6月は、フィリピンの公立学校の新年度が始まる月です。

 

新学期スタートから1か月が過ぎたのですが、まだこの時期は、子どもの編入・登録があって、クラス編成や先生の割当てが流動的です。最終的に決定するまで、授業は導入のみで、なんとなく学校の中がわさわさとして落ち着きません。

 

月末になり、ようやく落ち着きを見せてきたので、来週から2校の小学校のうち1校のみで、2年生~5年生を対象とした「お絵かき」と「読み聞かせ」活動を始めることになりました。

 

新メンバーを迎え、新リーダーによる、活動の目的や、実施ガイドライン、コーディネーターの心得などを確認する、スタッフ・ミーティングが行われました。

 

今年のユニットリーダーは、お絵かきがCharlotte、読み聞かせはVicky。

 

 

会議の途中、新メンバーが、素朴な質問をします。

「何も受けないグループが、なぜあるんですか?」

2年目のAlexが答えます。

 

 

んん…惜しい。その答え、7割ってとこかな。

 

そばでじっと聞いていたCathyが補います。
その上からVickyが、
そしてもっと大切な情報を思い出したAlexが、
それに加えます。

 

みんなの情報が積み重なって、

みんなの知識になっていきました。

 

まだまだ確固としたものではありませんが、実践の知識とスキルが、1世代目から2世代目、2世代から3世代目へと、伝達されるしくみや、それが日常の様々な場面で見られるようになってきました。

 

2015年から、正解がない中、やりながら、不安を抱えながら、それでも一緒に頑張ってきてくれたスタッフ。

 

気が付いてみれば、大分頼もしくなってくれてます。

嬉しいワンシーンでした。

 

2年目から3年目の今年、伸び幅はもっと大きく!

 

来年の今頃、彼らが、自分たちの成長に気付き、感動して泣いちゃうぐらいに

もっていけたらと思います。

 

 

「再定住地に住む人たちが、仕事を生み出すためにどんな活動をしているのか、取材したい。何かやっているグループを知らないか・・・」

 

そんな相談を受け、迷わずカシグラハンの女性グループ「KAISA」を紹介しました。

 

いつもだったら、同行して説明を手伝うのですが、今回は、ソルトはお呼びではなく、紹介しただけ。


事前の調整から取材対応まで、全てKAISAの女性たちが自分たちでやりました。

 

無事取材が終わり、日本人コーディネーターの方から報告の連絡を受け、ほっと一安心。

 

KAISAはまた一つ「初めて」のことを、やり遂げました。

進化するお母さんたちです。

 

後で、Facebookにこんな画像もちゃっかりアップしています。

 

この模様はNHKワールドで見られるとか。
放映が楽しみです。
穴田さん、ありがとうございました。

 

紛争の背景を『女性が語るフィリピンのムスリム社会:紛争・開発・社会的変容』の著者であり、もう25年もミンダナオに通い、現地の住民、特に女性たちと、良い関係を続けてらっしゃる立教大学の石井正子先生が、語ってらっしゃいます。

 

非常に分かりやすいです。

...

ラジオで
難民ナウ!(日本初の難民問題専門情報番組)→ http://nanmin-now.seesaa.net/article/451143113.html

文章で
「アジア平和構築イニシアティブ(Asia Peacebuilding Initiatives)」プロジェクト → http://peacebuilding.asia/martial-law2017/

 

お昼、ソルトの奨学生で、今10年生の(日本でいうと高校1年生)Jさんと、パヤタスのわかば図書館で会いました。


私が20分遅刻してしまって、本を読みながら、待っていてくれたJさん。

外はバケツをひっくり返したような激しい雨で、時折声がかき消されます。

 

事前の宿題として、Jさんにお願いしていたことがありました。

 

旅行業界で働きたいという夢を教えてくれた彼女。
しかし、そのための準備はまだ何もしていません。
今度会うとき、観光や旅行に関することが学べる大学を二つ見つけておいてね、という宿題でした。

 

彼女が挙げたのは、UPとPUP、公立では1位2位クラスの難関大学です。

 

ネットで調べて、できたら入試の情報も見ておくようにと伝えたのですが、ネットでは調べず、友達に聞いた結果として、伝えてくれました。

 

これ、彼女だけではなく、大人にもよくみられる傾向です。

人に聞いて、聞いた情報を鵜呑みにする。
自分で確認しない。

 

ネットカフェは1時間10ペソ。その費用は出すから、ネットで大学の公式サイトに行って、そこで調べてねと、何度も念を押していたのですが、調べることはしていないようでした。

 

もし友だちが間違っていたら、どうする?
友だちのせいにしたくないよね。
自分で、確認してみようよ。

 

と、いうことで、同じ課題にもう一度取り組んでもらうことになりました。

 

入試がいつか、入試までにあとどれぐらいの期間があるか、
何をしないといけないか、とトントン進んでいきたいのですが
一度に全部は無理。

 

ちょっとづつ、細切れに、
前進させて行く方が、向いています。

 

図書館で働くラドックさんが、教えてくれました。

入試は、UPは8月、PUPは9月。

あと何か月あるか、イラストを書いて、足し算します。
25か月、ほぼあと2年あることが分かりました。

 

これから2年、何もせずに過ごすのと、意識して過ごすのとでは、きっと大きな開きが生まれるでしょう。

 

今日のこの対話が、いつか花開く日が来るでしょうか。

 

もう一つ、職業リストを見て、興味のある職業を選び、15年後の自分について想像するというワークも、やってもらうことにしました。

 

でも・・・、なんと、15年後に何歳になっているか、その計算ができません。
正しい答えは31歳なのですが、27歳と行ってみたり、23歳と行ってみたり。
彼女の成績は悪くないので、意外なぐらい、できない回答です。

この算数力、ま、まずい。

 

15年後、過ぎてみるとあっという間ですが、子どもたちには、遠い遠い、想像することも難しい次元の話なのかもしれません。

 

じっくり考えてきたいようだったので、宿題にしました。

ちなみに関心のある仕事は、1.ツーリズム、2.フォトグラファー、3.ミュージシャン。
フライトアテンダントもかなり興味がある様子でした。

 

次に会うのは7日。七夕の日です。
どんな15年後を描いてくるのか、楽しみです。

 

5月27日(土)頃から6月27日(火)頃は,イスラム教のラマダン月及びラマダン明けの祭り(イード)に当たり、外務省から注意喚起が出されていました。
幸い、マニラでは何事も起きませんでしたが、ミンダナオの方では、一時停戦したものの、まだ国軍とイスラム過激がの交戦が続いています…

 

 

カシグラハンの山でとれたのよと、エルサさん。

 

これアボカドです。

1キロ25ペソ。60円。

 

アボカドが裏山でとれる…
新鮮でした。

 

バナナとのスムージーにしたり
酢醤油につけこんで、おひたしと合わせて和風サラダにしたり

美味しくいただきました

 

パヤタスのリカセンターで、ストーリーテリングのワークショップがありました。

 

いつもお世話になっているStorytelling ProjectのReyさんではなく、別の団体の、本を使わない「語り」の手法を学ぶ研修です。

 

参加したのは、パヤタスのわかば図書館で働くラドックさん、リカで働くお母さん、カシグラハンの子ども図書館で働くソルトのスタッフ7名

 

みな熱心にノートをとりながら受講していました。

 

学ぶこと、新しいことを身に付けることは、誰にとっても、本質的に楽しいことなんだな・・・と、皆の姿を見て改めて思いました。

 

来月間もなく行われるお母さんたちのライフスキルワークショップも、負けず劣らず面白いもの、楽しいものにしていきたいと思います。

 

マニラに戻りました。

 

いつもは空港からタクシーでアパートまで戻るのですが、金曜日の午後で大渋滞。
途中、高架鉄道に切り替えることにしました。

でも鉄道も既にラッシュが始まって、雨も降り出し、もう大変。

 

早く着くことはできたのですが…二つのスーツケースも私も

濡れネズミ。

 

まあ、こんな日もあります。

 

寒い国でなくて良かった。

 

カシグラハンの二つの小学校で実践している、お絵かきの授業の指導案をいただきに、この日、聖徳大学の奥村先生の研究室をお邪魔しました。

 

ここに来る時は、スケッチブックとクレヨンが必須アイテム。

どんなお絵かきができるのかなあと、わくわくして向かいます。

 

奥村先生が、新しい18の題材を用意して、待っていて下さいました。

 

ここで怒涛のスピードで、各指導案のデモを、先生に見せてもらい、私も急ぎ足で体験させてもらいました。

後日、現場のスタッフに再現します。

もちろん、先生の「名人芸」の足元にも及ばないのですが、できる限り、忠実に伝えられるように、体験して感じたこと、先生のアドバイスを、メモします。

 

たとえ30分でも、先生から直接指導を受けられるのは、とても幸運なことです。

手はメモを取るのに忙しいのですが、頭の中では、幸せだなあ・・・と、呑気なことを考えておりました。

 

奥村先生の指導案は、日本の図画工作の授業で使われている題材を、フィリピンの子どもたち向けにアレンジしていただいた特別のものです。

 

資源の少ないカシグラハン地区でも継続できる、教材教具が最小限で済む活動で、かつ、図画工作の経験があまりない子どもたちでも、簡単に、楽しく、取り組め内容になっています。

 

指導案は、それぞれの題材で、こんな力が伸びるように意図して作られています。

 

発想力

構想力

計画性

やりきる力

知識技能

主体性

協働性

 

そして、コーディネーターに最も大切なのは、子どもの意図や工夫を認めるスキル。

活動全体を通して、子どもの自己肯定感を意識して問いかけや応答をするように

先生にご指導をいただいています。

 

今回も、頭がしびれるように疲れました。

 

フィリピンでのコーディネーター研修は来週です。

みんなが嬉々として取り組む姿が、目に浮かびます。

 

奥村先生、ありがとうございます!