KAISAは、補習活動をソルトの支援がなくなった後も、継続していける人的・資金的・体制的な能力があるのか。

7)継続性:パヤタス地区の住民団体LPIは、図書館をソルトの支援がなくなった後も、継続していける人的・資金的・体制的能力があるのか。

8)継続性:KAISAとLPIは、ライフスキルトレーニングをソルトの支援がなくなった後も、継続していける人的・資金的・体制的能力があるのか。

9)妥当性:子どもエンパワメント事業は、(もともとの目的であった)中途退学の子どもを減らすことができたのか。

10)妥当性:読み聞かせの活動は、ライフスキルを向上させるために妥当なアプローチなのか。

11)その他:事業目的は達成できたのか。



それぞれ一個一個について、慎重に皆の合意をとりつけ、決めていきました。


妥当性の問を作るところで、ある2人のスタッフの考えが合わず、なかなか質問が絞り込めず困る場面があったのですが、「ファシリテーターに任せますか?」という質問には全員「ノー」。(あれれ)

普段だったら、割と簡単に委ねられるのですが、今日は違ってました。


「休憩をとって、もう少し時間をもらえたら、自分たちで問を作ります。」というので、待つことにしました。



設問決定後は、データ収集に入るための計画表づくりです。






今回は、14名いるので、2グループに分けて作成しました。


みんなで丸一日、評価のことばかり考えた1日。終盤はさすがに疲労の色が顔に出ていました。


今日できたのは、設計図の素案までです。実際のデータ収集に入るには、まだ詰めないといけないこと、準備しないといけないことがあります。明日は、2手に分かれ、設計の最終化をする班と、データ収集を開始する班とに分かれます。


設計の山を越え一段落ですが、設問を見ると、これから始まるデータ収集(設問の答えを出すための材料集め)もなかなかのものになりそうです。(苦笑)





まだ心細さが見えつつも、リーダーとしての役割が板についてきたビッキーさん。




記録や補佐で、助けてくれているインターン、若手スタッフ。




彼らが評価活動を支えてくれています。


評価5日目。終わって外に出たら、どっと疲れが出てきました。

導入が終わって、これからが難関です。


4日目から、評価設計に入りました。


今回、設計では焦って先を急がず、じっくりと考えることを優先しようと考えました。設計に1日半をかけ、必要であれば延長も厭わない気持ちで臨みます。


兎にも角にも、評価設計は前半の山。


ファシリテータとしては、最も難しいところの一つなので、設計に入る前、田中先生とスカイプ会議をして設計の進め方について指南を受けました。


頼れる師匠がいることは、何と幸せなことか。


暗闇の中を手探りで、ではなく、進む方向を照らしてくれるランプがある、そんな安心感です。


10/10の内容

1・前日の活動の振り返り

2・関係者分析からの気づき共有

3・評価設計の開始

4.過去の評価設問、評価結果の共有 

5.振り返り


過去2回の評価では、この設計の段階に、住民は入りませんでした。


スタッフだけでも四苦八苦。


頭から変な汗がでそうな日々でした。


今回はこれまでより難しいことに挑戦することにしました。住民に設計から入ってもらいたいと思い、設計はこのように進めることにしました。


1.評価を通して何を知りたいのかを洗いざらい出してもらう。


2.それを参考に評価設問を作り、


3.評価基準(妥当性、有効性、継続性、効率性)を見る設問を、バランスよく選び、


4.設問の優先順位をつけ


5.設問の答えを出すため、何を指標とし、誰にどんな情報をもらえばいいかを考え


6.データ収集の計画表を完成する



しかし、やっぱりこの一連の作業を、理解度、経験値の違う大人数でするのは至難の業。


結局は、スタッフからの提案で、出だしと計画表の最終確認に住民に入ってもらい、途中の整理と優先順位の決定は、スタッフのみで行うことになりました。


まあ確かに、そうなんです。


設問の整理の作業は、少人数で行う方がよく、よく分からない作業に住民をつき合わせるのは、時間を浪費させ、評価に対する意欲を落としかねない行為。スタッフの提案はとても的を得ていて、私も納得しました。


理想ばかりを追求してはいけないなと、スタッフから教えられた一幕でした。


事前のスタッフとの相談結果を踏まえ、今回の評価設計では、出だしの1、終盤の6の部分に住民に参加してもらうこととしました。


出だしは、若手スタッフ、田村さんに頑張ってもらいました。


最初から実際の事業について考えてもらうのは難しいので、身近なことを例に挙げてもらい、皆の笑いをさそいつつ、うまーく導入に成功。さすが元小学校の先生。準備は1時間もなかったのですが、見事に分かりやすい例を作って、説明してくれました。


でかした田村。ミッション達成です。



少し休憩時間をおいて、いよいよ設問づくりの本番。


実は、この1日前、ブリーフィングの日、住民から評価で知りたいことを聞く時間がありました。


ほとんどの問いは、事業終了後、活動はどうなるのか、自分たちに期待されていることは何なのかという「継続性」に関する問い、というより不安に近いものでした。過去に行った活動が、どうだったかということを見るよりも、自分たちにこの先直接かかわってくることに関心があるのは、当然ですね。


住民側の関心が「継続性」にあると大体分かっていたので、設問を出すときも、それが反映されるように問を引き出すようにしました。




評価を通して知りたいことを書くスタッフチーム





評価を通して知りたいことを書く住民チーム


スタッフチームと住民チームに分け、昨日作った、ログフレームと関係者分析の図を見ながら約1時間かけて出てきた問いは、69個。





くたくたになったところで、この日のワークは終了。


半日にしておいて、正解でした。


さあ、これで設計の1ステップは完了です。


月曜日までに、仕込むぞ~。