子ども図書館「バライ・カリナガン」は午後が盛況。学校が終わって、子どもたちが次々とやってきます。
午後の開館時間になるとできる子どもたちの列です。

 

今日で来るのは5回目というパンサカラ君。
大好きな本を2冊、紹介し、読んでくれました。
汗を流しながら最後まで。


バライにいると、子どもたちの匂いを感じます。
汗をかいて、その汗が、お日様に触れたときの匂いです。

 

決して香水みたいな匂いではないのですが(笑)
子どもたちが、わくわく楽しみにして来てくれる、
その期待の匂い、のように思えます。

 

バライでは、子ども毎にファイルを作って、読んだ本や読んだ後の感想や絵をファイルしています。
成長の記録が蓄積されていきます。

毎日登録状況を記録し、新しいファイルをせっせと作る、バライのお姉さん、アルセ。
後ろには、新しく登録したけど、棚に入りきらない子どもたちのファイルの山ができていました。

 

子どもたちも、欲しかったんだな、こういう場所。

 

カシグラハンの小学校に通う子どもは1万人。
バライで、子どもたちが、あこがれるもの、わくわくするものと出会えたらいいなと思います。

そして、辛い境遇にいる子には、ちょっとでもそれを忘れられる
安心できる場所になったらいいなと思います。


それはそうと、今日は、ビッキーさんとまるっきり服がかぶっていて笑えました。

算数の学力テスト4日目最終日。


Makati市にある民間のテスト会社Center for Educational Measurementに協力してもらい、511名の子どもたちを対象に実施したテストが終わりました。

 

参加率90.4%。

子どもたち、暑さと喧騒の中、よく受けてくれました。

 

そして、
スタッフは、よくめげずに、欠席者にフォローに行ってくれました。

 

1日目、一発目のクラスが、遅刻で始まり、20名中8名が欠席。

事前の学力テストを受けられなければ、介入の前後の比較が難しくなります。
そのことを理解し、危機感を高めたスタッフ。

奮闘しました。

 

ライフスキル構築事業を始めたら、
スタッフも変わってきた感じです。

カシグラハンの小学校2校と中学校1校で、
算数の学力テストが始まりました。

 

Eラーニングの補習が、学力向上に
どれだけ効果があるかを見るための事前テストです。

 

初日の今日は90名の内69名の出席。
学校は教室が足りないため、2部制になっていて、
午前に授業がある子は、午後
午後に授業がる子は、午前に来てもらって
テストを受けてもらいました。

 

教室の足りない学校では、布の幕を周囲に巻いただけの
多目的スペース(屋外)でテストを実施します。

 

外は32度。

 

騒音と暑さの中での学力テスト

これが当たり前という環境で学ぶ子どもたち。
すごいです。

頑張ってくれた結果はいかに。
半年後をお楽しみに。

 

ガリガリガリガリガリガリ…(中断)
ガリガリガリガリガリガリ…(中断)
ガリガリガリガリガリガリ…(中断)

 

夜8時、子どもたちが帰って

静かになったはずの子ども図書館の奥の部屋から、
一定のリズムの

なつかしい音が響いてきました。

 

ドアを開けると、大量の削りカスと、

リチャードさんを発見。

 

リチャードさんは、子ども図書館開所以来、ボランティアで
センターの管理人役を務めてくれている人です。

 

懐かしい音のもとは、月曜から始まる

小・中学校の学力テスト用の

鉛筆を削る音でした。

 

鉛筆を準備できない子たちのために、

用意する鉛筆の数は

1073本。

 

夜ひっそり手伝ってくれていた、

リチャードさんのやさしさの音でした。

 

今日、一人の若い人から
シンナーや麻薬の道に進んでしまう
子どもたちを減らすため
研究者の道に進むことを決心したという
知らせが来ました。

 

「ラグビーボーイ」と呼ばれ
カシグラハンやパヤタス、都市の路上で
空腹や日常の辛いことを忘れるため、
シンナーを捨う少年たち。

 

進路に悩んでいた彼女でしたが、

人生をかけて本当にやりたいことを
そこに見出してくれたかと、

 

久々に嬉し涙が流れました。

 

底知れない力や可能性を持って
この世に生を受けた子どもたちが、
生まれや置かれた環境によって
その力に、自分で気付くこともなく
伸ばすチャンス、発揮させる場もないまま
希望への道ではなく、
あきらめや絶望へと続く道を
選びはじめてしまうことが
残念でなりませんでした。

 

またその状況を、
大人が作り出していることがさらに残念で

前述の若い彼女は
そこに対する残念さ、
でも、あきらめきれないところに、
共感しあえる人でした。

 

小さくても細くても、
なんとかする道を一本でもつくろうと
ソルトの活動ができ、
支援して下さる方々の祈りが
それを続けさせてくれました。

 

今、彼女のような若い人たちが、
課題に対する知識や方法論を携えて
更に力強く、
その道を切り開こうとしています。

 

本気になって、動き始めている姿に
勇気をもらいます。

 

あなたは研究職で
私は現場で

 

頑張りましょう、
力を合わせて。

子どもたちの認知非認知スキルを伸ばすための小学校での3つの介入。

いよいよ開始までのカウントダウンに入りました。

 

3つの介入の内のひとつは、5年~7年生(中1)の子どもたちへのEラーニングです。

Eラーニングの前と後、子どもたちに算数のテストを受けてもらい、その変化を見ます。

 

算数の先生たちから、これまで教えてこられた内容、これから教える予定の内容を教えてもらい、カリキュラムとの整合性を見て、テスト配給会社が、テスト内容を検討します。

11/3は、3校の先生たちに集まってもらい、そのためのインタビューがありました。

 

フィリピンでは、教育制度を変えている真っ最中。今は移行期間中で、状況がちょっと複雑です。旧カリキュラムで進めている学年と、新しい制度のカリキュラムで進めている学年がありテストもそれに合わせる必要があります。

 


先生方、質問紙に答える姿も真剣でした。

 

明治大学の源先生の研究室で、参加型評価を調査しておられる

社会人学生の高木さんが、調査インタビューのために、

弾丸出張で東京からカシグラハン地区に来て下さいました。


2009年、2012年、2015年と、これまで3回、参加型評価を実施してきましたが

事業や、時に、団体全体の進路を決める重要な決め手になってきたのが

参加型評価でした。

成果を測るという意味においても、スタッフの能力強化という意味においても、

この評価に、とても助けてもらっています。

 

「辛いけれど、実になる」

 

インタビューに対し、そう答えたスタッフの気持ちは、そのまま私の気持ちでもあります。

 

未完だった終了時評価のレポート、仕上げないと・・・。

よいリマインドになりました。
高木さん、お疲れ様でした。

そして、ありがとうございました。

 

 

 

子ども図書館の蔵書管理、ユーザー登録システムを作って下さる

ということで、東京から6名の方が来て下さいました。

 

初日11月3日の朝、まずWebとリンクさせた出来上がりイメージを、

スタッフに説明して下さいました。

 

 

子どもたちの絵をベースに、動物が描かれ、それらが動くところも
登録数が増えるたびに、描かれた木が大きく繁っていくところも
とっても夢があります。

 

忙しいお仕事の合間を縫っ、システムを作って下さっている

AMD Wowttoの米山さん、宇野さん、古閑さん、坂本さん、

そしてAMDの諏訪さん、千布さん、ありがとうございます。

 

 

今日は朝から夕方まで、丸一日現場で過ごせた、贅沢な1日でした。

 

■欠席の理由 とことん調査

 

先月まで実施していた小学校での情報提供介入。
対象者約1100の内約91%の参加を得て、無事終了したのですが
欠席者9%にこそ、実は課題を解くカギがあるのでは?ということで
欠席の真の理由は何なのかを調べるための家庭訪問調査が始まりました。
今日はその4日目。
雨の日強い日差しの日も、重たいお土産の荷物をいくつも持って、
一橋大学の真野先生率いる調査チームが地域を回っています。

 

■現地体験プログラム

 

日本から参加して下さった方に、プレゼンをするKAISAママのベアトリスさん。

地域の女性が抱える共通の問題のひとつが、家庭内暴力。
身を守り、尊厳を保つために、KAISAが取り組んでいることを話してくれました。

 

■子ども図書館

 

午前26名、午後18名の子どもたちが来館。

 

音楽に合わせて身体を動かし、声を出し、大いに楽しんだ後は、息を整えて、
そして静かに読み聞かせ…この一連の流れが、だんだん定着してきました。

 

土曜日なので、奨学金を受けている子どもたちも手伝いに来てくれました。

 

お兄さん、お姉さんになった彼らが、幼い子どもたちを導くようになったかと
感慨深いものがあります。

 

子どもたちが帰った後の振り返りの風景です。

 

実はこのところ、気持ちが前向きにならず、手こずってました。

 

正しい予測ができず、周りに迷惑をかけてしまったり、
問題の打開策が見つからず立往生したりして。

 

こういう時は、ゴールが果てしなく遠く見え、
目の前にあったはずの道まで見失いそうになります。

 

今日、子どもたちの様子、スタッフの様子、
二人三脚で付き合って下さる研究者、真野先生の姿を見ていたら、
次に出すべき具体的一手が、再び目の前に浮かんできたような
気がしました。

 

ぼんやりと求めていたものが
画となり、タスクが浮かび、
それぞれに名前を付けられるようになったら
行ける、と思えます。

 

ようやくその感触が戻ってきました。

 

迷ったら現場に戻る。
原点に、目的に、
立ち返る。

 

まずいと思ったら、
申し訳ないけれど

止める。

 

仕切り直す。

 

3歩進んで2歩下がる。

 

いつも返し縫いのような進み方を
してしまいます。

 

でも、この縫い方
糸はなかなかほつれないし
ほつれても他への影響が
少ないのです。

…なんて、言い訳したりして。

 

返し縫いの事業運営を
許して下さる先生方
チームのみんなに感謝しないと
ばちがあたるなあ。

仕事が一つ終わる前に、新しいのが一つ、
二つ終わらない前にまた一つ、
一つ終わったと思ったのに
また戻ってきたりして、
次から次へポコポコ増えて、

ポコポコと生まれて増えていく小さな
いろんな作業の子どもたちに
いつの間にか、時間も心も占領されて
軽く、溺れそうになっている
この頃です。

 

スローペースで、
処理速度が遅いんです、私。

で、それが何か?

 

と開き直ったりして。

 

まあ、そんな自分のテンポを
いくら嘆いていても
急に倍速になったりできないので

一つ一つやってくことにします。
右足出して
左足出して
次に右足出して・・・って。


一歩づつ歩いていけば
前に進むもの。

 

一つ一つの作業も
「こなそう」「早く終えよう」「片づけちゃおう」と考えると、
そうできないとき辛いのですが、ちょっと前のめりの気持ちで
見てみると、一つ一つの作業は、奥深く、楽しいもの。

新事業の予算管理フォームを作ること
厄介な問い合わせに回答を準備すること
領収書を台紙に美しく貼り揃えていくこと

 

ひとつひとつ、今のその仕事に集中すること
夢中になるほど楽しんでしまうこと

それが、私に合った仕事の仕方なのかな
と、思います。

 

ザ・「仕事はなんだって楽しいんだぜ」脳作り

 

今日は、自分に言い聞かせるように
書いてます(笑)


そんなこと書いている間に
報告書と申請書、一個でも終えろ~!

 

って叫んでいる

スタッフの声が聞こえるような気がするので

楽しいお仕事に戻ります。